術後2

次の日ドクターが看護婦さん達を連れて警察の家宅捜査みたいに(経験ないけど)やって来て「いかがですか?」と言いながら自分の作品ても観るように僕の体を舐め回すように見て、それが終わったら以外に簡単に消毒して「はい!終わり」って感じで終ろうとしたら、看護婦さんが慌てて「褥瘡((ジョクソウ)床ずれの処置どうします?」と看護婦さんが聞いたらドクターが「ハローベストが届くまではやめとくわ」とそれまでここに来てから大騒ぎで毎日やっていた褥瘡のガーゼ交換は凍結ということに成りました。

母親曰くこの時はまだ黒くなにっている程度で(お尻のワレめの上あたり)たいしたことはなかったそうですがこのガーゼ交換を止めたことが入院を3年にしたきっかけになるとは・・・。
(ちなみに今この時のように黒くなっていると慌てて対策をとるぐらいの大変なことなんですが、これから起きることに比べたら「たいしたことがない」という意味でこの時もう既にレットゾーンでした。)

でも、ここの看護婦さんは褥瘡のエキスパートで大変なことになることはうすうす知っていたようですが、お医者さまと看護婦さんの関係ですから、看護婦さんが意見をするなんて、あり得ない話し、結局看護婦さん(現場)の意見を聞くことも無くみすみす患者(僕)より病院のシステムを採りやがった看護婦さんでした。(勇気を下さい)

それからハローベストが届くまで僕の背中とベットが離れることは全く無く手術の傷跡は毎日消毒してくれましたが、その間にどんどん血液の循環が無くなった場所が腐っていきました。

手術後動かしたくないというドクターの気持ちは百歩譲って判るとして、じゃあどうしてハローベストを手術後すぐに着けれるように逆算して発注しておかなかったの?手術室の予約が取れた時は鼻歌まじりやったくせに・・・。

単純に忘れていたじゃあ半年が3年になった入院期間の帳尻が合わん!嘘でもいいから、それらしい理由をつけてよ〜。(涙)

その時はそんなことになってるとは爪の先ほども思っていないのでドクターのことを信頼して、けなげに次のアクションがあるまで黙って待っていました。

それから1週間ぐらいしたある日いつものように手術後の消毒をしに来たと思ったらそんなことはさっさと済ませてドクターが「アレ持って来て」と看護婦さんに言うと何やら大掛かりなことをやる雰囲気で持ってきたのがハローベスト!僕は手術が終わって大変なことはこれで終わったと安心していましたが、そんなことはとんでもない!このハローベストというのがそれまでとは比べものにならない地獄を見せてくれるとは知るヨシもありませんでした。

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