じゃがいも

・秋じゃがは腐りやすいのでそのまま丸ごと植えてしまう事。春じゃがは切っても構わない。芽が出ていること。大きさはどうせ芽かきするので2つ3つ芽があるような大きさで切ってしまう。切り口はコルクにしなくても切った後に石灰・灰等を付けてそのまますぐに植えても良い。切断面の処理は何もつけなく、芋の呼吸のために自然治癒が良いとの見解もある。灰付けは昔からの習慣と早く乾燥させたい意味もあるようです。切ってから何も付けずに日陰で2〜3日切断面を乾燥させてから植えても良さそうです。芽が出ていない種芋でも時間は掛かるが植えても問題ない。植え付けを早く行った場合、遅霜にやられる場合があるのでマルチやワラ等の対策が必要。よく植え付け後に水をやるが、じゃがいもは与えない。自然の雨を貰う。うね幅は後で土寄せするので高さ分、幅を考慮しておくこと。後ではどうにも出来ない。去年の収穫残りを種イモにして栽培しても収穫は出来そうです。ただし、枝葉ぶりは市販の種いもを使った場合に比べて小さい。収穫量を期待するなら市販の種イモが良さそうです。また、今年秋に収穫したジャガイモにひび割れの様な物があった。これは、通常はスマートな成長になるのだがこのような二次成長の引き金になるのは地温が高くなったことや、その後の多雨により急速な肥大になった為である。裂開(クラッキング)と呼ぶそうです。そう言えば台風や雨続き、春の陽気があった気がする。ジャガイモの花が咲いたときに花を摘む、摘まないの話しがよく出てくる。条件によって花の後に実を付ける品種と付けない品種があるようだ。実を付ける場合は栄養分が取られる可能性があるため花は摘んだほうが良いと思われるが手間、ウイルス伝搬があるので注意が必要。「とうや」、「ほっかいこがね」は実がなったとの話しがある。小生ちでは初めてH19年の春じゃが栽培で「スタールビー」で実がなったが、特に実自体は大きくもなく、数も少ない事もあったので取らずにそのまま栽培していた。結果は他のジャガイモに比べてジャガイモの誇大に影響があるようには思えなかった。大きさや数などの条件が異なると違う結果になるかも知れませんが参考として書いておきます。H18年の秋じゃがで生育のバロメータである蕾が出来たが花が咲かない現象が見られた。土壌酸度、肥料、栽培方法は例年通り。気になる点は、9月の植え時期には雨があったが、10月初め頃までまとまった雨がなし、このころ蕾が出来るがほとんど雨がなく乾燥が続く、11月中ごろにやっと雨が降るが気温がすでに低くなっていた。また、種じゃがはやや皺が多く、若さが足りないような感じであったが初期の生育は悪そうではなさそうである。ストロンの伸び方は例年では畝の端まで来て芽が出ようとする生育に比べて悪いように感じた。結果的には収穫出来たが小生の栽培地域と品種の関係があるのだろうか?それとも乾燥が続いたせいなのか?ちょっと疑問が残った。H19年春じゃが栽培で、花が咲かなかったH18年の秋じゃがの収穫残りから萌芽があり、蕾を付けて花が咲きました。(収穫後も秋じゃがの畝はそのままにしておきました)と、言うことは小生ちでも花が咲かないって事は無さそうで、その品種にあった気候条件が揃えば咲くって言うことかな。ただし、花の咲かない品種もあるそうですが、今の所、品種名はわかりません。

たまねぎ

・苗の植え付けは、ひげ根の部分を土に入れる感じで行う。葉の緑色の部分まで植え込まない。深植えになり腐ってしまう。苗は寝たままになるが根が張り出すとしっかりと起きてくるので内向きや外向きに植えようが一緒である。後は作業のし易さの問題である。成長は鶏糞の肥料が良くあっている。種からの育苗は乾燥に注意する。また、幼苗は女性が付けるヘアピンの様にくの字に曲がって成長してくるので誤って2本あるからと言って切らないように注意する。また折れやすいので無理に起こさない様にして取り扱いに気をつけなければいけない。ネギは臭いがあるのでヨトウムシ等の虫に食われないだろうと思っていたが結構、生育期間が長いので虫に食われるようです。種からの育てた苗を植付けの為に取る場合、根を出来るだけ切らないようにする事と根についた土を無理やり取らないようにして、その日の内に植え付ける。小生は苗が取りにくかったので水を苗床に与え、土を柔らかくしてからミニスコップで掘り起こし、桶に入れた雨水で大きい土を取り除いた後、植え付けましたが問題無さそうでした。また、苗を取って全部植えられないときはそのままにしておくと枯れてしまうので一時、植付けの要領で土に仮植えしておきます。2〜3日は持つようですが、油断はだめですよ。追肥は生長を見ながら2〜3回程度行いますが、大体収穫時期の2〜3ヶ月前には終わらせるようにします。それ以降の追肥は玉より葉茎の生長促進や玉の日持ちの悪さの原因になる事があります。また腐敗は生育期の後半にリン酸過剰だと腐りやすいようなので、これも気を付けた方が良さそうです。玉が出来ると通常、茎の所から折れて葉茎が倒れます。その頃が収穫時期の目安です。また、タマネギは玉が出来ると休眠しています。休眠から覚めると今度はネギ坊主が出てきます。タマネギが2又に割れる原因として、定植苗が大きすぎた、種が古かった、追肥時期が遅かった、肥料が多すぎた、があげらるようです。収穫は全部倒れるまで待つと腐ったりネギ坊主が出たりしますので50%〜80%位の倒れから行います。保存は晴天が続く時に収穫し、抜き取ったまま畑に1〜2日置いて乾燥させたり風通しの良い日陰に広げて乾燥させてから葉を取ってコンテナ等に入れて貯蔵してもいいようです。また抜いたら葉を付けたまま風通しの良い日陰に吊るして干しても良さそうです。早生と晩生の品種では保存期間が異なりますので注意して下さい。大体、早生で2〜3ヶ月までです。タマネギのとう立ちは冬場の苗の大きさが関係しており、ある程度の大きさになった状態で冬場の寒さに一定期間あうと生長点が花芽に変化しちゃいます。その後、季節も移り変わり、日長時間も長くなり気温も上がってくるとそれらの花芽が生長しだし、結果としてとう立ちになるようです。また、肥料が少ない場合も子孫を残そう〜とタマネギは働くようで、これもとう立ちの原因になりそうです。かと言って定植苗が小さかったり、定植時期が遅かったらとう立ちは無くても(H21年の栽培実験では細苗でもとう立ちする事あり)玉がちっこいし・・・なかなかとう立ちを無くするのは難しいですね。また、地球温暖化が叫ばれているご時世、気を付けていても、その年の気候変化によって苗が大きくなったりすると、とう立ちに会う可能性が出てきますね。さて、とう立ちしちゃったタマネギはどうするか?とう立ちした苗はそのままにしておくとネギ坊主が出来、玉の芯が硬くなって食に適しなくなりますので早めに収穫し、調理することをお勧めします。

なす

・なすの仕上がりが硬いのは水分の不足。乾燥しにくいようにワラ、雑草、マルチなどを敷き、少しでも水やりが楽になるようにする。艶なしナスは晴天等が続き、一度は皮が張った状態で水分不足のため少し縮まるようです。そのときに張った皮が弛むため、艶なしになるようで案外あげている水が少ないのでは無いかと考えられます。また、必要以上の収穫で他のナスに取られている場合があり、たまに整枝を行ってやった方が良いようです。夏場に枝の剪定作業を行いますが、一度にたくさん行うと生育バランスを失う為、奇形果が発生しやすい。また、乾燥状態から急に吸水すると一気に水が含まれるので皮が破れて中身がはみ出る「割れ」を生じる。ナスの健康状態を見るための簡単な方法は花の状態を見ます。ナスはもともと自家受粉する長花柱花(雌しべが雄しべより長い)と呼ばれる植物で、元気のないときは花柱が短く、花びらも鮮やかさもなければパッと開いた感じもありません。元気のない原因は肥料不足や日照不足などがあげられますが、一慨には言えないところがあるのでここでは割愛します。また、花が散って果実の生長途中に花びらの残りが果実の皮についたまま生長するとその部分だけ色が変わったりしますし、枝葉が混み合って果実にあたると傷果や変色などが生じ易いので気をつけます。

