南丹市議会議員
八木 眞

 

 平成19年度決算委員会委員長報告

平成19年度決算委員会委員長報告
一般会計、8特別会計、1企業会計の決算認定について審査の経過、概要と結果
について報告いたします。9月定例会において各決算議案の付託をうけ、継続審査を通し全体会を 開催し、市長をはじめ幹部職員、関係職員の出席を求め、事務事業の執行状況や財源の確保、会計上の整合性、さらに行政効果、緊近の必然性などについて慎重に審査をしました。
続いて10月28日市長、他理事者、部長の出席を求め全体会を開催し各会派からの総括質疑をおこない、その後各分科長の審査報告を受けた。その質疑内容の主なものは次のようなものである。昨年の機構改革による決算への影響について明確な把握がなされているか?予備費充用の基本的な考え方について問う?単年度完結方式の地方自治体会計において、多額に及ぶ翌年度繰越額の原因と認識その責任について問う?監査委員からも指摘されているが不納欠損について説明が充分になされたか?監査委員から18年度に続いて補助金の支出が適正に行われているかどうかの説明が充分なされたか?嘱託職員、非嘱託職員の現状と対応について、余剰人員は?4町合併時に立てた新市建設計画の見通しより、厳しい財政状況になった理由と責任についてどのように考えているのか?その他佐々木施政自前の予算、決算を総括して今後の事業執行と基金が枯渇する21年度予算立案の根拠となる現在の財政状況を質した。
市長からは新市建設計画を基本とし、旧4町の独自性と一体感の醸成のための予算執行と事業執行を着手、特にCATV地域情報基盤整備事業をほぼ完成を見た。歳入については国庫補助金、税源移譲に伴う税配分の見直しなど新型交付税の執行に伴う事務事業の再構築などにより一層の厳しい財政運営のなかで一応の当初計画された事務事業の執行は達成された。と考える。歳入総額244億2040万3,408円に対し歳出総額238億2,723万4,756円で繰り越し事業分1億8,393万5000円を差し引いた実質収支は4億923万3,652円となる。基金の取り崩しにより黒字決算となった。
歳入において主な増収は市税の5億7,170万円、国庫支出金2億806万円、財産収入1億7、170万円等、減収は地方交付税4億5,320万円、地方譲与税2億4,874万円、府支出金1億7,170万円などである自主財源の占める割合が31,93パーセントと前年度比12パーセント増となり、良とした。以上の審査の結果、南丹市一般会計、国民健康保険会計決算は賛成多数をもって認定、他の7特別会計、1事業会計を賛成全員をもって認定。なお審査過程での指摘事項、意見、要望については今後の市政運営に当たって充分留意され十分反映されることを望みます。改善点として歳入において一層の数的分析データーの提出を求む。また主たる歳入である国、府、の補助金獲得のための独創的町づくりに一層の努力を目指すべきとする。歳出においては財源確保した事業執行、その評価、検証結果の報告を明記するべし。又財政健全化法に基づく各数値指標をもって
財政状況の公表を行い市民の判断に資すべしとする。