最近の私は、一般の企業と美術関連の仕事で駆け回り生活を何とか営んでいる。そして、ふと疑問に思うことが出てきた。
「美術って何の役に立っているんだろう。生産性はあるんだろうか・・」。そんなことを考え出したら、止まらなくなった・・と言うより答えがいっさいでなかった。いまいち今の「美術」と言うものの社会に対しての立ち位置が見えてこない。「私は作りたいから作っているんだ。」ということを言っている方の考えを聞いたりしてもどうも納得がいかない。純粋に「じゃあ、発表しなければいいじゃないか」と考えてしまう。発表するからには「誰か」に対してのアプローチをしているわけだ。ということは感覚的にせよ知識的にせよ何らかの有意義なアクションを鑑賞者内に求めてではないかと考えてしまう。その「誰か」は人によって違うだろうが、各展覧会を見ていてそれが「有意義」とはまったく感じられない。で、自分がやっていることが「有意義」であるかどうかも実際はわかりませんが・・。また、有意義であるべきかも問題になりますが。
というわけで、このサイトを作ってみようということになりました。このサイトがどんなものになるかわかりませんが、何らかのヒントを生み出すことができれば・・と考えています。現実として美術は「先細りの貧弱な高級文化風」から脱出しなくてはなりません。このままでは美術は死に絶えます、少なくとも後続の世代にとって魅力あふれる分野には絶対なりません。こんな意見に対して「自分でみんな考えてんだ!」「そんなこと考えてもしょうがないだろ!自分のことで精一杯だ!」とか、いうかたもおられるとは思います。お手数ですがそのような方「その意見」を是非、掲示板(BBS)に書き込んでください。
このサイトを通じていろいろな「議論」ができることを期待します。興味を持たれた方は長い目で見守ってください。
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