雪彦山頂に案内板2基設置 氷ノ山から淡路まで一目瞭然
2002/03/19

 ふるさとの名山に親しんでもらおうと、安富町の「安富山を歩こう会」(谷口正木代表、四十五人)が、雪彦山(標高九一五メートル)の頂上付近に、頂上から眺望できる山並みなどを紹介する案内板二基を設置した。北は兵庫県最高峰の氷ノ山から鳥取県の大山、南は六甲山から淡路島が一望にでき、案内板と照合するとそれぞれの位置と名称が分かる。(清水兼男)

 雪彦山は同町北部と夢前町の境に位置しており、同会のメンバーにとってはホームグラウンド。頂上からの見晴らしは素晴らしく、山登りの魅力の場所になっている。

 しかし、せっかくの眺望を紹介する案内板がないことから、同会では「さらに親しまれる山に」と自分たちで設置することに。谷口さん(58)と会員の寺坂進さん(66)らが、今年に入り製作した。

 何度も登っては、方角ごとに写真撮影し、地形と照らし合わせ、南北の景観を二枚のパネル板(各縦〇・五、横二メートル)に描いた。登頂したハイカーらが目にする主な山々や瀬戸内海の島々の名前が一目で理解できるよう工夫している。

 会では、十七日に会員十六人がパネルを担いで登頂。南北それぞれ見晴らしの利く場所に立てた。

 同会は、一九九五年に富士登山をした同町の人たちが「これからも、みんなで山を楽しもう」と結成した。宍粟郡など県内各地の山を年数回登っている。