イルカショウを待っているところ
クマノミをスケッチ中
エリポンの誕生祝いの仕上げに、須磨水族園に行ってきました。
水族園の魅力は、近くに寄ることが出来ることです。原則的にガラス越しとはいえ、目の前を魚やクラゲが泳ぎます。スキューバダイビングの疑似体験のようなものです。普段、海の底でしか見ることが出来ないものを、目の前で見るのです。
エリポンは特に、お魚たちに興味があるのです。「海中記」(福音館書店)が大のお気に入りです。大晦日に雪が降ったため、海遊館へ行く予定がお流れになっていました。お誕生日のお出かけに、エリポンの希望を聞くと、一も二もなく水族館へ行きたいとのこと。海遊館は入館料が高いので、須磨に行くことにしました。トウサンの仕事が忙しかったのですが、何とか時間を作りました。
巨大水槽で、鮫やエイが悠々と泳ぐのを眺めてから、中に入りました。色とりどりの熱帯魚の水槽を楽しんで、土管のなかに詰め込まれた穴子を見て、そしていよいよ、カクレクマノミの水槽。大きなイソギンチャクの間を行ったり来たりする姿に大喜び。ただ喜ぶだけでなく、スケッチブックを引っ張り出して、水槽の前で絵を描きました。
それから、テッッポウウオやデンキウナギが食事をするシーンを見学。電気ショックでふらふらになったドジョウが、巨大なウナギに吸い込まれるシーンは、なかなか深みのあるものでした。信じられないという表情で、ドジョウの運命を気に掛けるエリポン。そして、ピラニアの群れの食事。案内のお姉さんは、「一瞬で終わるので、よく見ていて下さい」というのだけれど、結局何がなんだかわかりませんでした。きっとおなかを空かせていたのでしょう。
その後、寒さに震えながら、いるかのショウを見て、ラッコの食事を眺めて、最後はおきまりの「タッチプール」へ。何にせよ寒かったので、そこそこに、帰りました。
バーチャル海の底。生態観察。動物愛護に弱肉強食と、様々な模擬体験てんこ盛りの水族園を楽しんできました。何度行っても良いところです。実は、地味な水槽ほど興味深いということを、忘れてはいけません。実は、ここで一番迫力がある展示は、さりげなく泳いでいるウミガメだと私は思います。
額縁に納まった作品
ウルトラマンに違いない
熱中するということは、良いことなのです。
しばしば、熱中しすぎてしまうエリポンの最近のブームは、水彩色鉛筆でのお絵かきです。誕生日に買ってもらった色鉛筆セットを、大切に使っています。片づけるのが苦手なエリポンのことですから、24色を直ぐに散り散りバラバラにしてしまうのではないかと心配していたのですが、心配には及びませんでした。
先日、小学校でカアサンたちが演じた大型紙芝居の、きつねとオオカミの絵が気に入ったようです。さらに、いくつかの絵本と、くまのプーさんのビデオの影響も見られます。えんぴつで下書きをして、ストーリーを書き加え、色鉛筆とマーカーで菜食した上で、水をつけた絵筆で仕上げていきます。オレンジ色が印象深い独特の色彩感覚です。
他のことが上の空になるほど熱中するのがエリポンなのですが、先日の発達外来で、小児科医に絵を見せて、相談しましたところ、「それが個性なのだから、自由にやらせた方がよい」と、アドバイスを頂きました。絵は残るものですし、成長やら個性やらを記録した上で、見て良し、飾って良し。
額縁のピカソの絵をエリポンの作品と入れ替えたところ、ぴったりでよく映えます。本当にすごい色遣いです。このまま大人になったら、きっと凄いことになるでしょう。ちょっと褒めすぎかしら。
タンタンも負けじと絵を描き始めました。彼のブームは、ウルトラマンで、怪獣と正義の味方の戦いを絵にしている口ぶりです。なかなか理解しがたいモチーフが並んでいたのですが、昨日描いた絵は、特徴的なウルトラマンの目がはっきりと見て取れました。
先週の坊主めくり
今週
古典を愛する心もまた大切。時代に磨かれた芸術に接するというわけで。
俳句とか、短歌とか、そういった、一種のことば遊びですが、表現者を目指す長女や次女は、そろそろ体験しておいた方が良いように思い、「ことば学習まんが・知っておきたい百人一首」(三省堂)を買い与えたのはずいぶん前です。時々トウサンが眺めていましたが、子供たちはさほど興味を示さず。
ちょっと残念な気はしますが、織り込み済み。何しろ、百人一首やら、短歌やら、私自身も余りよく知りません。今まで、高校の頃、古典の授業で幾らか読まされた程度。古典の先生はとても面白い授業をしてくれたのですが、結局余り身に付かなかったと云うことです。現代国語の授業でも、幾らか学びました。若山牧水の歌が印象に残っています。
まぁ、その程度ですので、まずはトウサンが読んで、興味深いものをピックアップして子供たちに還元していく、というつもりで居たら、なんと言うこともない。子供たちがどこかで、「坊主めくり」という遊びを覚えてきました。百人一首の読み札を使って、カードを取り合うゲームです。我が家には百人一首がありませんでしたので、トランプを代用して遊んでいました。カアサンの実家にあった百人一首をもらってきて、今や子供たちが夢中になってやり始めました。
