2006年10月 天文現象
10月になると日暮れが急に早くなったように感じ、夜空の透明度も高くなり、星の輝きが美しくなってきますね。星空も秋の星座が花盛りです。星空を見られる時間が長くなりましたから、たっぷり秋の星座を楽しみましょう。
天保暦(いわゆる旧暦)8月15日の月は「中秋の名月」として知られており、お月見をするのがならわしとなっています。今年の場合は例年より少し遅く10月6日が十五夜で中秋の名月です。満月1日前のことなので、ほんのわずかに欠けているものの、美しい月を楽しめることでしょう。
夜中のドライブなどはいかがですか。朝まで・・・・・・・・・・・・・・・・・
二十四節気で10月8日は寒露(かんろ)、23日は霜降(そうこう)です。
秋の星座
月齢 天文現象
1 8.6
  •  
2 9.6
  • おひつじ座Rが極大(7.4〜13.7等)
  • 01時23分:カシオペヤ座RZが極小
3 10.6
  • いっかくじゅう座Vが極大(6.0〜13.9等)
  • 02時31分:アルゴルが極小
  • 15時52分:月が海王星の南03゚16.5'を通る
4 11.6
  •  
5 12.6
  • 09時02分:月が天王星の南00゚30.1'を通る(アフリカ方面で天王星食)
  • 23時20分:アルゴルが極小
6 13.6
  • 中秋の名月(十五夜)
  • 13時15分:月が赤道通過、北半球へ
  • 23時:月の距離が最近(0.930、35万7404km、視直径33'26")
7 14.6
  • おおぐま座Rが極大(6.7〜13.7等)
  • 12時13分:○満月
8 15.6
  • かんむり座Sが極大(5.8〜14.1等)
  • 00時49分:カシオペヤ座RZが極小
  • 19時21分:寒露(太陽黄経195゚)
  • 23時:りゅう座γ流星群(ジャコビニ流星群)が極大(出現期間10月7日〜10月11日)
9 16.6
  • 体育の日
10 17.6
  •  
11 18.6
  •  
12 19.6
  • 06時58分:おうし座β星(1.8等)の星食(鹿児島:明縁からの潜入)
  • 17時53分:月が最北(赤緯+28゚40.6')
13 20.6
  •  
14 21.6
  • 00時14分:カシオペヤ座RZが極小
  • 09時26分:下弦
15 22.6
  • さんかく座Rが極大(5.4〜12.6等)
16 23.6
  • 23時27分:月が土星の北02゚01.4'を通る
17 24.6
  • おひつじ座Uが極大(7.2〜15.2等)
  • 13時08分:水星が東方最大離角(24゚49.2'、光度0.0等、視直径06.7")
  • 土星と月が大接近
18 25.6
  •  
19 26.6
  • 19時:月の距離が最遠(1.056、40万6068km、視直径29'26")
  • 23時40分:カシオペヤ座RZが極小
20 27.6
  • 02時27分:月と小惑星ジュノーが最接近(00゚15.0')、ハワイ方面でジュノー食
  • 02時38分:月が赤道通過、南半球へ
  • 22時06分:秋の土用(太陽黄経207゚)
21 28.6
  • ヘルクレス座Tが極大(6.8〜13.7等)
  • 16時:オリオン座流星群が極大(出現期間10月10日〜11月5日)
22 29.6
  • へびつかい座Rが極大(7.0〜13.8等)
  • 14時14分:●新月
  • 14時30分:月が金星の南04゚17.4'を通る
  • 17時41分:月が火星の南03゚38.3'を通る
  • 21時24分:木星と水星が最接近(03゚52.5')
23 0.9
  • 22時26分:霜降(太陽黄経210゚)
24 1.9
  • わし座Rが極大(5.8〜12.4等)
  • 02時31分:火星が合(太陽の北00゚24.6'、光度1.6等、視直径03.6")
  • 16時40分:月が水星の南01゚24.2'を通る
  • 17時24分:月が木星の南05゚24.7'を通る
25 2.9
  • 04時44分:金星が火星の北00゚43.2'を通る
  • 16時03分:火星と金星が最接近(00゚40.0')
  • 23時07分:カシオペヤ座RZが極小
26 3.9
  • 01時02分:アルゴルが極小
  • 06時44分:水星が木星の南03゚56.1'を通る
  • 16時18分:金星が外合(太陽の南01゚04.4'、光度-3.9等、視直径09.7")
27 4.9
  • おとめ座Rが極大(6.1〜12.1等)
  • 03時54分:月が冥王星の南12゚14.4'を通る
  • 11時07分:月が最南(赤緯-28゚35.7')
28 5.9
  • 13時14分:太陽と金星が最接近(00゚57.7')
  • 21時52分:アルゴルが極小
29 6.9
  • 01時29分:水星が木星の南03゚43.3'を通る
  • 09時06分:水星が留(赤経15h28.0m)
  • 16時09分:海王星が留(赤経21h18.2m)
  • 23時:112P/Urata-Niijima彗星が近日点通過
30 7.9
  • うみへび座Rが極大(4.0〜10.9等)
  • 06時25分:上弦
  • 23時25分:月が海王星の南03゚09.1'を通る
31 8.9
  • 22時32分:カシオペヤ座RZが極小



