安野俊丸 玉すだれの作り方

 私が通っている教室(先生は豊中市で南京玉すだれを踊り続けて30数年、天竺たかし先生)は、手作り玉すだれを基本にされており、割り箸のような竹を購入し、小刀一つで太さ6mm程度に丸く削り、玉すだれを作る事から始めます。
 長さは1尺1寸(約33.5cm)が基本で、私のは36cmあります。
 玉すだれを習いたい一心で、ゴボウもダイコンも削った事が無かったのですが、削り始めて3ヶ月、先生に合格を戴き、ペーパー・ヤスリで磨き作り上げました。
 玉すだれが出来た時の喜び、作り上げた満足感。私の宝物です。 人間って、やる気があったらつくづく出来るもだと思いました。 しかし、出来上がった玉すだれを持ったとたん「痛った、た。」 手首が痛い。 腱鞘炎になってしまいました。
そのようなわけで、今は6mm程度に抜いた竹を購入しています。

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真っ直ぐな竹を4本選びます。2本は竹の端から7cmの所に各1箇所1.5mmぐらいの穴を竹の皮の方からあけます。1つの穴の竹は両側に、残りの2本は28本目と29本目に使用します。
54本は両端から7cmの所に1本につき2箇所、同様に穴をあけます。
竹の両端は、携帯の鉛筆削り(2回ぐらい回す)又は小刀で角を削る。
ペーパー・ヤスリの#240ぐらいで、竹を扱くような感じで4〜5回往復させると綺麗になります。 
 (後はお好みで磨いて下さい。)
竹の穴に順番に紐(ナイロン製釣り竿の握り糸太物)をとおし、1箇所10cmぐらいの長さで、ろうそくの炎で焼き切っておきます。
一つしか穴の空いていない竹を右側に置いて(穴は下)、左の方へ作業を始めます。
竹の内側を上に(皮の方は下)して並べ、綺麗に固結びをつくります。
両側の紐をペンチで挟み、結び目を小さくなるよう力いっぱい引っ張ります。
結んだ竹の長さを合わせ、両手で各1本づつ竹の端を持って、股先のように、竹を広げると、 結び目が少しゆるみます。
(竹ぐしの持つ部分を2mmぐらいの厚さに削って挟んで結べはひろげる事はありません。)

1cm程残して紐を切り、ライター又はろうそくの青白い炎の中心部分で、紐を焼くと、紐がちぢんで玉になります。
慌てて燃やすと黒くなってしまいます。ゆっくり、落ち着いて作業すると、溶けるような感じ で、乳白色の綺麗な玉(玉仕上げ)になります。
28本目と29本目は隙間が広くなるように(今まで結んできた間隔の2から3倍)結びます。
56本結び終われば、結び目を上にして、一番右側の竹の中心に赤の印を1つ入れ、竹の側面 (切り口)2箇所に同じ赤で色を付けます。(色は自由です。)   形を作るときの目安にします。

子供用
28本目には竹の中心から2箇所、印を入れ、竹の側面にも同じように赤色をつけます。    すだれの中心部分を確認します。
10 29番目は白色で2箇所、一番左端は1箇所印を入れ、竹の側面にも白色で色を付けて出来上がりです。
11 滑りが悪ければろうを塗って、竹を扱きますと、なじんできます。
   玉すだれの詳細な作り方は滋賀咲くブログにも掲載しています。 →クリック