皆様お気付きになられたでしょうか。表紙の写真は、屋台の屋根に写り込む空の様子です。屋台の漆は上塗りが終わると刷毛目を特殊な炭で研ぎ出し、ろ色と呼ばれる表面磨きを行うことで、漆が持つ艶やかで透き通った光沢をより一層引き立たせます。

 
 

 
 

 屋台の軒は金箔を施し、垂木は黒漆仕上げが一般的ですが、地区によっては朱塗りや黒と朱の組み合わせ、垂木部分も箔押しで仕上げる仕様などがあります。垂木金具が付くと文様の隙間から見える漆が周囲の金箔と映え、軒回りが一段と華やかになります。当社では、施主様のご希望に合わせ、屋台全体との調和を考慮した塗りを提案いたします。