とまと

・甘みがうすいのは油粕または米ぬかで良くなる。芽かきは早めに行わなければジャングルになってしまう。ジャングルになると主枝が分からなくなるので、つぼみをよく見て主枝をまちがわないようにする。肥料過多、カルシウム不足、水はけ等などによる障害を受けやすいので生育過程に注意が必要。尻腐れ病の原因であるカルシウム不足を見込んで畝を石灰で真っ白にする所もあるそうだ。また、葉っぱもカルシウムの消化量が多いので葉数を減らして尻腐れを少なくする方法があるようだが、まだ試した事がないので忘れないように記述だけに留めておく。わき芽をほる(捨てるの意)のがもったいないときは、挿し木にしても同じように出来るようです。生育途中でも方向が変わる事もあるため、花の方向を作業し易い方向にと書いてあるが後で修正が効くのであまりとらわれなくても良さそうだ。着果はトマトーン等を使った方が良さそうだが、一種のホルモン剤と思われるのでどうだろう?植え付けは少し斜めにして誘因させる。裂果の原因は水やり(雨も含む)、外気温等の外的要因があるので成長過程を見ながら注意が必要で、そのため簡易ビニルハウスで生育している所もある。この裂果は露地栽培では出易いようだ。これはどうも乾燥状態から急な吸水状態が繰り返されるからではないかと思う。鳥害、虫害に台所用のネットが安価でいいが、あまり鳥害がひどい時にはネットを張る方法もある。しかし余裕を持って張らなければ木とネットが絡み、かえって作業しにくくなる。CDを使った方法が簡単でやりやすいと思う、「鳥害対策」の項を参照。トマトの仕立て方法は一般には主枝1本立てが多いようですが、この場合栄養生長が強くなるので痩せ地向き、主枝+側枝(2)の3本立ては生殖生長が強くなるので肥沃地向きのようです。品種によっては肥料に敏感な物もあるようで主枝+側枝(1)の2本仕立てで行っている場合もありますね。と言うことは、仕立て方法によっては肥料の加減も重要。また、わき芽を摘心するがこのコントロールでも肥料の消化を変えることが出来ると言うことか。

ダイコン

・うねの頂上より伸びてくるので土寄せ出来るくらいの畝幅が必要。間引きを行うとき葉の成長にも気を付ける。異常な葉の形の苗は成長してもきれいな型のダイコンは出来にくいので間引きの対象としておく。根から出ているちっちゃなヒゲ根は双葉の向きに沿って発生しているので肥料は双葉方向から吸収されていると思ってもよいらしい。また、このヒゲ根は根の生長と共に根の縦軸に沿ってまっすぐ並んで発生しているのが甘いダイコンになると言われているようだ。要は素直に生長しているからだと言う。そう言えば、ヒゲ根が回るように発生していたり、あちらこちらから出ているのは試練を受けたダイコンと言うことで辛いのかな?幼少期、芯食い虫の発生に気を付けなければダイコンの成長は望めない。特に芯をやられると致命的になります。また、間引いた苗を再度、定植するのはあまり好ましくありません。小生も、もったいないからと言うことで試みた事がありますが、葉っぱの旺盛に比べて根の発育が悪いものや二股が出来たりして異常根が出来やすいように思います。冬を越した大根は春先になると、トウが立ち始めます。採種や花を楽しむ場合はそのまま育てますが、食用とする場合には芯が入り、美味しく頂けません。処分するのは簡単ですが、少しでも長く食用を楽しむ場合には、トウ立ちをし始めた芽及び葉っぱを取り除いてやります(要は葉っぱの無いダイコンにします)。いずれにしてもトウ立ちを迎えていますので完全に押さえることは出来ません。

ニンジン

・うねの頂上より下側に伸びてくるので畝の高さは十分に取っておく。発芽までは寒冷紗、新聞紙等で乾燥を防いでやる。日光を好むので浅く覆土する。水掛け後に種をまき、その後、薄く覆土する。発芽まで時間がかかるまた、発芽で人参の収穫が決まるほど発芽させるのが難しい。発芽さえすればほぼ90%はニンジンが出来る。っと言ってもちゃんと手入れはしてやらなければいけない。最近、ペレットタイプの種が出ているので初めて栽培する方には蒔きやすく発芽率も良さそうなのでお勧めですが、価格が割高になっているのがちょっと難点かな?成長途中でクリスマスツリーの様な主芽が出てくる。この芽が大事で、アゲハの幼虫・根切り虫・ヨトウムシ等に食われる。食われるとニンジンは成長しないので気を付けること。収穫したとき、裂根がある場合は収穫遅れが大半の理由で栽培環境により異なるので試し採りをして判断した方が良さそうです。また、二股などの異常根が出来る理由として根の生長途中に障害となる石や硬い物が存在していると言われる。それも一理あるが、初期肥料が十分に撹拌されていなく途中の根から養分吸収が行われた事も考えられる。それ以外に色々な形の物が収穫出来るが理由として奥が深そうですね。まぁ〜色んな形が収穫出来るのも家庭菜園の良さかな?けれど全体的に見て、ニンジンの畝は十分に耕耘しておく必要があると思う。

キャベツ

・秋とりは夏場に作業を行わなければならず、あおむし等の駆除が大変である。そのために殺虫剤を使用しなければいけないが極力薄めて害の無いようにするため効果の持続があまりない。市販のキャベツは非常にきれいであるが農薬は多い?と思われる。春採りのキャベツで10月ごろ苗を植えるような段とりがよい。葉っぱが大きくなって巻き始めると土寄せや追肥で野菜を傷めてしまうので作業は早めに行う方がよい。春採りキャベツにネットを使用したが、かなり有効であることが分かった。定植時期はヨトウや根切り虫にやられたがその後の生育に関してはあまり虫に神経を尖らす事は無く、無農薬が可能である。未だ試していないが夏場にも有効と思われる。(’06年に栽培してみたが、ネットの効果は有効であった)また、意外にもネットのお陰で鳥害に合わず一石二鳥と言った感がする。今年の春採りキャベツは一部、裂球(結球したキャベツが裂けて割れてくる事を言う)があったが玉を押さえたときに硬く、結球している頂上の葉が白く引っぱられたように剥がれて来たら要注意。それまでに収穫したほうが良さそうですね。

えだまめ

・実がなるじぶんになると土のしたから虫が這い上がって実に宿ってくる。この対策が必要。虫もうまいものには目がない。どうもマルチをしたときの苗の植え込み穴は虫たちの格好の玄関でマルチ内はすみかのようだ。やはり土のふたをしてマルチの中から這い上がらないようにすることも必要。虫に対して木酸液も有効な手段だが莢が大きくなるとき、虫の幼虫が入り込むので要注意。ネットも考えられるが編み目の大きさをどうするかが問題。黒マルチよりシルバーマルチの方が有効らしい。

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さつまいも

・さつまいもの栽培は、芋から育てるのは大変なので芋づるを購入することになります。植え付けは葉っぱと茎の付け根から根(節根)が出るのでさし木のように単に茎の根元を挿すだけでは芋は出来ません。根が出る葉っぱの付け根(節根)をちゃんと土に埋めてやることが大切です。初めての栽培や収量を稼ぐなら蔓を水平にして5節位、土の中に入れて植えてやる(水平植えと呼ぶ)。大きさを好むなら節数を少なくする。慣れれば収穫し易い垂直植えも良いかも知れませんね。さつまいもが出来るまでの期間が長いため(草にとっても最適な気候が入る)草取りが非常に大変だ。マルチで作業した方が楽である。蔓が成長する過程で蔓の途中に根張りが出てくる。そのままにしておくと葉からの栄養分がその根張りに取られ、イモがその部分に出来る。本来のイモの形成に影響されるので時々、蔓返しを行う。蔓返しは別段、難しい作業ではなく単に蔓の根張りが無いかどうかの確認作業見たいな物です。さつまいもは、水やり不要との事ですがやはり過度の水分補給はだめですが、雨が無い場合、10日に1度位は軽くあげた方が良いとの事です。