いわば運試しのゲームですので、お姉ちゃんたちに続いてルールを理解したエリポンが熱中し始めました。余り技術がいらないのです。リズミカルに、札を取っていきますと、常に大逆転と背中合わせ。お姉ちゃんたちと、互角に勝負が出来るのです。一こま目は、先週の様子。エリポンがお姉ちゃんたちに勝負を挑んでいます。余りにエリポンが夢中になるので、お姉ちゃんたちは少々ウンザリ。何と、エリポンは、坊主めくりの相手をしてもらうために、生まれて初めてお友達を家に誘ったほど。この時点で、タンタンは、お姉ちゃんたちの周りをうろうろするだけだったのですが、、、、
二コマ目は今週です。いつの間にか、タンタンが坊主めくりのルールを覚えて、お姉ちゃんたちを追いかけ回し、坊主めくりの相手をせがみ出しました。やると楽しいのですが、他にも色々忙しいお姉ちゃんたちと、とことん暇なタンタンと。
とりあえず、エリポンが相手をするのですが、我慢するとか、相手に気を遣うということのないタンタンですので、この先どうなっていくかは不透明な情勢です。誰もつき合ってくれない時は、結局、トウサンが相手をすることになったり。しかし、タンタンは自分が勝つまで止めようとしないのです。
パステルで絵を描く
ちょっとしたスケッチ
物心付いた時から、絵を描き続けている次女。
絵を描き続けていることに関しては、長女も三女も似たようなものですが、ヨウカラはナミンチの影響を受けて絵を描き始め、ある時、ナミンチはまんがに興味を持ち、ヨウカラは絵本を書き始めました。素朴でシンプルなストーリーが面白くて、褒めたら、すっかりその気になって、将来の夢は絵本作家になること、といっています。
ヨウカラは暇さえあれば絵を描いていますが、描き方が他の子たちとはかなり違っています。彼女はまずストーリーを作りから始めます。お話しを考えた、といって、トウサンに一生懸命あらすじを説明します。あらすじはかなり長めなので、なかなかゆっくりつき合ってあげる暇が作れませんが、このごろはお風呂の中で、延々とその話題になることが多いです。この段階の重要な点はキャラクタを考えることです。必要に応じて、色々とアドバイスします。こうして、登場するキャラクタが固まると、そこから先はわき出るようにストーリーが生まれてきます。
彼女のすごいところは、念入りに下書きを作るところです。まず、ストーリーを書き留めます。それからキャラクタをデザインして、次に絵コンテを作ります。これらをメモ帳にびっしりと書き留めています。下書きを見て、驚くのです。こうした手順を踏むことをどうやって覚えたのか。彼女は、自分で考えたと云います。
紹介する写真の一枚目は、トウサンが海外出張のお土産に買ってきたパステルで絵を描くヨウカラ。パン屋に並んでいる色々なパンを、想像しながら描いています。そして、彼女は何処に出かけるにもスケッチブックを手放しません。電車を待つ間に何かを思いついて、一生懸命書き留めているところです。絵本作家になることがどれほど難しいことか、私には分かりません。絵を描くのが好きで、お話しを考えるのが好きなら、私はいつか必ず夢が叶うと思います。必要なことは、描き続けること。そして、一冊の本まで仕上げることだと思います。
会場に向かう電車の中
カモメが集まってきました
ナミンチが、市内の小学校退校駅伝大会に出場しました。
走ることが、彼女の性に合っているのだと思います。先日の構内マラソン大会で、自信と興味を持ったナミンチが、市内小学校対抗駅伝大会の選手に志願し、アンカーを任されたのです。日曜日の朝、みんなで応援のために、武庫川の河川敷へ出かけました。
駅伝といっても、僅か1キロの往復コースを5周。5人でリレーするというもの。5年生女子は50チーム以上がエントリーしていました。
チーム練習のために、いつもより早く学校に出かけたナミンチは、いつもより随分早く帰宅しました。妹たちより数日遅れてインフルエンザに罹患したのです。結局、駅伝前の一週間をまるまる自宅で静養することになってしまいました。駅伝を楽しみにしていたナミンチは気が気でありません。幸いに、金曜には熱も下がり、土曜日に自宅周辺を散歩。もちろん、病み上がりで練習は全く出来なかったわけですが、補欠が居ないチーム構成の事情と、ナミンチ本人の希望もあって、出場することにしました。
久しぶりに、阪神電車に乗り、武庫川駅まで。電車の中で、緊張を隠せないナミンチ。当日は、雪もちらつく寒さで、集合時間からスタートまで一時間以上、河原で待たされました。雨上がりで足場が悪く、タンタンのズボンの裾は泥だらけ。退屈しのぎに、食べ残しのパンの耳を投げていたら、ゆりかもめが沢山寄ってきて、なかなか盛り上がりましたが、その間、ナミンチとカアサンは、スタート地点で、セレモニーやら。カモの群れは武庫川の真ん中あたりで知らんぷりをしていました。
報徳学園の駅伝選手たちが、大会のお手伝いを担当していました。5年生女子は、最初の種目。妹弟たちの応援の甲斐あって、ナミンチは無事に完走。些か不本意な成績ではありましたが、チームメイトと力を合わせて、ゴールしたところに意義がある。良い経験をしたと思います。
しかし、本当に寒い1日でした。