南丹市議会議員
八木 眞

 

 12月定例議会 12月12日一般質問前段

 

 今、全国の自治体は多かれ少なかれ大変な変革時期にきていると、思います。

特に財政状況はいずれも火の車といってよい。先般の決算総括質疑においても

指摘いたしましたが平成21年度には取り崩す基金も無い状態になり、とても予算

を組むことはできない状態になることは明白である。このような状態が予測できる

ことを前提に20度予算編成方針を議会にかけられる前に新聞報道されたわけで

ありますがこのこと自体にも問題がありますがその内容も旧態依然とした予算編

成の中で各部、各課、丸投げで枠配分方式の中で一律に6、8パーセントに減額

した予算を組めという姿勢は如何なものか?本来、枠配分方式をとりいれる大き

な要因は厳しい財政事情のなかで削減を主にした予算の取捨選択が困難な情勢

のとき、事業の優先順位の理解をしている各部局が自主的、主体的に財源の確

保優良債務や補助金を、見極めつつ事業実施を行う目途をつけることを目的とし

て一層の、財政効果をあげようするものである。そのためにも各部、各課、理事者

などはすべての面子を捨てなりふり構わず国や府に出向き、より有利な補助金や

情報の取得に一層の努力をするべきである。今地方財政の充実、改革推進のた

め全国議長会において当南丹市市議会議長高橋議長は地方の抱える財政再建

のための委員長としてリーダシップをとられ、地方分権会議、道州制特別委員会

委員としても活躍されている。そして地方自治体財政充実のために国に訴えかけ

を努力されてきた。そして結果国の新地方財源が創設され、昨今総務相自治財

政局課長佐藤文俊氏から平成20年度地方財政の課題として報告を受けました。

それによりますと地方と都市の格差是正のため、地方と都市の共生のために(地

方の再生、活性化対策費)を新設し、地方交付税の  特別枠  を確保する案が

示されました。

 この財源は行財政改革の削減に取り組んだ市町村の努力も勘案するとあり、私

たちの南丹市も財政改革推進を一層はやめて、この特別枠確保に向けた運動を

進めねばならない。がこのような情報が一早くもたらされるためにも各部の努力を

期待したい。いままでならばこのような段階での問題を質問として市長の施政方針

や施策を質してまいったところですが、このたびの質問については市民生活に密

着した問題について2,3お尋ねいたします。

 さてこのような厳しい財政状況の中でも市民生活は日々安心、安全に充実を目

指さなければならない。そこでもっとも身近な問題として子育ての問題があります。

少子化対策の一環として子育ての環境整備の重要性が増している。特に育児に

悩む若いお母さんたちの育児を専門的に支援し、また、親同士の交流を促進する

ための拠点としての南丹市子育てすこやかセンターの活動に大きな期待を寄せて

いる。現状ではセンターは園部幼稚園に隣接し、2名の専門保育士とボランティア

が年間を通じて「子育て広場」や「子育て相談」・「子育てサロン」事業に取り組ん

でいる。

 その利用者は月数百名に及ぶと聞いている。広域な南丹市では園部まで足を

運べるお母さんは少なく、現在日吉や美山・八木を月1回巡回している。しかし月

1度では参加希望者の要望に応えることも、また、利用者を掘り起こすこともでき

ない。

 一方、八木町では平成14年よりボランティア活動団体「すくすくやぎっこ」が発

足。子供とお母さんが生き生きと活動できる場づくりに取り組み、10名のボラン

ティアスタッフがスポーツフォアオールや氷室の郷などを会場に月2回の定例活

動とお母さんの交流サロン開いてきた。当初から社会福祉協議会の支援を受け

ていたが、平成17年度より京都府の「未来っこ事業」補助金も得てきた。平成19

年度途中からは南丹市八木支所ボランティアルームに活動の拠点を移し、毎回

多くの母親と子供たちが集まる。

 今後、南丹市子育てすこやかセンターの体制の充実と各町への巡回増強を望

むが、むしろ八木町での「すくすくやぎっこ」の取り組みを行政と市民の協働活動と

して方向付け、この八木支所ボランティアルームでの活動を南丹市子育てすこや

かセンターの分室活動と位置づけ、積極的な指導員派遣や必要資材の支援、利

用者の掘り起しなどを図ることにより一層大きな子育て支援効果を発揮できると思

うが、市長の考えは如何に。

  次に生活道路についてお尋ねいたします。私自身何度も何度も時の町長や助

役に訴えてまいった道路問題でありますが、去る昭和63年現在の町道中央線の

建設に伴い、八木町の指定する現在地に移転を余儀なくされ住まいをされており

ますが当時より「進入路」が無い状況のなかで現在まで他の方の私有地を通行さ

せていただいております。

 有事の際の問題もあり、一時も早くこの状態を解消し行政の大きな宿題であろう

と思いますその解決のためにも市長の勇断をお願いするものであります。

 次にこれも生活道路のみならず都市計画決定されている基幹道路の問題であり

ます。今京都府の中部広域圏の中核病院として位置づけられている南丹病院が

ありますが皆さんもご存知のように鉄道、国道を越え垣内、本郷側に新病棟が建

設されましたがそこへの進入路の問題でありますが当時民間の土地を借り上げて

緊急避難的に道路としましたが今多くの患者さん利用され重要な進入路となって

おります。地権者の皆様にもご迷惑をかけているのではないかまた南丹病院の借

地賃料も解消すべきと考えます。この際本郷区画整理も含め山陰線複線化開通

までに本郷の長谷八木線までの環状線として実現すべきと考えますが市長のご

英断を 期待するものであります。