しそ(ちそ)

・1本でもかなりの葉数が出来るため、数本あれば結構、重宝しそうな野菜です。土の好みは少なく半日陰でも作れるが、日当たりが良く、水はけの良いやや湿り気の多い肥沃な土ほど生長が良いとの事。種は2〜3昼夜、水に浸けてから蒔いた方が発芽率が良さそうな感じです。また、好光性なので薄く覆土しておきます。シソの発芽適温は高いので(22度前後)、あまり早くから蒔いても発芽しませんので小生んちでは4月中旬から5月中旬ごろが良さそうかな?発芽までは水やりを丁寧にするのと土が乾燥しちゃうと直にだめになっちゃう見たいなので注意が必要です。箱蒔きやポット蒔きで育苗した場合、根が直根性のため大きくなって植えると枯れる恐れがあるようなので本葉4〜5枚の頃、畑に植えるようにした方が良いとの事。葉シソの収穫は本葉が10枚以上になったころ、下葉から摘む。

ピーマン

・肥料食いである。成長が遅いので植える時期、追肥を忘れない事。ピーマンの先っぽが茶色くなるのはトマトの尻腐れの様にカルシウムが不足しているようです。「俺んち畑」では少量の苦土石灰を水に溶かし、様子を見ながら何回か与える事により抑えられて来ました。ひょっとしたら養分を取る時期も絡むかも知れませんので念のため。

そらまめ

・乾燥がきらいなため水分補給が必要。また、加湿も注意。アブラムシが良く付くので早めの駆除を忘れずに。枝分かれするので土寄せが出来るように畝幅をとっておく。肥料は鶏糞があいそう。側枝が良く伸びてくるので倒れないようにしてやる。成長気温が比較的狭いようでぐぐぐっーーーと伸ばそうとするとやっぱマルチ必要かな?。ソラマメの播種について調べているが、植え付ける前に一晩水に付けてやる方法と腐りやすくなるからだめだと言う2種類の見解がある。小生は後者を取っているのだが・・・一度両方の見比べをしなければいけない。硬実種の場合、水分は重要な鍵になる。自家採取の種は十分に乾燥仕切って硬くなっているので水に浸してからの方が良さそうです。種の植え付けは「お歯黒」と呼ばれている黒い蓋のような所を下に向けるより、斜めに植え付けるのが良い。これは黒い唇と呼ばれているお歯黒を突き破って芽と根が出てくる為で、真下より少し斜めの方が発芽までの時間が早い。また、家庭菜園では畑に直植えよりポットなどで育てた苗から植えつける方が管理し易く、簡単なようです。花が咲き出す時期はソラマメの背が高い低いに関係なくほぼ同時に咲いてきます。生長はこの時期までに伸ばしたいところです。ソラマメは、花が咲くと自分でも受粉(自家受粉)しますが、虫などによる受粉(虫媒)の方が受粉成功率が高いようです。通常、病害以外は花が咲いた後には莢が付き始めますが、なかには気温が低い為に花が咲いても受粉しない状態があるようです(不稔の発生)。花の咲く時期も大切なようです。ところで花が枯れるとソラマメの莢が出来てきます。枯れた花が下を向いているときは落花し、莢は付かないようです。また、節ごとに出来る花数を見ていると、たくさんの花が出来ている割には実際、莢として生長するのは1〜3個位で後は落ちるような気がします。また、莢の付き具合を見ていると付け根あたりに集中しているように思えます。と言うことは、まだやっていませんが実を充実させるやり方の一つとして付け根あたりの花を残して余分な花は摘み採ってもいい感じがします。この作業は不良莢を少なくする意味もあり、「摘花」と言うそうです。書物や指導本によると大体、各節2〜3花程度残すようです。アブラムシはソラマメの花が咲き出す頃からやってきます。特にてっぺん辺りから下に降りてくるようです。一度、付き出すとどんどん増えてきますので早めの防除が必要です。また、ソラマメの莢が出来るつけ根辺りからも広がりますので駆除に奮闘しなければいけません。対処法としては専用の殺虫剤を使うか牛乳噴霧か手袋ですり潰す方法を取ります。また、あらかじめ銀マルチ等のマルチを畝に被せて栽培しておけば多少は良くなるようです。生長に関して側枝の先っぽは花がある程度咲いてしまったら摘んで実に栄養が行くようにした方が良いとのこと。また、そうすることによりアブラムシの発生場所が少なくなる。小生もやってみましたが完全にアブラムシがいなくなるとは言えないようです。アブラムシの軽減対策として側枝が伸びてきますが、くっつかないようにし風通しを良くしてやることも必要のようです。ソラマメの整枝の仕方は側枝の数を増やすと栄養が実に行かなく、実が大きくならない可能性があるため生育の良い側枝を7〜8本程度にするのが良さそうです。なかには4〜5本と言う話も聞きました。また、前述のように、あまり側枝を伸ばしても実に栄養が行かなくなる可能性もあり、花がついている節(段)が7〜10節(段)くらいで側枝の先を止めた方が良いとの事です。ちょっと小生も勉強させられました。枝の先を止める作業を「摘心」と言うのですが、花が咲いていると言うだけで摘心すると、うまく受粉していない場合は最悪になりますので受粉状態もある程度確認してから作業するのが安全でしょう〜。良莢を多くするには1枝(茎)の莢数目標を5〜15莢程度に調整し、生育不良の莢などは取り除いてやります。「摘果(莢)」作業と言います。なかなかこれらの事を考慮すると栽培に手間がかかりますね。値段が高いのも何となく、うなづけそうです。

なんきん

・蔓が縦横無尽に生えてくるので畝を広く取り他の野菜を巻き込まないこと。花が咲くころになると”かなぶん”の小型で、花の色によく似た虫が雌花・雄花を食い荒らす。そのため受粉出来なく実が落ちてしまう事がある。蔓の途中からぜんまいじょうのひげが伸びて雑草を足がかりに蔓を固定するので草刈が大変だ。人工受粉は午前中の方が花にも勢いがありベターだ。人工授粉をするために雄花の花粉を利用するのだが、雄花の花粉が極端に少ない場合がある。そのため雌花に花粉が満遍なく付いていないことが出てくる。受粉した後、雌花に粉状の物が満遍なく付いているか?よく確かめておく必要がある。また、人工授粉をしたからと言って必ず実が出来るとは限らない。実が出来る確率が上がるだけと思っておく方がうまくいかない時、気分的に楽だと思います。収穫は、それぞれ品種や栽培状況によって異なりますが、西洋系は着果後40〜50日を目安とし、果梗部(ツルと実の繋ぎ部)がひび割れてコルク状になる頃。日本系は着果後30〜40日を目安とし、果皮がやや褐色がかり、白粉を吹く頃。積算温度での熟度判定では、えびすの品種では開花後35日(積算温度750度)から45〜50日(積算温度950〜1050度)が可食から完熟期のようです。また、人により完熟度の好みもあるので試し採りも必要かも分かりませんね。

落花生

・土は砂地のほうが良さそうだ。芽が出るまで土は乾燥させない。っと言いつつも段々と大きくなってくると今度は、水はけが悪いとピーナッツが腐ってくるので適度な乾燥が必要だそうです。ちょっとこの頃合いが難しいんだがなぁー。落花生の実は殻の中で成長しており、水が十分でなければ空莢になってしまう。また、落花生は石灰食いなので畝をこしらえるとき、十分与えておくこと。土は砂地で無くても育つようです。小生の畑でやってみました。ただ収穫時、落花生を抜くときに土が縛るので非常に抜きにくく、莢が土の中に入ったままで子房柄が切れて採れてしまうので注意が必要。茎と言うか蔓と言うかあまり長く伸ばしてきても先にはちっこい莢しか付かないので収穫量を増やすには途中で切った方が良さそうですね。

