Hawaii Volcanoes National Park


以前はアメリカ本土ひとすじで、ハワイには興味がなかった僕ですが、この国立公園だけは前から行ってみたかったです。なので今回ハワイに初めて行くことにしたときに、ホノルル滞在の日数は短めにして、いきなりハワイ島中心にしたのです。

この国立公園は、ハワイ島のキラウエア活火山(1222m)を中心としていて、マウナ・ロア活火山(4170m)の一部の領域も含んでいます。マウナ・ロアは海底4000mからそびえ立っているので、海底から見た山の大きさ(体積、質量)ではエベレストを凌ぎ、世界で最大級だということです。シアトル郊外のマウントレイニアのなんと100倍の大きさに相当するらしいです。

朝の便でホノルルからコナ空港に到着し、レンタカーを借りてサウス・ポイント(アメリカ合衆国最南端)とプナルウ黒砂海岸を経由して、夕方にはこの公園に到着する予定でしたが、サウス・ポイントに行く途中で娘を海で遊ばせるためにMillolii Beach Parkに寄ったので、この公園への到着は暗くなりかかった頃でした。(サウス・ポイントに行く道はSaddle Roadと同じくレンタカー会社によっては通行禁止にしています。詳しくはこちら。)


Volcano House
でも、園内の唯一の宿であるVolcano Houseにインターネットで予約を取っているため、特に問題はありません。Volcano Houseはビジターセンター近くの、火口を望む場所に位置する山小屋風の小さなホテルです。

部屋から火口が見えるcrater viewのカテゴリーを希望していましたが、それが満室だったので、一番高い部屋であるcrater view deluxe(195ドル+TAX)を予約しました。あいにく小雨が降っていたので、部屋からの眺めは良くわからなかったですが。


暖炉の上には火の女神ペレの像が
部屋は結構広くて、素朴なインテリアが好印象です。古い木造の建物なので、隣の部屋の音がよく聞こえてしまいますが、部屋にテレビがないのと、お互いよく聞こえるのがわかるせいで、早めに小声になってくれたので問題ありませんでした。バスタブがなくてシャワーだけなのは残念かな。

このホテルの売り物の一つが、1874年からずっと燃え続けているという暖炉です。ハワイといえども、高地にあるこの公園の涼しさが分かると思います。暖炉のそばに置いてあるロッキングチェアに座ってくつろぐといいですね。

ホテルのレストランで夕食を済ますと、あたりは真っ暗で雨は上がっていたので、園内の主要な道路であるCrater Rim Driveを一周してみました。もしかしたら赤く光る溶岩でも見られるかもしれないと思いまして。(^_^;) 何も見えませんでしたが、真っ暗な中のドライブに娘は喜んでいました。今思えば、もう一つの道路であるChain of Craters Roadならば何かを見られたかもしれません。

早朝の公園を味わえるのが、園内に宿を取るメリットの一つなので、朝食後はチェックアウトを後回しにしてCrater Rim Driveを回ることにします。天気は薄曇程度でまずまずです。道路の両側のところどころで、湯気が上がっている光景はイエローストーンを彷彿とさせます。僕が行った範囲では、園内の他の場所も含めて、硫黄の臭いを感じられる場所がなかったのがちょっと残念でしたが。


Halemaumauトレイルにて


Halemaumau Overlook
子供連れなので、長いトレイルを歩くわけにはいきませんが、主要なビューポイントの一つであるHalemaumau Overlookは0.2マイルのトレイルなので楽です。トレイルの途中に湯気が上がっている場所は多く、そこでは地面が熱くなっているのがわかります。ゴツゴツした岩が多い、荒涼とした景観です。


Puu Puai Overlook
Kilauea Iki Craterの2つの展望台では、黒い火口を眺めることができます。天気は回復し、日が射すようになってきました。暑からず寒からずで快適です。火口の中は意外に平坦なのが印象的です。ここを横断するトレイルがあり、遠くに10人くらい歩いているのが見えます。案外楽なトレイルらしいので、将来ぜひ歩いてみたいです。

