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舳倉島探鳥記(2)(上)

―平成18年5月の記録― 山本毅也 


 昨年に引き続き今年も5月8日〜10日舳倉島を写真家のM、N、Yさん達と訪れた。途中で朝焼けの立山連峰の写真を撮ろうと石川県の氷見漁港に早朝5時頃到着したが、雨で撮影は断念。輪島に着く頃には雨も上がりこれからの3日間は探鳥日和となりそうと心が躍った。

 島に着いて連休中も滞在していた人に聞くと、今年は去年と比べて野鳥が少ないと云う。昨年も泊まった民宿『つき』に荷物を預け、少々不安な気持ちを抑えながら行動を開始した。
以後現地で2泊3日天候に恵まれ島の日の入り、日の出もカメラに収める事が出来、例年よりは野鳥の飛来数が少なかったものの、絶海の孤島である舳倉島でしばし喧騒の日常から離れた島の自然を楽しむことができた。


写真1 野鳥観察舎

 舳倉島は輪島港の北方50kmに位置する海抜12m、周囲4kmの小島。
 観察舎は港から10分、野鳥の数は何といってもこの周辺が一番多い。
写真2 ハヤブサ

 観察舎の手前にある廃校の校庭の上空で今回最初に出迎えてくれた鳥である。
写真3ハクセキレイ

 観察舎の池で一番目立った。昨年はホオジロハクセキレイに人気を奪われて出番が無かった。よく見ると端正な写真映りである。
写真4 ミヤマホオジロ

 水浴び
写真5キビタキ♂

 この渡りの時期、島で最もよく見られるカラフルな鳥。
写真6キビタキ

 飛翔姿
写真7キビタキ♀

 ♂と比べて全く地味で、他のヒタキ類の♀との区別が難しい。
写真8マヒワ
写真9アトリとベニヒワ

 ベニヒワは以前北海道で見て以来初めてである。
写真10ジョウビタキ♂

 この鳥はどこにでもいるが、ここで見ると何となくあかが鮮やかである。
写真11ヨタカ

 校庭の近くの林に朝からじっとしていた。薄目をあけているのかいないのか分からないが、人が近づいてもビクともしなかった。
写真12シベリアアオジ

 今回の珍鳥のひとつ。
写真13ホオアカ

 毎回観察されるが、コホウアカとともに数は多くない。
写真14シロハラホオジロ

 毎回見られる鳥であるが今年は少ないように感じた。
写真15アオジ♂

 個体変化が大きく、胸部の色が真黄色から淡いものまである。


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