南丹市議会議員
八木 眞

 

 総合振興計画審議会に議員が参加することについて

 

 今南丹市では新しい街づくりのための総合振興計画を立てるために、審議会を

立ち上げようとしています。約35名前後の有識者、学識経験者、団体役員からな

る市長の委任を受けたかたがたによるシンクタンクの立ち上げであります。議員よ

り多い委員会となる。、このことは市長が考える民意の集団と考えてよい。一方選

挙により選出された議員もまた民意を代表し、付託をうけている。市長が考える民

意を最終的に議員が市民の意見を聞き、議決により、より多くの民意の総意かど

うか、議員が考える住民にとって将来的にも、より幸せかどうか決断される。第一

義的に議会が民意の代表であり、このような民主的なシステムが法的にとられ

ているなかで、議員が市長の諮問機関に入ることは、答申案に賛成し再び議会

で議決することの矛盾が生じる。私は議員はできるだけ市長の諮問機関に入ら

ず議会で議論し議決することが望ましいと考ます。たとえ条例中に議員の参加が

認められていようとも、議員諸氏が如何お考えになるか自由であるが今は控える

のが良いと私は思います。

審議内容の途中経過は逐一議会に報告する義務をかせれば議員判断は充分可

能であります。このことについて幹事会の開催を申しいれをおこないました。議長

を除く活緑クラブは議員の審議会入りに一線を引くことにより、議会と市長の執行

機関との緊張関係を保ちつつ、是は是、否は否、の議会運営を目指したいと思

います。

 今、園部町の中心市街地の再開発にいろいろな意見がありますが、やはり十年

前十五年前に議会、町長一体となった総合振興計画が策定され街づくりの決定

が、最終的に議会でなされているはづであります。もし今止めようとするならば、ま

た変更しょうとするならば議員提案により議決することは可能でありますが、少なく

とも園部町出身の最大多数の議員の意見の一致が必要と考えます。

 今勇気をもって時間をかけた、そのときその時の景観を保つ発展を目指すべき

と考えます。ヨーロッパなどでは百年、二百年の時間をかけ街づくりを進めており

ました。今のままでは財政的にも行き詰ることは必至であり、今後一時的な大規

模開発は子供たちに多大な借金を残すことになると思います。このことは他旧三

町がなかなか言い出しにくい問題でもあります。今こそ現市長の勇断により設計

変更を新総合振興計画に諮問されることを望みます。