2006年11月 天文現象



中秋の名月

陰暦で8月15日の月を「十五夜」「中秋の名月」などといいます。今年は新暦10月6日にあたります。陰暦では1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬です。そこで8月は秋の中の真ん中の月なので「中秋」と呼ばれるのです。

古来、日本人は月をめでて来ましたが、やはり満月が一番美しいものとされました。その中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて、最も美しい満月が見れるということで、平安時代初期に、この日月を見ながら宴会をする風習ができたのです。これは観月宴とか月の宴と呼ばれ、当時は月を見ながら即興で和歌を読み、その出来をみんなで評価しあって酒を飲んで楽しみました。

この行事が定着し始めると、月の見える所にすすきを飾り、月見団子、里芋、枝豆などを盛り、お神酒を供えるようになります。


中秋の名月は満月でない?

「八月十五日」の中秋の名月の月齢を調べてみると、実は満月でないことが多いのです。下の表は2005年-2009年までの旧暦八月十五日の日付と実際の満月の日付を比較したものです。
どうしてこんなに違うかですが、
  1. 旧暦1日(ついたち)の決め方
    旧暦の1日は「朔(新月)となる瞬間を含んだ日」ですので、
    0時0分に朔となる日も、23時59分になる日も同じく「一日」になります。
    これを考慮すると旧暦15日の月齢は、最小13.0,最大15.0,平均14.0となります。
  2. 朔から望までの日数(平均)
    朔(新月)から望(満月)までの平均日数は、約 14.76日で、これが本当の満月の月齢の平均となります。これは 1の旧暦15日の月齢平均より0.76日分だけ長い値です。このため、実際の満月は旧暦15日より遅れる傾向があります。
  3. 朔と望までの実際の日数
    月の軌道が円でないなどの理由から、朔から望までの日数は約13.8〜15.8日の間で変化します。
上記1〜3の理由が絡み合って、旧暦15日と満月の日付が一致しないことがあります(というか、一致しないことの方が多い)。長い目で見れば1,2の理由から実際の満月は旧暦15日に較べて約0.76日後にずれる事となります。)

 とはいえ、「中秋の名月」は一種のお祭りですから「厳密に満月」である必要はないので、「八月十五日の名月」と考えて良いのでしょう。そうでないと「十五夜お月様」でなくなってしまいますからね。

西暦年 旧8月15日 曜日 満月
2005年 09月18日 日曜 09/18 0
2006年 10月06日 金曜 10/07 +1
2007年 09月25日 火曜 09/27 +2
2008年 09月14日 日曜 09/15 +1
2009年 10月03日 土曜 10/04 +1

●お月見の日は、なぜ毎年ちがうの?


 お月見は旧暦で行なう行事です。旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けで日付を決めるもので、現行の太陽暦(グレゴリオ暦)とはシステムが異なります。そのため両者の日付にはまったく関連がなく、従って月見の日付(旧8月15日、旧9月13日)も年によって一定していません。
ここ最近の月見の日を紹介しておきます。

西暦年 中秋の名月(旧8月15日) 後の月(旧9月13日)
  2005年     09月18日     10月15日  
  2006年     10月06日     11月3日  
  2007年     09月25日     10月23日  
  2008年     09月14日     10月11日  
  2009年     10月03日     10月30日  

●月世界にはなにが住む?


月の模様が何に見えるか? ということでも、民族の違いが見えてきます。
日本では、「可愛いウサギの餅つき」ということになっていますが、中国では「ヒキガエル」、ヨーロッパでは「女の泣き顔」ということになっています。

ヨーロッパでは、月は昔から「狂気」や「魔女」「吸血鬼」「狼男」など、結構不気味系とむすびつけてとらえられている面があり、同じ「神秘」の対象であっても、日本とはかなりニュアンスが異なります。月などの自然を「眺める」という風流も、日本独自の感覚みたいです。

日本人としては、やはり月は清らかで美しい、ウサギやかぐや姫が住む世界。

10月6日の名月には、月を肴に「月見酒」・「だんご」
はいかがですか。
参考文献  ASTRO GUIDE 「星空年鑑2006」 
参考リンク  AstroArts(アストロアーツ社HP)星