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湯原・湯郷、そして奥津 美作三湯なんて呼ばれたりもするそれぞれが名湯なんだけど、 なかでも奥津温泉は美人の湯としてもその名を全国に轟かせている。 化粧品メーカーのコーセーなんて奥津の湯で化粧水を作っていたんですって・・・。 毎晩お風呂上りに塗っているラクダの汗から抽出しためっちゃ臭い保湿オイル、今夜だけは必要なさそうです。 蒜山高原で寄り道してからたどり着いた奥津温泉は静かな山里に沸くいで湯って感じ。 吉井川のほとりには無料の開放型の露天風呂があったんだけど、お湯がとってもぬる〜いし、 昼間だと橋の上からおもっきし丸見なので入浴するのはちょっぴり厳しい・・・ ただ隣にあった共同浴場と洗濯場とが一緒になった小屋のお風呂にはお爺さんが一人入りに来ていた。
本日のお宿は楽天トラベルでのお客様評価が5点満点、部屋は8室のみの奥津荘 その昔、津山藩主森忠政が森家専用とするため一般人の利用客を禁じ、 鍵をかけた事から鍵湯と呼ばれる浴槽をもつ老舗旅館でもある。 また、客室に露天風呂がある離れの清間亭はとっても静かでゆる〜い空間。 湯に浸かりながら目線は満天の星、耳は吉井川のせせらぎに傾け、ビールは口に傾ける。 日常を忘れるには十分すぎる今夜のお部屋であった。
宿には先ほどの鍵湯と、身長170センチの私が立って調度いい位の深さの立湯がある。 それぞれ男湯と女湯が時間制で入れ替わる為、どちらの湯も楽しめるのはありがたい。 以前この様な温泉宿に泊まった際、イタズラに男湯と女湯の看板が換えられていた事があって、 間違って女性客が男湯の扉を開けてしまい、脱衣中だった男友達が「キャー」と叫んで胸を隠すと言う事件があった。 「おいおい、叫ぶんが反対、隠すのも反対」と友人にツッコミを入れながら、もしやこいつそっちの気が・・・?なんて疑った事を思い出した。 扉に気を配りながら浴衣を脱ぐ事となった。 さて話は脱線してしまったけど、鍵湯・立湯ともに浴槽の床にはごろごろと大きい岩が転がり平ではないので、 鍵湯に至っては座り心地の良い場所を色々と探さなければならない難儀なお風呂でもあった。 ばっちしお尻がはまって居心地が良いポジションが見つかれば、思わずピース ![]() お宿の人曰く、温泉が湧き出た場所をいじらず、その上に浴槽を作ったので凸凹しているのだそうだ。 立湯では、立って入るお風呂だと言う事をすっかり忘れ勢いよく入ってしまったもんだから、 ドッボ〜ンって頭まで浸かると言う行儀の悪い入浴になってしまったけど、 加水も加温もしていない源泉掛け流しの湯と戯れれば、肌はとろ〜りスベスベに。 スパやエステと言った近代的な温泉地もいいけど、 こんな時代だからこそ、ひっそりとした温泉街のほんまもんの温泉宿に目を向けるのも良いのではないでしょうか?
その他に貸し切れる泉の湯と川を眺めながら入れる川の湯があった。 8室のみの宿なので、貸切風呂は予約制をとっておらず空いてさえいればいつでも入って良いシステムなんだけど、 貸し切り風呂から出てきたカップルと偶然出く合わせば、何だか私の方がこっ恥ずかしくなった。 30と数年生きてきたおっさんが何言ってんねんって感じですが・・・
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