風 習

兵庫県 吉川町

お正月 お 盆 とんど 浦安の舞 はなまつり 端午の節句雷除け

浦安の舞

毎年10月の秋祭りの中の一行事として行われていたが、今年は8月5日の夜に行われた。
例年のこの日の夜は、神社で輪抜け(茅の輪くぐり)の行事があり、 大きな茅の輪をくぐって境内に入り、小さな茅の輪を授かって家へ持ち帰ったりしていました。 しかし、数年来茅の輪を作る材料の茅萱(ちがや)が、周辺では激減してしまい これ以上採取するのは憚られるようになり、今年('02年)からは取り止めとなったそうです。
代わりに夏祭りとして浦安の舞やゲーム、音楽演奏などが行われた。

見物人、参加者は全部で100人足らずという真にローカルな夏祭りですが、 暗闇に篝(かがり)火のような薄赤い光の中で舞われる浦安の舞は、幻想的でなかなかのものでした。

素人の撮る写真ではうまく表現できませんが…。

浦安の舞

この浦安の舞は小学校高学年の女児4人で舞う。
浦安の意味は、平穏で心安らかなという意味です。

はなまつり

一般には4月8日がお釈迦様の誕生日ということで 供養をするお祭りとなっている。兵庫県吉川町では5月8日(陰暦4月8日)に行われる。

4月8日 当地では5月8日(陰暦五月五日)
早朝、もち花ときつね花を、なるべく日の当たる場所(庭など)にお供えします。
仏壇に、筍、山蕗、蕨など季節の山菜を主として 全部で七種類の食品を煮たものを供える。朝の食卓にも上る

もち花、きつね花

ピンクがもち花=萼がねばねばしている
(餅を枝などに散らした餅花とは関係はない様です。)

下方の赤い花がきつね花

どちらも学術名は知りません。

昔は長い竹の先に花を差し、よく日の当たるように高くかざしていたらしい。 確認はしていないが今もそうしている家があると聞きます。
これらの花は4月にはまだ咲いていない。それで旧暦のままで行うのかも?


お寺では甘茶が用意されていて、ヤカンや水筒に入れてもらってきます。 最近は飲んだことがないが、あまりおいしくなかったような覚えがある。 今は健康茶(アマチャヅル茶)として市販されていますね。

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端午の節句

5月5日(陰暦) 当地では6月5日

鯉のぼり、柏餅又はちまき、菖蒲湯など全国的に見ても殆ど一緒。
ただ、この地方では菖蒲とよもぎとを束ねた物を、お風呂に入れるだけではなしに、 屋根に投げ上げておく風習がある。

屋根

雷様 ライン

ひと昔前、雷が鳴ると蚊帳の中に入れば良いと云われていた。 これには科学的にも根拠があるように思われる。
蚊帳は部屋の真ん中に吊してあり、その中に入ることによって壁や柱と離れることになり、 落雷があっても感電はしにくい。 こじつけかな?

この地方独特の雷除けは、とんどの時に焼いた へそだんごを食べることです。

雷が鳴ったときに「くわばら、くわばら」とよく言いますが、 あちらこちらで桑原という地名があって それぞれ謂われが有るようですね。
吉川町の隣の三田市にも桑原という所があって、そこのお寺の井戸に雷が落ちたところ、 和尚さんが蓋をしてしまい、「桑原には落ちません」と約束をして逃がしてもらった。 それで「くわばら、くわばら」と言ったら雷が落ちないとか。

   まだいろいろな風習が有ります。ぼちぼち紹介します

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