とうもろこし

・「アワノメイガ」の幼虫が茎や実などに入るとボロボロにされてしまう。茎に穴が開いていたり、うす茶色の糞が傍にあれば要注意!!すぐにつまみ出すようにする。また、「ぶんぶん・・・>かなぶんとも言うかな?」が実を食べにくるので注意が必要。対策として実をネットに被せるようにしても良さそうです(畑の小道具(3)台所のネット利用を参照)。ただし、めしべなるヒゲが青々して光っている時は受粉状態ですのでネットで遮断してはだめです。背丈が大きくなって支柱根(地中に伸びている根とは別に茎の途中から出て地中に潜っている根で気根とも呼ぶ)だけでは頼りない所があるので別に支柱を立てて倒れないようにしてやる。ジャガイモの実を取る取らないによく似た話で株の根元から出るワキ芽(分けつとも言い、取ることを除けつと言う)を取る取らないの話しがあります。これはワキ芽を出すことにより、主枝と同じようにようにワキ枝も生長します。ワキ枝もある程度大きくなると今度はワキ枝の葉っぱから作り出された養分の内、余った養分が実へ流れ生長を助けるからワキ芽は必要だと言う意見と、逆にワキ芽を大きくするために実への養分が取られるから良くないと言う意見があります。これらは茎葉の生長と果実の肥大の関係でシンク・ソースバランスと呼ばれているようです。私見ですが、これらの関係から考えられる事は、養分が十分に取れる事が確保されており、生長が良ければ特にワキ芽は不用と思うのですが・・・なにぶん素人の小生では詳しく分からないことが多いので、メーカの種袋にも取りなさい又は取らないで下さいと記載されているのでそれらの指示に従うのが無難かな?また、ワキ枝は通常、主枝に見られないような雄穂種子(タッセルシード)なる物が出来る事があります。これは、元々、トウモロコシは両生器官を持って生長していますが、途中で一部が退化して雌雄異花序になります。しかし、退化がうまく行われなかった時、雄性花序に雌性器官が残ってこのような雄穂の根元に実が出来るような事があるそうです。収穫したトウモロコシの先端付近に粒が付かなくなったり、粒切れするのは雌しべへの受粉状態が関係してるんではないだろうか・・・>肥料を与えても変化が見られなかった。確実なのは人工授粉かも。調べてみると、雄花は雌穂のヒゲが出てくる1〜3日前から開花して4〜10日くらい花粉を放出。 雌穂のヒゲは一粒ごとに出ているのだが、基部付近が先で先っぽのヒゲが出るのは数日程度掛かる。そのため受精の順番としては基部付近が先となる。 また、雌穂のヒゲは2週間程度受精能力を持っているが、受粉から受精完了まで1週間から10日必要。 その間にヒゲが痛んだり、花粉がつかなかったりすると粒が生長しなくなり歯抜けとなる。 従って、先っぽまで実が充実して肥大するためには、すべてのヒゲに確実に受粉が行わなければいけない事になる。 そうすると・・・出来るだけ長時間、花粉が飛んで受精できるような状態が好ましいようだ。 花粉を何日かに分けて受粉しようと集めて置いていた所、空気中の水分を吸い取ってサラッとした花粉がベチャベチャになった事がある。 素人では、花粉の溜め置きは難しいようだ。収穫後すぐに調理した方が糖分が抜けにくそうです。また、保管は寝かすより立てて冷蔵庫の野菜室においてやる。ただしこの場合、甘さは半減以上になる事を覚悟の上で。あっそれと梅雨時分と言うか雨が続いたときは、雌穂にナメクジがたかりに来たので注意必要。トウモロコシは他家受粉なので異種のトウモロコシの受粉を受けた場合、本来の味等が失われる事がありますので同種の栽培が望ましいです。キセニア現象と呼ばれる。栽培に際し、トウモロコシは他の野菜と比べて水分の利用率が高く、不足の場合は粒皮のしわや雌穂が小さい「矮化」と言った現象を生じます。そのため、雄穂の出始めごろから乾燥に注意が必要です。

スイカ

・スイカの収穫時期について
スイカの実の付いてる蔓の髭と、その前後の葉っぱにも髭が有るんですが、その3本の髭が干からび(枯れる)たらOKです。それと、結実してから45日、うらなり(2番なり)は35日が目安です。本職と違い、初なりは、皮が厚いそうです。うらなりは、皮が薄いとの事です。(黒田さんから頂いた収穫時期についてです)
他にあげられる収穫時(熟度)の判定としては、
1)受粉後の積算温度・積算日射量(大玉で約1000度・日、小玉で約850〜900度・日)を目安とする。
2)肩部が張り、果皮がやや光沢をおびて縞模様が鮮明になっている。
3)お尻の果皮色の黄色みが鮮明になり、手触りがザラつくようになる。
4)果梗(ツルと実を結ぶツルの様なもの)の毛茸が消え、果梗の緑色が少し灰緑になる。
5)花落ち部(地面側に接する面)周辺を押したときに弾力がある。
6)叩いた時の音。
等があるようです。これらも品種や着果節位、果実の大きさ、光の当たり方や水分・養分の効き方で変わる場合が多く、専門家等では「スイカの栽培指針」なる物を決めて行っているようです。まぁ〜いずれにせよ確実なのは、収穫予想あたりで試し割りを推奨しているのが多いようです。しかし、数がなければちと苦しいかも知れませんね。
収穫時期ではありませんが、スイカの生育を調べていたところ「電気スイカ」なるものがありました。これは品種名ではなく、スイカを食べたときに舌がピリピリする現象なようです。要因としてはモザイクウイルスや急激な高温多日照などによる生育障害で刺激性物質が作られたと考えられるとの事です。同じウリ科のメロンは過熟の際、アルコールやアルデヒド、エステル、二酸化炭素等の刺激性物質が舌に作用してピリピリ感を出すようで「電気メロン」と呼ぶそうです。なかなか外観上は判断しにくいようです。高温多日照や過熟はまた別な物質を作るようですね。

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ハクサイ

・直播き、育苗どちらでも良いが耐暑性に弱いので気を付ける。気候が不順な場合は育苗が確実である。ただ、日除け・軒下等の考慮は忘れないこと。育苗の定植は本葉が2枚或いは4枚との見解がある。しかし、あまり長く置いておくと老苗となり正常に発育しない。生育期間中、キャベツと同じくアオムシやヨトウムシ、ナメクジが葉っぱの間に潜り込んだりしているので外見が良くとも気を付ける事。結球し出してくると隙間が狭くなるので中に潜り込みにくくなるようです。球が完成した後、霜が降りて来ると葉っぱが変色し、ダメージを受けやすくなるので紐のようなもので外葉を寄せて先をくくっておく。また、今までの栽培でキャベツ等もそうだけど玉を大きく育てるには外葉も大きくしなければだめなように思います。そのため、追肥などは栽培ポイント(2)にも書かせてもらったように養分吸収のピークが2点ある事を忘れないようにした方が良いと思います。ところで無農薬で栽培していて外の葉っぱがボロボロになってあきらめかけても上述のように芯の内部まで虫が入っていない事もありますので・・・ちょっと小さくなるけど愛情を持って育てた野菜ですよ、あきらめずに葉っぱを剥いて見ましょう〜。

えんどう豆

・豆類は酸性を嫌うので石灰の調整が必要です。連作(同じ種類を同じ場所に作る)は非常に嫌がるので場所を選ぶ必要がある。エンドウは寒さに強い小苗で冬を越すように種蒔き時期を持ってくる。土にも寄るが種の植える深さは2〜3cmより1cm位の方がよい。根は伸びるが芽がなかなか伸びてこない事がある。ジャガイモと同じように深さによる発芽調整も可能かも知れないのでチャレンジ必要。ポットに種を蒔いて発芽させてから定植しても問題無さそうです。ただし、芽より根が良く伸びてくるのでポットの水抜き穴からはみ出てくる場合がありますので注意が必要です。大きくなるにつれてハモグリバエ等の幼虫が葉っぱの中などに入り込み、葉っぱに絵を描いたような症状で白くなってくる。このような状況があちらこちらの畑で見受けられる。葉数や栽培面積が広い関係かあまり対策を打てない状況があるようだ。小生もそのまま放置しているが今の所、収穫に差し支えは見られない。エンドウの仕立ては親ヅルから順に花が少なくなるので親ヅルだけにしたり、孫ヅルだけを摘み取ったりして整枝を行うようです。まぁ〜そのままですと枝が込みすぎて日当たりや風通しが悪くなって収穫にも影響があるんで注意が必要との事です。農家では綺麗に整枝しているのを確かに見かけますね〜〜。ちょっと小生も整枝の事を考えなくちゃいけないかな?今の所は日当たりと風通しは考えているが、何もしない放任仕立てです。最近、「エンドウの手をとる」って聞いたんだが・・・最初は何の事か分からなかったが、これはエンドウが生長するに従って横へと広がっていくので何回もテープや紐で挟んで上に伸びるようにしてやらなければならないのですが、この作業を「エンドウの手を取る」と言うそうです。うん、確かにエンドウが手を伸ばしてきているようにもとれるなぁ〜。うまい表現ですね。実エンドウの収穫は莢に皺が出始めた頃、あるいはスナップのように実が膨らんで来たときのように莢の外見などで見ますが、案外、採れたマメには人の好みがあるようで、ヤンワリしたマメは皺が出る前に採り、ちょっと硬めでホクホク感がほしい時は皺が出始めた頃を目安に一度試し採りをして好みに合わせて収穫した方が喜ばれます。皺が出て、莢が茶色くなったときは硬くて食べられないですから早めの収穫を忘れないようにして下さい。エンドウマメの生育は日があたる側の方が良く、豆も良く育つようである。2列で育てる或いは背の高い野菜が傍にある場合、畝間に注意すること。

