11.09.22-25 建物巡礼 その2
その1 その2 その3
<9月24日>
7時起床。
ホテルで朝食をとり出発。
国道2号線を尾道まで戻り、
しまなみ海道へ。
自転車だとのんびり走るところを、
一気に多々羅大橋まで移動。
パーキングで休憩すると、
橋まで歩いて行ける事を発見。
しかし見るからに遠い・・・
断念して移動。
大三島で高速を降り、
三村峠を越え宮浦・野々江・浦戸と進み、
最初の目的地、
伊東豊雄建築ミュージアム到着。
日本初(と思います)の建築家個人のミュージアムです。
開館まで少し時間が有るので、
まわりを散策。
車の通行量も少なく、
穏やかな所です。
建物は主に2棟、
展示がメインの「スティールハット」と、
過去の資料(図面)を閲覧できる「シルバーハット」があります。
後者は伊東氏の自宅を再現しています。
スティールハットは、
コンクリート打放しと鋼板を組み合わせ、
三角形と六角形で構成されていて、
中で寝そべりながら、
壁に展示された過去のプロジェクトを、
見られるようになっています。
好き嫌いは別として、
この形が今の技術で作れるというのが、
何とも驚きです。
シルバーハットは、
ひし形のパイプを組み合わせた屋根と、
パンチングメタルの壁で構成された、
軽快な建物で、
海に向かって開放的な空間になっています。
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今治市伊東豊雄建築ミュージアム
(スティールハット・シルバーハット)
愛媛県今治市(大三島)
伊東豊雄建築設計事務所
2011年
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さらに移動して、
宗方集落の外れ、
大三島ふるさと憩の家に駐車。
ここは古い木造の小学校を改修して、
宿泊施設としています。
とても雰囲気が良い建物ですが、
入浴設備が無く、
サイクリングでの利用を去年断念しました。
ここの校庭部分に、
同じく伊東豊雄氏設計の、
岩田健母と子のミュージアムが有ります。
ミュージアムといっても、
ドーナツ状の回廊の中に、
像が配置されているだけのシンプルなもの。
しかし静かなこの場所に居ると、
何とも落ち着いた気分になりました。
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今治市岩田健母と子のミュージアム
愛媛県今治市(大三島)
伊東豊雄建築設計事務所
2011年
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建物の横は海。
せっかくなので海岸でのんびり。
時々通る自転車を羨ましく見送りつつ、
しばし波と戯れ、
ここを後にしました。
先ほどの建築ミュージアムに戻り、
そのすぐ近くにある、
ところミュージアムに入ります。
斜面に階段状に展示物を配置し、
一番下が海に面したテラスになってます。
2枚の壁と膜構造の柔らかい屋根が特徴。
ここも静かで、
ゆったりと過ごす事が出来ます。
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ところミュージアム大三島
愛媛県今治市(大三島)
山本英明+DEN住宅研究所
2003年
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時刻は11時過ぎ。
宮浦に戻って「大漁」で昼ごはん!
と行ってみると店の前はスゴイ人・・・
これはイカン、
時間をずらす為にボッコ製菓へ寄り道。
移動時のおやつとお土産を少々買って、
戻ってみるとまだまだ並んでる・・・
順番待ちのノートに名前を書いて、
(今思うとボッコ製菓に行く前に書いておけばよかった)
土産物売り場で15分時間をつぶす。
戻ってノートを見ると30人位前で待ってる!?
諦めて途中で海鮮の店に入りましたが、
値段・ボリュームでは完敗でした・・・
しまの北東部、
忠海行きフェリーに乗るために盛港へ。
待ち時間は30分ほど、
海を眺めて待ってました。
14時のフェリーに乗り、
毒ガス製造工場跡の有る大久野島に寄港し、
(20数年前に来た事が有ります)
約25分で忠海港着。
昨年のさんいん1300で走った道をたどり、
竹原で高速に乗り、
一気に広島市内へ移動。
景色はいきなり市街地へと変わりました。
高速を利用して、
広島市街へ入ったのは3時半すぎ。
ナビで住所検索して、
幾つか建物を見て回る事にしました。
まずはM'S GATE。
ガソリンスタンドです。
丁度少なくなってきたので、
給油中に写真を撮りました。
ゲート状の構造体が、
シンプルで気に入りました。
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M'S GATE
広島市南区
吉柳 満
1999年
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次に広島市環境局中工場。
海に面した処理場ですが、
ここに向かう道路の真正面に建っていて、
中央のガラス張り空間から、
視線が海へ抜けるように配置されています。
駐車場に車を停め、
外観を撮って中央の展示を兼ねた空間へ、
と、
職員の方がドアを閉めている・・・
閉館時刻のようです。
諦めて翌朝再訪する事にしました。
16時半、
入場の必要が無い、
外観だけを見に行く建物をまわる事にして移動。
西に20分ほど走って、
M-CLINIC到着。
眼科の建物ですが、
軽快でシャープな印象。
西日がまぶしかったが、
ガラス張りの室内、
日射はどうなんやろうか。
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M-CLINIC
広島市佐伯区
窪田勝文/窪田建築アトリエ
2005年
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さらに10分南東に移動。
トヨタL&F広島本社到着。
企業の建物なので、
外から眺めるだけでしたが、
長大スパンのゲート状建物、
柱が途中に無いので、
広い空間が確保されているのは良い。
閉館時、
大きなスライドドアを、
人力で引っ張って開放部分を囲う。
シャッターにしないのは、
屋根に係る荷重を減らすためやろか?
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トヨタL&F広島本社
広島市西区
手塚建築研究所+池田昌弘
2003年
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市街へ戻り、
広島市西消防署。
ガラスルーバーと鉄骨で覆われた消防署。
夕暮れ時なので、
全体的にうす暗く感じました。
1階部分は外部に対してかなり開放的でしたので、
一般の方がふらっと入りこめそうな気がしました。
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広島市西消防署
広島市西区
山本理顕設計工場
2000年
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暗くなってきたのでここで終了。
ホテルに向かいチェックイン。
夕食はもちろん広島風お好み焼き。
去年のさんいん1300の時、
閉店時刻オーバーのため、
食べられなかった「みっちゃん」総本店へ。
着くとスゴイ行列。
腹ペコなので諦めて30分並び、
ようやく口にする事が出来たのですが、
4人位の方が流れ作業的に焼いているのを見て、
何となく気持ちが冷めました。
でも、
お好み焼きは美味かったですよ。
部屋に戻り、
少し呑み。
広島の酒「千福」のワンカップ、
1杯ずつ呑んで就寝。
とにかく建物を沢山見た1日でした。
<続く>
update 11.11.19