お 盆

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蓮

お盆には全国各地で様々な行事や風習がありますが、ここでは兵庫県吉川町でのお盆を簡単に紹介します。

数 珠 繰 り   地 蔵 盆

ご詠歌
     ご詠歌の本
花山院より麓を望む
     花山院より麓を望む
有間富士ご詠歌
ライン"蔓"ライン"蔓"

お盆は元来盂蘭盆(うらぼん)経にもとづく法会、 盂蘭盆会といわれ、梵語(サンスクリト語ー古代インド文章語) の音訳「烏蘭婆拏(うらんばな)」が転化した語。

烏蘭婆拏は、本来は倒懸(とうけん)(さかさ吊り)を意味するとされるが、 現在は救済という意味の方が正しいらしい。 釈迦の弟子目連が亡き母の死後の姿を見たところ(目連にはそういう能力があったのである)、 餓鬼道に落ちてさかさ吊りの苦を受けていた。そこで仏陀にその救済方法をたずねると、自恣の日 (僧が陰暦4月15日から7月15日までの期間外出を禁じ修行をするという 夏安居(げあんご)の最後の日) に僧団に供養することだと教えられ、亡き母を飢餓の苦から脱出させたというのが起こりとされている。

 推古天皇の時代606年におこなわれたのが最初とされ、江戸時代から陰暦7月13日〜16日 を盂蘭盆とするようになったそうです。

ライン"像"ライン"像"

  数 珠 繰 り

数珠繰り

お盆とは直接には関係ないかもしれませんが、町内各地区において数珠繰りという行事がまだ かなり残っています。
 直径1.5メートルぐらいの大きな数珠を数名〜十数名で持ち、念仏を唱えながら 回します。房の部分が自分の前に回ってきたら手前へ一回転させるか、 軽く持ち上げるかして頭を下げます。真ん中には鉦を叩く人が入ります。
仏さん(仏壇)を祀ってある家からひとりづつ参加しーほとんど女性のようですがー それぞれの家へ順にまわっていき仏壇のある部屋でその数珠繰りをします。

大畑地区ではお盆が過ぎた17、18の両日に4組に分かれて行われています。 その前日の夜、堂籠(どうごもり) といって公民館等に集まり同じように数珠繰りをし、西国33番のご詠歌を上げたりします。

当地区では、今は一部なくなってしまいましたが、藁葺きで周りの囲いがなく、 舞台のようなお堂があり、そこで堂籠が行われていました。

ライン"ボール"ライン"ボール"

地 蔵 盆

関西では8月24日に地蔵盆が行われます。石地蔵さんにお供え物をし、灯籠、提灯などを飾ってお祀りする。 そして様々なイベントが行われます。関東方面にはそういった行事はないらしい(?)。                                

吉川町大畑地区には、三カ所に地蔵さんがあります。

地蔵さん1 地蔵さん2 地蔵さん3

これらの地蔵さんは、子供の無事を祈って祀られ、24日はその前でお菓子や餅が撒かれます。 子供たちは(大人も)三カ所を順にまわって拾っていきます。

                                

地蔵さんを祀ったり餅をついて撒いたりするのは当番制ではなく、昔から 毎年定まったお家の方がされています。なぜかはその家の方もよくわからないらしいが、何か謂れが あるはずだからと快くやってくださっております。

餅撒き

餅撒きの様子(左)

お菓子やおもちを
拾って帰る子供たち

子供たち

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