いちご

・苗を購入したとき、株もとに付いているランナー(ヒモの様に伸びている)の反対側に花が出来て実が出来るので作業性を考えてどちらに植え付けるかを決める。植え付けはクラウンと呼ばれる付け根部分が少し隠れる程度が良い。深植え、浅植えはだめだ。追肥や草取り等で畝を中耕するときは根が地表近くに張っているので根を切らないように気を付けなければいけない。3月上旬ごろから花の準備を始めてくるので泥はねや雑草などを防ぐためにマルチングを行った方が良いようです。これは生長促進にもなります。マルチをする場合、寒い朝などはイチゴ自体が外気の影響で硬くなっているのでマルチ穴から取り出す場合、葉が折れたり茎が折れたりし易いので作業は日中の方が良いかと思う。露地栽培でマルチを行った場合、水補給が苗穴からしか出来ないが株間のマルチに穴を開けてマルチを細工する事により雨水をその穴からも入れる事が出来る。雨の後や朝晩にナメクジが実を食しに来るので注意が必要。また、赤く熟する頃に鳥たちに食されるので防鳥ネットが必要。ただし、この場合虫による受粉が遮られるので風または人工授粉に頼る事になる。人工授粉の仕方は習字用の筆など、穂先の柔らかい筆で外側の雄しべ部分をなぞりながら中心の雌しべに花粉を付けてあげます。人工授粉をすることにより、ある程度、変形果が抑えられます。また、果実が大きくなれば、着色促進のためビニール紐や竹串を用いて葉っぱを持ち上げ、果実の日当たりを良くしてあげることによって真っ赤な綺麗な色が出ます。この作業は「玉だし」と言いいます。ところで苺の果実数は品種などによって異なりますが、1果房(1つの花の集まりで「かんざし」とも表現)4〜8個で4果房位出来てくるので、1株20個位の計算になるそうですが、なかなかそこまで出来ていないのが小生の現状かな(笑)頑張って見ます。

ほうれん草

・酸性土壌は非常に嫌がりますので石灰等であらかじめ土の酸度を調整しておきます。休眠から目覚めさせるため一晩ほど水に浸しておき、濡れタオル等で包み、少し芽が出かけの時に蒔くのが確実です。低温性の野菜なので高温期の播種は芽だししてから蒔きます。そのため冷蔵庫の出番もあります。畝は蒔き溝を作ってから十分に水分を含ませ、種を蒔きます。雨の後が一番良いかもしれません。光好性なので覆土は薄く、種が多少見え隠れしても大丈夫なようです。かえって覆土が厚くなると芽が出にくいようです。覆土する土は小生の畑は田土なので変に固まったり流されたりしますので種まき用の軽い専用土又は川砂で覆土しています。また、種が雨水などで流されないように発芽までは新聞紙、寒冷紗を被せ、乾燥には注意します。発芽後は種を頭に載せている幼少時期は水やりを行い、その後、本葉の生長を見ながら乾燥気味に育てていきます。本来、ほうれん草は多湿に弱いので。また、一慨には言えませんが、生育途中で葉っぱが黄色く元気が無さそうな時は栄養素が過剰又は不足気味になっている事があるようです。不足気味の場合は追肥や、カルシウム・マグネシウムを含んだ苦土石灰又は微量要素も含んだ有機石灰等を少しずつ与えて様子を見ます。逆の場合は吸収してやらなければいけないと思うのですが、勉強不足で残念ながら詳しくわかりません。やがてほうれん草も大きくなってくると葉の葉脈などに白い小さなツブツブが付着して見える事があります。これは、シュウ酸カリウムと呼ばれる化合物で、洗う事によって流れてしまうのであまり問題は無さそうです。ほうれん草の汗って言うのかな?

ミツバ

・ミツバは冷涼な気候を好むので半日陰で湿りけのある場所に植え付けます。また種は吸水しにくいので水に浸して播種。光が好きなので覆土は薄くしてやる。なかにはちゃんと覆土出来ていなくても発芽するようです。発芽までは結構な時間がかかるので乾燥には十分注意する必要があります。また場所がらと葉っぱが柔らかいのでナメクジがよく食しに来るので専用の銅細工等の対策が必要です。糸ミツバの収穫までの日数は春、秋で50〜60日位で地表から2〜3cmで刈り取ると再び新芽が出てくるそうです。

ニラ

・日当たりの良い場所を選んで植え付けます。タマネギのようにヘアピン状態で発芽してきますので誤って切らないようにします。また生育期間中は新聞紙や寒冷紗等を用いて乾燥に気をつけます。多年生なので1度植え付けると3年位は続けて収穫出来るが、株が段々と弱って来るので入れ替えが必要。種まきからの生長草丈が15〜20cm位になったら5〜6本まとめて苗床と違う場所に植え付ける。最初の1年は株を育て、収穫は2年目位の方が良いそうです。また、花にらはつぼみを包んでいる薄皮が開く前に収穫します。葉ニラは葉が20cm位に伸びた頃、株元より3〜4cmの高さより切り取る。また、とう立ちは根株が固くなったり弱くなったりするので早い目に刈り取った方が良い。ところでニラは地上部の繁茂により根に栄養分を蓄えるので収穫中は出来ない。そのため堆肥や肥料をお礼肥として与え、株の充実をはかる。黄ニラの栽培は刈り取った株の上に箱などを載せて光りを完全に当てない状況にして育てる。その後、刈り取る前に十分な光を当てて栄養分が付くようにすれば良いとの事。

里芋

・高温を好みますが乾燥に弱いです。そのため水分補給がし易い場所で栽培した方が良さそうです。また、畑に直植えの場合、芽が出るまでに時間が掛かりますので芽だし植えと言って別立てで苗床や箱を使って十分芽だしを行ってから植え付けする方法もあり、こちらの方が全体の芽が揃い易そうです。乾燥が続くと枯れてきますのでこまめに水やりをしてあげます。小生は畝の両端の通路に雨水が貯まりやすいように通路の片方を堰き止めています。また、根元には敷きワラが高いので十分乾燥した雑草を代わりに敷いて乾燥を和らげています。里芋には小芋を食べる、親芋と小芋を食べる、親芋だけを食べる種類があります。
小芋を食べる種類・・・土垂れ、石川早生
親芋と小芋を食べる種類・・・セレベス、八つ頭、唐の芋(海老いも)
親芋だけを食べる種類・・・たけのこ芋(京芋)、田いも
また、八つ頭は芋以外に茎はズイキとして食することも出来ます。間違ってもズイキ専用の品種以外の青茎系の茎をズイキとして食べると、しびれや吐き気が出ますので注意が必要です。生の芋茎の皮を剥き、天日干した「芋がら」については今の所詳しくはわかりません。

