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今日は愛知県の何の変哲も無い企業ビルに僕はきている。
ネルフの情報によるとここがジェノサイ○の本部だということなのだけど・・・・・・
ま、潜入してみたらわかるよね。
僕は正面から堂々と入る。
やけに人が少ないけど・・・・・・・・・どうなってるのかな?
しばらくうろうろしていたら広間に大勢集まっているのを発見。
どうやら今日は朝礼でもやるらしい。通気ダクトが上のほうに見える。
そこまで重力を中和して飛んでいって中に隠れて集会の内容を盗み聞きすることにした。
(自己領域終了)
そのまま待つこと10分・・・・・・演説というにふさわしい朝礼が聴けた。
「諸君 私は戦争が好きだ。諸君 私は戦争が好きだ。諸君 私は戦争が大好きだ。」
「「「「「「「おおおおおおおおお」」」」」」
いきなり社会不適合な言葉がでたぞ。
しかもそれに賛同している奴らが多数。
「殲滅戦が好きだ。電撃戦が好きだ。打撃戦が好きだ。防衛戦が好きだ。包囲戦が好きだ。突破戦が好きだ。退却戦が好きだ。掃討戦が好きだ。撤退戦が好きだ。平原で、街道で、塹壕で、草原で、凍土で、砂漠で、海上で、空中で、泥中で、湿原で!この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ」
「「「「「「「おおおおおおおおお」」」」」」
そこらへんでチンピラが起こす喧嘩も好きなのかな?
「戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ。空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる。」
陶酔したように喋っている。
僕にはあまり理解できない世界だ。
「戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ。悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった。」
気持ちだったってしたことあるんかい!
「銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ。恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える。」
本当に心底感動したような声を出す。
映像が目に浮かぶ・・・・・・・・・おえ。
「敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない。泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ。」
シュマイザーって何?
しかも敗北主義ってはじめてきいたな。
敗北を自ら進んで勝ち取る人っているのかな?
「哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える。」
そんなに気持ちいいものなのか?
こいつらをなぎ倒す予定だけどきもちいいのかな?
「露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ。必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ。」
こんな人間にも守りたいものがあったりするんだ。
「英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ。英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ。」
屈辱も好きなの?
「諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる。諸君!私に付き従う大隊戦友諸君。君達は一体何を望んでいる?更なる戦争を望むか?情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?」
「「「「「「「「「「「「「「「戦争!戦争!戦争!」」」」」」」」」」」」」」」
「よろしい、ならば戦争だ。」
何かの宗教ですか?
「我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ。だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!」
集団がもう今にも倒れそうなほど盛り上がっている。
死人でるぞ・・・・・・この勢いだったら。
「大戦争を!!一心不乱の大戦争を!!我らはわずかに一個大隊。千人に満たぬ敗残兵に過ぎない。だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している。ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる。我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう。連中に恐怖の味を思い出させてやる。連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる。」
この場には千人もいないような気もするけど・・・・・・・・しかも部下が千人分の力で長は普通の人の戦力かい。
「天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる。一千人の吸血鬼の戦闘団で世界を燃やし尽くしてやる。」
「最後の大隊大隊指揮官より全軍へ!!目標ネルフ本部!!!!!チルドレン捕獲によるエヴァでの強襲はできなくなったがあんな奴らは敵ではない!征くぞ 諸君!!!!」
証言が取れた。
「戦争をしよう!僕対お前たちの殲滅戦だ!」
声高に宣言する。
「誰だ?我々の邪魔をしようというのか?」
こちらの姿を確認しているのであろうか?
「まあ、そういうことだね。トイレは済ましましたか?神様にお祈りはもういいのですか?部屋の隅でガタガタ震えながら無邪気に命乞いをする準備はいい?」
最後通告をして通気口から飛び降りる。
(身体能力制御発動、運動速度、知覚速度20倍で定義)
どんどんと落ちる速度が遅くなっていく。
無事着地に成功☆
問答無用でここに集まっている人間を殺していく。
うまく力をこめれば腕をふるだけで敵の肉体を二等分にできる。
逃げ出す敵はなぜか皆無だった。
洗脳が行き届いている軍隊か・・・・理想だな。
それにしても数が多い。
さっきは千もいってないようにおもえたが今は3千近くいるようにも思える。
人間の感覚なんてそんなものなのかもしれないけど。
数分後この部屋にいた人間は演説をしていた奴以外全て殺しきった。
そして演説していた奴の腕を引きちぎる。
(身体能力制御終了)
「僕を敵に回した結果だ。苦しんで死ね。」
「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ものすごい悲鳴をすぐそばで聞かされた。
耳が痛いっての。
「うるさいよ。」
思いっきり顔面を殴りつける。
手が痛いよ・・・・・・・
「ぐが・・・・・お・・・お前は一体何者なのだ・・?・・」
それは僕が一番知りたいことです。
「さあね?知らないよ。お前が知る必要も無いしね。」
殴ったり蹴ったりを繰り返す。
反応がなくなった・・・・死んだか?
じゃあ、後始末をするか。
(マクスウェル起動。エントロピー制御開始。氷槍起動)
突如部屋の中心に巨大な氷の槍が出現する。
その氷の槍に氷の槍を生成するために奪った熱量を丁寧に戻してやる。
(光速度、万有引力、プランク定数、取得。容量不足、マクスウェル終了。自己領域展開)
すでに氷から水蒸気に変わってきているのを確かめて悠々と外にでる。
そのまま駅まで移動したあと自己領域を切る。
(自己領域終了)
世界が普通の時間の流れに戻ったとたんに爆発音がした。
さっきのビルにおいてきた水蒸気爆発が通常の時間軸でちゃんとその威力を発揮したようだ。
・・・・・・・・・僕との関係が無くてもあんな危険な人たちを野放しにしてたらイタいことになりそうだったので全力で阻止させてもらった。
僕って何やってるんだろ?
とりあえず、鈴木さん・・・・・・仇はとりました。
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