さて、Crater Rim Driveを一周してVolcano Houseに戻りました。売店でVolcano Houseのロゴ入りのポロシャツなどを買い、チェックアウトします。レストランの前には、昼食バイキングのために立ち寄った、日本からのツアー客などが長蛇の列を作っています。
後半は、Chain of Craters Roadを回ります。この道は、いくつもの火口の近くを通り、どんどん高度を下げて海の近くまで行きます。本来は国立公園を越えて島の東端の町とつながる道なのですが、1983年から始まった噴火のために溶岩で埋め尽くされ、途中で通行止めとなっています。片道20マイルの間、ガソリンや食料・飲料を入手できる場所はないので、注意が必要です。(トイレは簡易なものが数か所にあります。)


海へと続く黒い溶岩の帯
火口に寄りながら道を進みます。快適な走りやすい道で、高度を下げるにつれて快晴となっていき、見晴らしが良くなります。それにつれて気温も上がっていきます。黒い溶岩の帯が海に向かって伸びているのが、はっきりと見えます。

道の両側は真っ黒で異様な溶岩で埋め尽くされていますが、遠くの山の斜面には青い森があり、その反対側には美しい海が見えます。そのため意外と荒涼な感じはしませんが、なかなかの絶景です。
空を見上げると観光用のヘリコプターが飛んでいます。これに乗れば、まさに今噴火中の火口に近づいて、真っ赤な溶岩を見ることができるらしく、興味があるのですが、最近もここで墜落事故を起こしたニュースがありましたので、乗る勇気は出ませんでした。(^_^;)


Chain of Craters Roadの海沿い
景色が良かったので、海沿いのビューポイントでない場所に車を止め、海に向かって岩の上を歩きます。溶岩がここに流れてきてから、あまり年数は経っていませんが、美しい花がところどころに咲いています。生命力の強さを感じます。

崖の向こうの海は15メートルくらい下だと思いますが、崖の端の岩にカニが打ち上げられていました。波が高いときは、ここまで潮が上がってくるのでしょう。

ここから少し走ると、Chain of Craters Roadの終点となりますが、溶岩が道を塞いでいる場所は見えません。そのかわりたくさんの車が道の脇に駐めてあります。道路上の溶岩は、ここから同じ道路を0.5マイル歩いた場所にありました。保安上の理由があるのかもしれませんが、なぜこんなに手前で通行止めにするのかな。暑いので、帰り道はちょっときつくて、車に戻ったときは嬉しかったです。


道を塞ぐ溶岩

無残な標識
さて、溶岩が道を塞いでいるところに到着しました。周りの人がみな写真を撮っていて、僕らも記念写真を。そして溶岩の上を歩きます。溶岩に押し曲げられたNO PARKINGの標識が無残な感じです。

どこまで歩いてもきりがないので、溶岩が何メートルもの山になっている場所まで行って引き返しました。その山に登ると、見渡す限りの黒い溶岩と青い海です。今まで見たことのないタイプの、素晴らしい景観です。

そういえば、このあたりには海に達した溶岩に、波の作用で大きな穴が開いてできたHolei Sea Archがあるはずで、official mapには載っているのですが、それがある場所に気づきませんでした。残念。もしかしたら、溶岩流が広がって、official mapよりも手前で通行止めになって、行けなくなったのかもしれません。


道路を埋め尽くした溶岩の上にて

車に戻ってChain of Craters Roadを引き返し、visitor centerに寄ります。飲料水が不足気味で、喉が渇いていたので、ただの冷水がおいしい。ここでは、以前の大噴火の様子を収めたビデオを上映していますので見ましたが、こんなに激しい噴火があったなんて。このビデオは売っていますが、日本に持って帰って見るのは、ビデオ再生方式とかリージョンコードやらのせいで、難しいかもしれないので見送りました。ダメ元で買っておけば良かったかな。