院長の談話室 読む葡萄酒

KENZO ESTATE読む葡萄酒 その11

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A Winery in California

日本人の辻本憲三氏が経営する素晴らしいワイナリーが、カルフォルニア・ナパバレーにあります。エンタテーメント産業の旗手、「カプコン」の創業者でもある辻本氏が、カルフォルニアを全米企業でのビシネス拠点としている縁で、ナパバレーに偉大な葡萄酒を生むテロワールを開拓をしました。敷地の広さは東京の中野区とほぼ同じ470万坪あります。葡萄畑はそのうちのたった3%です。

葡萄畑

葡萄畑は写真のようになだらかな斜面に、整然と葡萄の木が植えられています。天才栽培家のデイビッド・アブリューは、オーナーと手を組む条件としてそれまで植えられていた葡萄の木を全て抜き取り、一から畑を耕し治すという荒療治を行いました。そしてもう一人、葡萄酒つくりの女神である、醸造家のハイディ・バレットがこの「ケンゾー・エステイト」の葡萄酒を支えています。この三人のインスピレーションで葡萄酒が出来上がっています。

清潔なステンレス発酵槽

ここの葡萄酒は、写真のような最新のステンレス発酵槽で、葡萄が発酵されています。そしてフレンチ・オークの新樽に葡萄酒が入れられ、写真のような山をくり抜いてつくられた、カーヴ(シェ)で、ゆっくりと葡萄酒を熟成させています。

山をくりぬいたカーヴ

このワイナリーの魅力は写真のような、テイスティング・ルームがあります。ここでは、「あさつゆ」(ソーヴィニヨン・ブラン)、結(年間生産量が2,000本のロゼ)、赤の「明日香」、「紫鈴(りんどう)」、「紫」、「藍」の6種の葡萄酒が試飲できます。さて、ここの葡萄酒が日本で試飲できるところが、大阪にあります。西梅田の「KENZO ESTATE WINERY OSAKA」です。この葡萄酒にご興味のある方は、是非訪問されればきっと満足されると思います。

テイスティング・ルーム