042 九重山 2012.03.25
御池付近より山頂を望む
九重の温泉ホテル。
ぐっすりと眠るはずが、
外で吹く強風の音が気になり、
何度か目を覚まし、
ウトウトした状態で6時起床。
窓の外を見て仰天、
雪が積もってる・・・
とにかく朝飯を食べ、
用意を調えて車に乗り、
おそるおそる牧ノ戸峠(標高1,330m)の登山口まで行くと、
真っ白。
路面温度−6度!?
登山口のレストハウスの周りも真っ白。
しばし考え、
ゴアテックスのジャケットを1つ追加装備、
新聞紙もザックに忍ばせ7時45分出発。
最初は遊歩道を進むが、
路面がきれいすぎて滑る。
こわごわ歩いて登山道に入ったところで、
ようやく普通に歩けます。
10分ほどで最初のピーク沓掛山。
1組のご夫婦が写真を撮っていた。
この周りは岩場で、
最後にいきなり梯子場が現れ、
恐々下った。
そこからは稜線を緩やかに登っていく。
祖母山に比べて高低差は少ないが、
歩行距離が長い。
登る山は見えているんやけど、
どう見ても雪雲に覆われてる・・・
進むほどに周りは白くなり、
無彩色の世界は不安を駆り立てる。
徐々に体感温度が下がるので、
指を動かし、
顔や耳をさすってさらに前進。
風が強くなってきて、
たまらず岩陰でフード付きの雨具を皆で着る。
これで耳への寒さは軽減された。
少し晴れ間が見え、
久住山が一瞬見えたと思ったら、
(九重山は連峰の総称で、久住山はその中の1つ)
すぐに雲に隠れ強風。
これはどこかで引き返さないとヤバいな・・・
と考え始めた所で、
(後で聞いたらokaも同じ事を考えてたようやった)
大きな広場に出て9時15分頃、
久住分かれの避難小屋(1,640m)到着。
数人のハイカーがいたので、
何だか安心した。
小休止をとり、
雨具の下にもう一枚ジャケット、
さらに内側に新聞紙を詰め込む。
子供たちも元気そうなんで、
もう少し先へ行ってみる事にした。
外にある温度計を何気なく見ると、
マイナス5度・・・そら寒いはずや。
程なく久住山と中岳の分岐。
予定では久住山経由で中岳を目指す予定やったけど、
okaと相談する事も無く、
このコンディションなので、
最高峰の中岳を最優先に登ることに決定。
分岐後すぐに目の前に御池。
半分凍っている・・・
ルートを示すペンキの印をたどると、
池のほとりで氷に包まれ進めない。
焦って周りを見ると、
他のハイカーが前進してる。
側に迂回路があった。
進み直して池の反対側へ。
手袋が薄かったせいか、
両手の小指と薬指が凍傷になりかけて感覚が無い。
登山では御法度やけど、
両手をポケットに入れてマッサージしながら進む。
右手の薬指だけなぜか回復に時間がかかり焦ったが、
何とか復活。
池の向こう側は
三叉路になっていて、
目指す中岳は右。
なのに他のハイカーは直進してる。
とりあえず真似して付いていくと、
途中で合流していた。
正規の右コースには、
遠回りながら避難小屋があった。
池の先をしばらく進むと稜線にでる。
するとその先に中岳らしきピーク。
意外と近そうなので一気に登る。
9時50分、
なんとか頂上(1,791m)到着。
標識に雪がこびりついて、
ここが頂上かは確認できなかったが、
間違いない・・・と思う。
(後で見た地図の位置関係からしても間違いない!)
頂上には数人の方がおられたが、
とにかく風が強すぎる!
長居は危険と思い、
近くの人にシャッターを押してもらった後、
早々に下山。
ところが池の手前まで戻ると、
晴れてきた・・・
天気が良いと景色がまるで違う。
さっきまでの白とグレーだけの世界に、
青い原色が混じり鮮やかになる。
余裕も生まれ樹氷の写真をとりつつ、
10時20分、
久住分かれの避難小屋まで帰還。
戻ってくるとかなりのハイカーが登ってきてて、
小屋の中で食事をしている人もいた。
コーヒーとブラックサンダーでひと心地つき、
ジャケットを1枚減らして下山。
あとは気温が上がる下界へと進むだけ。
意外なほどたくさんの方とすれ違い、
(中にはジーンズや普通のダウンだけの人もいた・・・)
振り返って登ってきた山を写真に撮ったりしながら、
11時40分、
何とか無事牧ノ戸峠に戻った。
レストハウスで記念バッジを購入。
何とここでは九州の主要な山のバッジが、
いくつも売っていた。
屋久島の宮ノ浦岳のまであるとは・・・
しかし九重山高岳のものだけを購入。
しぼりたてブルーベリージュースをのみ、
ザボンジュースをみやげに購入。
適度な酸味が疲れた体に沁みました。
車に乗り込み九重高原から阿蘇へ、
普段見慣れない広大な景色を楽しみつつ、
次の目的地へ向かいます。
(043 阿蘇山へ続く)
update 2012.04.01