南丹市議会議員
八木 眞

 

 地球温暖化対策中期目標について


総論  
私たちの住む京都中部広域圏に位置する南丹市は森林面積80数パーセント総面積615平方キロメートルといった緑豊かな合併市である、また森林のなかでも本州ではめずらしい芦生原生林が存在する旧美山町は京都市に隣接する由良川、桂川の源流など、多くの自然がのこる日本一、二の田舎町である。下流域の対都市においしい水、おいしい空気を提供していると自負している。また旧八木町においては日本で最初のメタンガスによるバイオ発電を取り入れCO2の20数倍といわれるメタン排出を抑制している、また中学校でもっとも早く本格的太陽光発電を行っている。市民の環境意識は高いのが現況である。

結論
10年前にも京都府知事にお願いをしたことがありますが、山、田畑、都市部ふくめあらゆる環境調査(生物サイクル)を実施して頂き、その植生(地衣類も含め)による排出ガスの吸収値を明らかにすることにより、今後自然による自然回帰能力をもっと生かす工夫がなされるべきと考える。太陽が大切な北欧に比べ日本はあまりにも豊かな自然が身近にあり、損壊していく自然の保護、育成がおざなりになっているのではないか。生物学、気象学、微生物学教育学者、環境経済学、森林学など、あらゆる学問総出のプロジェクトをくんで頂きたい。国際的にも参加できる組織が必要と考える。幸いにも芦生には京都大学が演習林として地元から借り受け使用している。国際的リーダーとしてグリーンニューディ−ル政策が花開くと考える。山の貸借関係も期限が切れぬうちに地権者との間で充分な話し合いをすべきと考える。京都議定書締結時には植物による排出ガス吸収枠を勝ち取った情熱を今一度、現場(森林)にあたえるべき、注ぐべきと考える。