オクラ

・種皮が硬く、吸水しにくいので水やぬるま湯に浸してから播種する。また、これでも発芽しにくいときはさらに濡れたガーゼやティッシュの上に種を置き、白い根っこが見えてきてから播種すると苗が揃う。ポット育苗では本葉3〜4枚までに畑に定植する。アブラムシが葉の裏側によく付くので注意が必要。やがて花が咲き、花が枯れるとそこから莢が出来るのだが、大体4〜5日程度で収穫出来る程度の大きさになる。取り忘れると結構、大きくなり硬くなってしまうようである。莢を収穫したらその莢の下側の葉を1〜2枚残してそれ以下の古い葉を取り除いて風通しを良くしてやることにより虫が付きにくく健康な生長が望めるとの事。オクラはもともと気温が高いのを好むが、水が切れると生長が悪くなるので夏場の乾燥時には注意が必要。そのため畝の乾燥を防ぐために藁や枯れ草を畝全体に敷いておいた方が良いでしょう。また莢が良くできるので肥料切れにも気を配ってやる事も忘れずに。追肥は花が咲き始める頃から収穫が終わるまで15日毎を目安に行います。大きくなるオクラは草丈が1m50(去年の緑のオクラより)を超えだすので倒れないように注意が必要です。茎の部分や葉の所に小さく透明なツブツブの卵のようなものが出てきますが害虫の卵ではなく、オクラ自身のネバネバしたエキスなので問題ないようです。また、収穫後期に出やすいのですが、莢にイボのような物が出るときがあります。これは一種の生理現象のようです。

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きゅうり

・浅植えとする。また、根は浅く広がるため乾燥や過湿に敏感である。覆土は砂ですると、タネバエの防虫になりそうです。実のなり方は系統(白イボ系、黒イボ系、四葉系、地這い系)によって異なるので整枝の仕方が違う。きゅうりの蔓は自分ではなかなか絡み付かないので絡みつくようにしてやらなければいけない。花、実が良く成るので10日〜15日毎位で軽く追肥を行ったほうが良いとの事。きゅうりには雄花と雌花がありますが、まれに両方の性質を持った両性花がなる場合があり、その場合は丸い実がなるそうです。きゅうりの曲がりは生長時に葉や枝、地面にぶつかってしまうと曲がってしまうのですが、それ以外に養分(肥料)の過不足、水分・光などにも影響されるようです。整枝や肥料、水管理も大切ですね。きゅうりは、「うどん粉病」が付き物のようですね。葉っぱだけの発生なので実は食しても大丈夫のようですが何となく嫌な感じがします。処理としては葉の表裏を水で流す、重曹又は酢を薄めた物を散布して拭き取ってやる方法がありますが、今後、必ず発生しないと言う事はなさそうです。こまめに落とすしかないように思います。最悪、収量が減りますが発生した葉っぱを取ってしまう事が一番かな?いずれにしても「うどん粉病」は菌なので他の野菜たちに広がる可能性もあるので注意が必要です。また、チッ素系の肥料が多く入るとツルが促進され、葉っぱも増えるので「うどん粉病」を助長する可能性があります。

春菊

・種子は休眠性があるので採種した種は2〜3ヶ月の間は発芽率が劣る。また、もともと発芽率が高くないので多めに蒔いた方が良いようです。種子の発芽は光好性なので種子の覆土は薄くする。発芽まで乾燥には注意する。間引きは密植状態にならないように最終株間(目安として抜き取り用は5〜6cm、つみ取り用は10〜15cm位)になるまで適宜に間引いてやるそうです。間引いた苗は間引き菜としても良いし、違う場所に植えても比較的楽に根付くようです。つみ取り収穫は草丈が15cm位になったころ本葉を4〜5枚を残してその上の茎を摘み取ります。また、本葉の付け根からワキ芽が伸びてくるのでワキ芽を2〜3葉残し摘み取るとさらにワキ芽が伸びてくるのでそれらを繰り返して摘み取ることにより収穫が楽しめるようです。寒さにはある程度強いが雪・霜が降りるような環境が続く場合は、なんらかの寒冷対策が必要の様です。全枯れはしませんでしたが葉先などの枯れが見られた為、小生の所では寒冷紗を使用しました。

ブロッコリー

・春蒔きと秋蒔きがあるが、作りやすいのは秋蒔きのようです。茎の太いがっしりした苗を育てるには早めに鉢上げして少々しおれていても水やりを控えて徒長を防いだ方が良いとのこと。カリフラワに比べて虫が付きやすい。植え付け苗の大きさは早生種で本葉5〜6枚、中・晩生種で本葉6〜7枚程度で植え付けは深植えしない。植え付け後、暫くすると地上部がおおきくなるのでその直前が追肥のポイントだそうで、植え付けから20日前後とその20日後に追肥し中耕、土寄せをする。収穫は頂花蕾が10cm位を目安に花弁が見えてこない大きさで収穫する。頂花蕾専用でなければワキ蕾が出てくるので頂花蕾を収穫後、追肥を行ってワキ蕾を育て収穫したら良いそうです。ワキ蕾(側花蕾とも言う)は頂花蕾ほど大きくならないので蕾が開かない内に順次収穫していきます。大きくなるまで待っていると花が咲き始めますよ。また、低温になると紫色を帯びたものが出てきますがアントシアン色素が出てきているだけなんで、茹でると綺麗な緑色に変わります。食べても問題ないようですね。また、これらは品種の違いで出にくい物もあるようです。市場には見た目で判断されるのであまりお目にかかりませんが。

カリフラワー

・花つぼみになる花芽は、苗が一定期間、低温に感応することによって出来るので春蒔きより花芽や花つぼみが秋になって出来る夏蒔きの方が作りやすいようです。植え付けはポリ鉢などで30日〜40日間育苗し、本葉6〜7枚になった苗を植え付ける。また、植え付けは深植えしない。追肥、土寄せは植え付け後15〜20日後くらいに1回目、2回目は本葉15〜16枚の頃に行うそうです。花蕾を純白(ちょっと大げさかな?)に仕上げるには花蕾に日光や霜が当たらないようにします。目安として花蕾が7〜8cm位になったころ花蕾を外葉で包んで紐で縛ってあげます。ハクサイの要領かな?ちょっと生長具合が見にくくなってしまいますが花蕾が12cm〜15cm位になれば収穫です。また、もう少し勉強しなければいけないですがワキ芽をうまく利用することにより本来、1個しか出来ない頂花蕾が2個収穫出来ました。おそらく苗作りの時の本葉の摘心の仕方かな?って思っています。ただし、1本からの2個採りとなるのであまり大きな頂花蕾は期待出来ないと考えられます。

カブ

・あまり早い時期に種まきするとヨトウ虫、芯食い虫にやられる可能性が高いので出来るだけ遅らせた方が良いようです。種まき間隔は1.5cm位とよく書いていますが、なかなかそんなシビアーな播種は難しいです。種同士がガッチャンコしても生長にあわせて間引いて行くので多少間隔が狭くなっても構わないと思います。また、手抜きの為にあらかじめ最終の収穫の大きさを決めて播種間隔を大きく取ると裂根の原因ともなるようです。発芽後、あまり密集したままにしておくと隣同士のカブがぶつかり合い、変形したりします。またこの状態で間引くと隣のカブ根や葉茎を傷めたりので注意が必要です。間引きは発芽後の双葉の時、本葉2〜3枚、本葉5〜6枚のころを目安にして最終間隔にすれば良いとの事で、その際、追肥を忘れないように、との事。また収穫は品種によって収穫の大きさが違うのでそれにあわせて収穫する。あまり放置しておくとダイコンと同じようにスが出来たり、割れが生じたりするようだ。ニンジン、大根の根菜類は変形したりするので定植は好ましくありません。カブはどうだろか?カブは茎の誇大のようで定植出来そうですね。カブの定植はポットに3〜4粒程度、少し間隔を離して蒔きます。カブの種は軽いのでそのまま上から水やりすると最初は土が水に馴染んでいませんので土と一緒に種が何処かへ流れ出てしまいます。そのためゆっくりと注水するかバケツなどに先に水をいれ、その中にポットを浮かすようにしてポット穴の底から水を吸い取るようにした方が種がその場所で落ち着きます。その後、本葉2〜4枚で畑へ定植するようにします。定植の際、ポットから出すときはくれぐれも根を切らないように取り出して植えつけます。

