例題 3相 200V 7.5Kw の3相誘導電動機を増設するこ とになった。 条件として、直入れ始動、動力盤からの距離45m 配線方式は金属管工事、配線はCVケーブルとす る。 分岐回路のケーブルサイズ 配管サイズ 接地線サイズ NFB容量 をもとめなさい。 |
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AC200V 3相誘導電動機 7.5Kw ・・・・・全負荷電流 34A (3相誘導電動機1台の場合の分岐回路) 電動機分岐回路のNFBの選定 電動機の始動電流および始動突入電流のように 全負荷電流に比べて相当大きい過度電流が流 れる事を考慮する必要がある。 NFBは、この始動過度特性で動作することがない ように定格電流を選定する事。 (3相誘導電動機1台の場合の分岐回路) 上記の表よりNFBの定格電流は75Aとする。 |
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電動機用分岐回路の電線の太さ (内規3705-4) 連続運転する電動機に供給する分岐回路の電線 は、過電流遮断機の定格電流の1/2.5(40%)以上 の許容電流のあるもので、単独の電動機などに 電気を供給する部分は次による事。 ①電動機などの定格電流が50A以下の場合は、そ の定格電流の1.25倍以上の許容電流であること。 ②電動機などの定格電流が50Aを超える場合はそ の定格電流の1.1倍以上の許容電流のあるもの |
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①を適用し電動機の 全負荷電流 Im≦50A以下の時 Iw≧1.25 Im 電線の許容電流(Iw)≧1.25×34A(Im) =42.5A Im・・・・・電動機の全負荷電流 Iw・・・・・電線の許容電流 |
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CV 8-3c(電線管布設による許容電流) は 43A |
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CV 14-3c(電線管布設による許容電流) は 59A |
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よって 配線ケーブルはいずれかを採用となる。 |
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電圧降下(3相3線式簡易計算式) =30.8×45(電線長)×34A(負荷電流) /1000×8(断面積) CV 8-3cの場合=30.8×5×34/1000×8 =5.9V CV 14-3cの場合=30.8×45×34/1000×14 =3.5V |
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上記の電圧降下は分電盤から電動機までの距離 の計算であり、受電設備から分電盤までの距離は 計算に入れていない為、許容電圧降下 6.3V に 8゜ は余裕がないことになる。 よって、この場合のケーブルサイズは CV 14゜- 3cを採用することにした。 |
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この場合の電動機の配線設計は |
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配線サイズは CV 14゜- 3c (28) E 5.5゜となる (電動機1台の接地線表) NFB(過電流遮断機)の定格電流は60Aとなる |