南丹市議会議員
八木 眞

 

 南丹市一般会計、特別会計決算委員会 八木眞の総括質疑の全文

 

 総括質疑
   議席番号 22番  八木 眞

 第二回決算を終えるにあたり、市長にお尋ねいたします。合併後初の通年の

決算を見てみますと南丹市も全国地方自治体と同様、大変厳しい財政事情であ

ります。実質経常収支比率93パーセント、また実質公債費比率が17パーセント

を超えることは財政の硬直度が増している 新規事業の余裕のなさを表していま

す。今一歩でも道を踏みはずすと赤字債権団体に転落する可能性があります。

そこでなぜこのような状況になったのかお尋ねいたします。

そんな中においても今までの事業を見直すことなく漫然と継続していること。特に

中心市街地はこのままでは発展する事業になりえない。と思うのであります、今一

度勇気をもって見直すべきではないか?今の町に大きい道路事業ばかり必要なく

暖かいぬくもりのある町作りがあるはずとみます。

如何か

  また昨年各種団体、や3セクを指定管理者制度を利用され行政と分離し民間の

活力を導入することにより経営努力に期待し、公施設の委託管理を進めてこられ

てきたところでありますが効果があったのかお尋ねいたします。団体の中には黒

字経営が進んでいるにもかかわらず、アイも変わらず補助金の要求があり実行し

ていることにたいして、監査委員さんから、監査意見として補助対象として疑問も

つ事例があると指摘がなされ、補助金制度の全般的な見直しを条例も含め改正

が必要と警告がなされております。

いかがお考えか?
 
 次に今年の八月に副市長によりますと、財政再建のため大きく組織改革による

職員の配置換えをし、本庁に四百名近い職員を集合させ、3部から7部に 課も増

やされましたが、結果として八木、日吉、美山、の三支所の職員は各二十数名と

非常に寂しい状況になっていますがこの改革によって財政上の行政効果がどれく

らい今後見込めるのか、その意図されている行政効果をあげるといわれる手段は

どういうことなのかお尋ねいたします。

 合併後この2年の間に世間は大きく変わり、東京、名古屋周辺はミニバブルとさ

えいわれるほどの活気を見せているのに一方地方の村や、町は限界集落とか商

店街はシャッター道りとか、農業をしながら働く兼業農家の若い人たちは派遣企業

からもらう月給は手取り14.5万といった、日々生活するのさえ厳しい状況となっ

ているのが現状であります。たとえば八木町の商店街はこの五年間に売り上げが

三分の一減り、来客数が三分の一減となっています。そこへ持ってきて町で一番

お金を使う大きな事業所つまり役場が半分に縮小され町自身が火が消えたような

状態であります。今後の街づくりをどうお考えか。いまやられている施策は格差拡

大を助長されているような施策ではありませんか?

  それでなくとも、世界に目を向けると冷戦構造のあと欧米はいち早く資本と情報

を駆使し、自由市場経済の発展を促してきました。お金の大切さを良く知り一時の

休みもない資金運用により資金を必要としている国や会社に投資していく姿勢は

中国の市場経済への参加、ソ連、ロッシャの誕生、自由経済社会への参加と、世

界の国々の自由経済主義社会への移行とグローバルな活動が勃興しつつあるの

に対し、日本は約10年遅れて活動が始まったとみます。これを受け、金融界、大

企業のビッグバン的改革が始まったのが5,6年前からと私は認識いたします短

時間の改革は厳しく国民の多くに格差がひろがりました。小泉改革はここから、始

まったとみます。改革が進むことにより 外国からのニホンへの投資が増え、長い

間人々を苦しめたデフレ不景気から脱却し、働く場所ができつつあるのが今では

ないか、これから地方にも景気回復が及びつつあります。財政のしっかりした自

治体には福祉も進み人々が定住し始めます、改革の進んだ自治体から活力が出

てくると私は信じております。


 一方改革の進まないところが景気回復から取り残されているとかんがえます。特

に必然的に旧価値観に乗っかっている団体 高齢化が進む対策の無い地方 な

どは特に改革が進みにくい。私たちの町も例外ではないとみます。今こそ自らが

強力に改革を進めつつ、セフテイネットを働かせ市民、の安心安全を守りつつ希

望をあたえねばならない今こそ市当局の人的、機能的改革を大胆に進めてこそ市

民は安心をし、希望がもてると考える。

市長はどのようにこの状況を打破し、真に合併してよかったと言える南丹市、希

望のある南丹市を作りあげようとされるのかその理念をお聞かせください。根本と

なる強力な市長の理念と実行力こそ新しい口丹波の幕開けとなるとかんがえま

す。

 もう国、府に頼る時代は過ぎた。

 市民と共に作り上げる町。そのためにも市長の幅広い見識にたった強い根本

理念にたった判断こそ市民の協働を促すと信じる。

如何か