菜心

・早生、中生から晩生まで品種がありそうなので、冬季以外ならずっと栽培出来そうです。また、とう立ちを利用するのでボチボチ収穫しちゃうと直に花がいっぱい咲いて茎が硬くなるので気をつけます。サイシンはそのとう立ちのギリギリの所を味わう見たいですね。栽培は直植え、移植も可能な様です。小生は育苗箱にすじ蒔きし、2〜3回くらい間引きを行い、ポットに移し替えて本葉3〜4枚で畑に定植しました。最終株間は15cm〜20cm程度で良い見たいです。収穫は品種により側芽の発生が少ない品種もあるので側芽の少ないのは蕾が膨らんで1〜2花が咲き始めたころに株毎、また側芽・ワキ芽が発生するのは先端から15cm位で行うようです。

コールラビ

・カブによく似た生長の仕方ですが、茎の太り方がカブは地中に入った部分からせり出して太りだすがコールラビは地表付近の茎から太りだす。また、生長に段階があるようで玉が形成され始めると玉の上の方からも葉っぱが出だす。なんとも言えない興味ある生長を行います。コールラビの栽培は直植え、移植も出来るようです。小生は移植栽培を取り、育苗箱でバラ撒きし本葉1〜2枚でポットに移し替えて本葉4枚で植え付けました。栽培の注意としては乾燥に比較的弱いので土が乾くと十分に水をあげてやります。また、良い品質をつくるには肥料を切らさないようにする事が大事なようです。植え付けは根元に近い茎の部分を食べるのであまり深植えは良くないようです。茎が太りだしたら追肥を行うと共に茎が太くなるにつれて上から出ている大きな葉っぱを5〜6枚残して、下の葉っぱを摘み取ります。収穫は玉の大きさがゴルフボールから5〜6cm位の間で行えば良いとの事です。

メロン

・マクワ型メロンでツルを地面に這わす「地這え方式」でメモを取っています。ネット型メロンや立栽培についてはもう少し勉強してから記載したいと思います。スイカは子ツルに実を付けますが、メロンは孫ツルに実を付けます。また、スイカやメロンはキュウリと同じくウリ科ですが、スイカよりメロンの方がうどん粉病が良く発生するようですので早めの防除対策が必要です。着果率としてはメロンの方が良いように感じます。メロンは生育適温が高く、乾燥を好むのでトンネルを利用した雨よけ栽培で行いました。今回は裾あたりが中途半端な雨よけになったのでうどん粉病が蔓延したのかな?とも思いますので雨除けはきっちりとした方が良いでしょう。整枝や摘心は本葉5〜6枚(8〜10枚の記述もあり)ごろ親ヅルの先端を摘心し、子ツルを出します。その後、元気が良さそうな子ツルを2〜3本(4本の記述もあり)残し、この子ツルから出る孫ツルに着果させます。この後、放任栽培でもメロンは出来ることが分かりましたが、次回のために記述しておきます。子ツルは20〜23節(10〜12節の記述もあり)まで伸ばして先を摘心します。ツルが伸びてきたら敷き藁、敷き草などを敷いてやります。子ツルの6節目(10節の記述もあり)までの孫ツルからの雌花は早めに摘み取り子ツル6〜10節(10〜15節の記述もあり)位に出る孫ツルに結実させます。花の咲き方は、最初は子ツルが生長しますので雄花が咲きます。その後、孫ツルが伸びて1節目あたりに雌花が咲きます。結実を確実にするためトマトーンなどのホルモン剤を用いて処理をしても良さそうですが、人間の手による人工授粉の方が安心で良いかな?また、果実の先の孫ツルは葉を1〜2枚程度残して摘心した方が良さそうです。着果数は着果率が良さそうなのでたくさん付きますが、スイカにも見られるようにあまり多くついてもメロン自身がコントロールして途中でだめになる実もあるようです。自然の摂理かな?また糖度の関係もあり、1本の子ツルに1〜2個程度が良さそうです。人間の心理としてはたくさんほしいですね。それは栽培者にお任せかな?(笑)さて、収穫は開花後35〜40日位が目安ですが品種・栽培条件により変わることがあり、また積算温度では分かりにくいこともあるようで下記の外観変化で判定を行う事もあるようです。
・結果枝(実が着いているところの葉)の葉が徐々に枯れ始める。
・果皮が濃緑色から黄緑色に変化する。太陽が当たるところは黄変しやすいので注意が必要。
・ヘタの周囲が黄化する。
・ヘタの周囲に離層が入り始め、ヘタが取れやすくなる。
・ヘタの周囲に傷が入る。
何れにしてもスイカと同じように試し採りが必要かも知れませんね。

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トウガラシ

・ここでは辛みのある唐辛子について記述していますので注意して下さい。また、辛み品種と甘み品種は場所を離して植え付けが必要のようですので混載は気を付けて下さい。さて、栽培のやり方はピーマンとよく似た栽培法です。環境としては日当たりの良い場所で高温多照を好みます。根が浅く、乾燥に弱いのでビニールシートを用いたマルチ栽培(藁や乾燥させた雑草を畝に敷いて代用してもいいと思います)が良さそうに思います。また、水分・肥料もピーマンと同じく多めに与えてあげます。根張りが浅い為、大きくなってくると倒れやすくなりますので唐辛子も支柱が要ります。生長過程で主枝から仕立て枝までに伸びる主枝のワキ芽は葉っぱを残して摘みとり、主枝自身の生長を促します。仕立ては一番花の位置から伸びるワキ芽枝を仕立て枝としてピーマンと同じような主枝と2本のわき枝の3本仕立てとします。追肥は生長を見ながら一度にたくさんあげるのではなく月2回程度を目安にし、少しずつこまめに与えてあげます。収穫は赤くなった唐辛子が全体の80%位になったことを目安に株毎刈り取るのですが、1本ずつ或いは枝毎に収穫しても良さそうです。刈り取った株は逆さにして陰干し、また湿気を嫌うので乾燥した場所で保存します。小さい唐辛子ほど辛いそうですが、味見で小生は苦い思いでがありますので、食べ比べてしていないので詳しくはわかりません。

ニンニク

・一つ一つにバラした鱗片を発根部を下にして植え付けるようにします。土壌についてはあまり土を選ばないそうですが、有機物を多く含ませた粘質土壌の方が適していると言われているようです。また土壌の酸性が強いと生育や球の太りも悪いそうで、あらかじめ苦土石灰等で調整しておいた方が良さそうですね。植え付けの条間は20〜30cm、株間は10〜25cm位で荒い方が大きい球が採れるとの事。鱗片も大きいのを使った方が大きい球が出来やすいようです。また、春頃になると蕾のような物が伸びてきます。これはニンニクの芽と呼ばれている物で玉を大きくする場合、取り去った方が良さそうです。(小生の種袋には書いていませんでした。)この芽は美味しく頂けるとの事ですが、食べたことはありません。収穫は葉・茎が2/3以上枯れてきたら収穫だそうですが、中には十分大きくなっていない場合もあり、一度、試し掘りをした方が良いかもわかりませんね。また、大きくならないからってそのまま置いておくと・・・玉の裂果があるそうですが、自分ちで食べる場合はちっこいニンニクより多少、裂果はあっても大きい方がいいかな?ところで収穫したニンニクは茎を切り取って十分乾燥させて腐敗しないように注意します。

ラディッシュ

・生育期間が短いのでハツカダイコンとも呼ばれています。品種は春蒔き、夏蒔き、秋蒔き等があり、品種を選ぶ事により周年栽培が可能なようです(本来、涼しい気候を好むので夏場は寒冷紗、冬場はビニールトンネルなどの資材が必要かも知れません)。栽培の為の土は排水性が良く、柔らかければ良さそうです。種は蒔き溝を付けて種が隠れる程度に覆土し、種を蒔いた後は十分に水を与え、新聞紙などで乾燥を防いでやります。大体3日位で発芽しますので、発芽が始まったら徒長しないように新聞紙を取り去ります。双葉が開いてきたら育ちの悪いもの、伸びすぎたもの、密生箇所などを間引きます。

