|
|
|
 |
|
展望岩より岩峰群を望む
|
|
◆【山行日時】 2006年7月22日 曇り、晴れ間も
◆【コース・タイム】
登山口=15分=展望岩=20分=出雲岩=20分=大天井岳山頂
=25分=雪彦山三角点=15分=鉾立山山頂=40分=虹ヶ滝=30分=登山口
◆【正味歩行時間】 2時間45分
◆【詳細】
西日本では梅雨末期の豪雨に悩ませれているものの、お盆の山行を控えたこの時期、いくらなんでもこのままでは不安が募るばかりなので、至近距離で急登を体感できる雪彦山に約5年ぶりに出かけた。
雪彦山はかつては修験道として、また近代ではロッククライミングのゲレンデとして関西一円では有名なところだが、その方の手習いはないのであくまで一般道の歩き。
 |
|
 |
出雲岩 |
|
見晴らし岩に咲くヤマユリ
(左上は登山口の坂根集落) |
登山口をあとにすると展望岩までしばらく急登する。
大天井岳や地蔵岳の岩峰を間近に望んだら、尾根を再度急登。
オーバーハングの出雲岩に達したら、ここからは尾根を巻き込むように岩場を登る。
鎖の手も借り急登し、見晴らし岩、馬の背を過ぎると間もなく大天井岳山頂。
出雲岩からは岩場の登りが続くので少々緊張させられるものの、グングン高度を稼げるので思いのほか短時間で大天井岳に達する。
登山口からは約1時間の道のり。
 |
|
 |
大天井岳より登山口の坂根集落を俯瞰
(手前を横切る尾根が登ってきた尾根) |
|
大天井岳 |
祠の前で昼食を摂ったら三角点方面へ向かう。
地蔵岳方面への下山路を分け、尾根上を北進する。
小さなアップダウンを繰り返しながら新下山路を右に、安富町側、鹿ヶ壺への分岐を左に分け、もうしばらく進むとやがて三角点。
植林の伐採により、かつてのことを思えば広場のようになったともいえるほど広々とした三角点付近は、ここ数年の台風による被害も重なり、二十数年前とはもちろん数年前とでもまったく違う様相となってしまっていた。(展望を得られないのは今も昔も同じ)
 |
|
 |
鹿ヶ壺分岐 |
|
雪彦山三角点 |
三角点をあとにしたら鉾立山へ向かう。
この付近は踏み跡はなく、今日は誰も歩いてないようだった。
”鉾立山まで500メートル”を見てコルまで下ると虹ヶ滝への下山路を分け、少し登り返すと鉾立山山頂。
 |
|
 |
鉾立山の標識 |
|
鉾立山より北望 |
三角点同様、付近の植林は伐採され、かつてはわずかに展望を得られる程度だった北面だが、展望が良くなっていた。(他方面は元来展望なし)
あいにくの天候に設置された案内板の恩恵を得ることはできず、アンテナの林立する暁晴山や東山、一山、阿舎利山の稜線を見るのがやっとだった。
 |
|
 |
七種山山塊 |
|
大天井岳、地蔵岳と明神山遠望 |
東進すると南面を望める箇所に植林を伐採した鉾立山同様の案内板が設置された場所があり、時間の経過とともに見通しが良くなってきたのか、ここからは大天井岳方面の岩峰や、そこからはほとんど目にすることのできなかった明神山や七種山方面を望むことができた。
峰山方面への分岐付近では、これまでになく倒木が激しい。
分岐を右にとると、植林帯を急降下。
稜線直下の植林帯ではそれほどでもなかったものの、源流域の沢と出合いしばらく下った付近の倒木はこの付近では最悪の状況だった。
それなりの処置は施されていたので歩行するに当たっては問題はなかったが、被災間なしの頃は歩けたものではないと思わせるほどひどいものだった。
 |
|
 |
倒木帯 |
|
ナメ滝 |
しかし、この下流で見た左右から流れ込む小さな沢の水は、ことのほか澄んで美しい。
本流の水ももちろん澄み切っていて、時折あるそこを覆う倒木にさえ目をつむれば、これまでになく素晴らしい蹊相を呈している。
近日中に降った豊富な雨が創り出すこの付近の光景は、これまでになく見事なものだった。
やがて現れるナメ滝をプロローグとすれば、虹ヶ滝がメインでその下流がエピローグ。
 |
|
 |
虹ヶ滝 |
|
堰堤と岩峰群 |
虹ヶ滝からは一度、沢を離れ、賀野神社方面への道を下る。
指導標にしたがい林の中のザレ場を急降下。
エピローグの沢をしばらく歩いたら遊歩道のような登山路を歩くようになり、特異な堰堤下に出る。
奥に聳える岩峰に見送られながら少し歩くと登山口に戻った。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
虹ヶ滝とその上部の蹊相はこのところの雨のお陰で水量豊富で、川床は綺麗に洗われたうえ水も澄み切って見事だった。
一方で、渡渉時の濡れた岩や、倒木の乗り越しの際のスリップには十二分に気を付けなければならない。
|