ゴボウ

・種は好光性なので、覆土は出来るだけ薄くします。土は粘質土の方が肉質、香気、味も良さそうです。また、酸性の土に弱いので石灰を撒いてあらかじめ酸度調整をしておきます。種は一晩、水に浸けておくと発芽率が上がるようです。発芽直後の苗は乾燥に弱く、ある程度生長した苗は乾燥に強くなるそうですが、しかし、今度は逆に多湿に弱くなるようで・・・なかなか難しそう〜です。

ワケギ

・葉が細いので糸ネギとも呼ばれています。また、品種として早生種と晩生種があります。栽培は種球を用いますが、種球の外皮は病害に汚染されているかもわかりませんので綺麗に取り除いて2〜3球ずつに分けます。株間は10〜15cmくらいで植え付けます。植え付けは少し芽が伸び始めた頃に行い、深植えにならないように葉先が地表に覗く位が良さそうです。追肥は草丈が15cm程度になって以降に様子を見ながら行います。収穫は草丈が20cm〜30cm位になれば適宜収穫します。株数が少なければ刈り取って収穫した方が得策なようです。尚、刈り取る際、新しい小葉が生長してきますので地表から4cm〜残して刈り取ります。霜が降りると葉が枯れて越冬の準備にかかりますが、早春にまた葉が伸びて来るようです。ワケギはネギの代用として薬味に使えるので重宝します。

らっきょ

・砂質土壌の方が肉質がしまり・きめの細かい・肌つやの良い物が出来るようですが・・・特に土質は選ばないようです。また栽培期間が長いので他の野菜を植え付ける場合は考慮した方が良さそうです。植え付けは、購入した種球は、分球した種が一塊りになっているのでそれらをバラし、大きい種は1個ずつ植えます。植える深さは深いと分球が少なく、大粒。浅いと分球が多く、小粒となるようです。深さである程度の大きさが決められる感じですね。追肥は植え付け1ヶ月後と2月、5月ごろに育ち具合や葉色を見て行います。また、青球が出来ないように株元に土寄せをします。収穫は6月頃、葉がほとんど枯れてくる頃に球を傷つけないように堀りあげます。収穫には1年堀りと2年掘りがあり、子球をたくさん収穫したいときは、1年目で収穫せずに翌年収穫します。それが2年掘りとなります。収穫したらっきょは成長が旺盛で、常温で放置しておくと、中心から芽が伸びてきますのでなるべく早く調理した方が良いと思います。雑談となりますが、らっきょの軟化(白)栽培を「エシャレット」と言いますが、種は同じ物を使います。(フランスのタマネギの「エシャロット」とは異なります)要は、栽培の仕方が異なるだけなのでここでは取り上げていません。

冬瓜(カモウリ)

・種蒔きの時期がまだまだ温かい時期では無いので発芽まで時間が掛かります。管理し易いようにポットに種を蒔いてビニールトンネルなどで保温して苗を作ります。本葉3〜4枚になったら、そろそろ植え付け準備に取り掛かります。畝幅は3mくらいで株間は80cm〜1mくらいを目安に畝をこしらえ、根鉢を崩さないよう浅植えします。初期生育を良くするためにはホットキャップや行灯を使っても良いでしょう。伸びてきた親づるは6〜7節で摘芯し、生育のよい子蔓を3〜4本残して育てていきます。10節前後に付く1番花はスイカと同じように果実の形が悪かったり、蔓の伸びが悪くなったりするのでそれ以降の雌花に着果させます。着果での受粉作業は虫などに頼っても良いのですが、確実に受粉させるためには朝の内に雄花を摘んで雌花に人工授粉を行います。それでも着果しない場合もありますので念のため。余談になりますが、冬瓜は「冬瓜の花は咲いても百に一つ」、茄子は「親の意見と茄子の花は,千に一つの無駄もない」って、例え話しがありますので冬瓜はナスと違って、一杯花が咲いてもなかなか着果しにくい面を持っています。また、虫と言っても冬瓜にはウリハムシによる食害がありますので黄色またはオレンジ色っぽいちっこい虫が飛び出したら要注意です。葉っぱや雄・雌花等がボロボロにされます。さて、収穫は開花後約1ヶ月位で収穫出来ますが、果実の表面に白い粉が十分について真っ白になり、表面のトゲがやや弱くなった頃を目安にすれば良いかと思います。また果実の表面は細いトゲに覆われていますので幾らトゲが弱くなったからと言っても素手で持つと刺さりますので注意して下さい。収穫には軍手などを使った方が無難です。表面に白い粉が出ない冬瓜の収穫については播種された種袋等の説明書を参考にして下さい。恐らく粉が出ないので日数と大きさでは無いかと思います。

芽キャベツ

・芽キャベツはキャベツの仲間で子持甘藍(コモチカンラン)、姫甘藍(ヒメカンラン)とも呼ばれています。ワキ芽が結球したものでキャベツのミニチュア版と言った所ですね。太い茎にミニチュアキャベツがびっしりと付いた眺めは爽快ですよ。また、一株から数十個単位で収穫出来るのでお得な野菜って感じもします。栽培に関しては、
・芽キャベツは寒さに強く、暑さや湿害に弱い性質を持っています。また、寒くならないと結球しないので栽培時期に注意が必要です。
・雨風で倒れたりしますので支柱を立てて固定してあげます。
・栽培期間が長いので肥料切れをおこさないように追肥が必要です。目安は2回/月くらいでしょうか。
・追肥後は軽く中耕し、土寄せをします。
・ワキ芽が出てこない葉っぱや結球しそうにもない葉っぱは取り除き、他の所に養分を回してあげます。
・結球するに従って上の葉っぱは残し、下の葉っぱは取り除いていきます。いつまでも残して置くと球の生長の妨げになっちゃいます。
・球の大きさが2.5〜4cmほどに膨らみ、固くしまっているものから収穫していきます。収穫は下から順番に行います。
・美味しさの目安としては、小さいほど柔らかく味も良いので
 @あまり大きすぎない物
 A葉っぱは緑色で光沢があり、びっしりと巻いている物が良いかと思います。
くれぐれも葉っぱの除去作業や収穫の際、他の球を傷つけないように注意して下さい。

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ミョウガ

・7月〜8月に採れるものを「夏ミョウガ(早生種)」、9月〜10月に採れるものを「秋ミョウガ(晩生種)」と言いい、地下茎の先端に形成された花序(花蕾)を収穫します。これらは「花ミョウガ」とも言います。また、花蕾ではなく、若い茎を軟化・軟白させたミョウガを「ミョウガダケ」と言います。栽培したことがありませんが、ミョウガタケの栽培の仕方は発芽直前に株の上に箱を被せて陽光を遮り、伸び出してくる芽を軟白すれば出来上がりのようです。ただし、ミョウガダケは株の負担が大きいので頻繁にはやらない方が良さそうですね。
ミョウガは地下茎で繁殖するので腐植質に富み、保水性、排水性にすぐれた場所で、半日陰ぐらいになる湿り気味の場所で栽培します。土壌酸度については、適応性が広く酸性土壌でも生育可能なようです。間引き後の株も使用できるようですが、冬期、あるいは芽が動き出す前の地下茎を用いて栽培するのが一般的なようです。植えつけは、地下茎の場合は3月上旬〜4月上旬。間引き株の場合は6月中旬〜7月上旬ごろに行います。植えつけ後は乾燥防止や、品質向上を目的に敷き草や藁を敷きます。発芽後、軽く中耕と土寄せをします。追肥は、高温乾燥期前の6月下旬〜7月上旬頃と地上部が枯れる11月下旬から12月上旬の2回、追肥を行います。水やりは、ミョウガは湿り気を好むので、夏場のような乾燥が激しい時は注意が必要です。 収穫は、花が咲く前の実のしまっている内に収穫します。花が咲いてしまうとブカブカになり味が落ちます。また、近所でもらった夏ミョウガと比べ、秋ミョウガの方が鮮紅色の発色が良いように感じたのは、花蕾に含んでいるアントシアニンの影響で、高温期には発色が悪くなるようです。それと地上部が多く露出していると緑色が濃くなってきますので敷き草や敷き藁で軟弱さと着色効果を狙います。ところでミョウガも3〜4年経ってくると株も弱ってくるようなので間引いて更新した方が良さそうとの事。

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