コザクラインコ  ぴぃ たん 2ケ月〜3ケ月目の記録

 2006/ 7月

  〜 ぴぃ たんとの遊び 〜
毎夜、夫婦そろった時にぴぃ たんをかごから出して遊ばせる時間を取ります。
遊ばせ方は、紙を思う存分切らせたいのです。一人で同じ場所で遊んでくれると噛みつかれることもないし、こちらものんびりできるし・・・。
ところが、やはり相手は生き物。そう思い通りにはいきません。
紙を切らせていても、人間が適度に(これがまた難しい)ちょっかいを出すとか、声をかけるとかしなければ不機嫌になってすぐにやめてしまいます。相手をしていても割りとすぐに飽きます。

実はぴぃ たんが一番好きな遊びは、人間をキャーキャー騒がせること。なので、紙切りから気が離れるとすぐに耳や口に噛みつこうと何度も何度も飛びかかってきます。
耳はまだガマンすることもありますが、口だけは死守しています。ぴぃ たんから何か菌の『おみやげ』をもらうのも心配ですが、逆に人間の口内の菌が鳥にものすごく悪そう。
絶対に、口を噛ませまいと激しく防御するのがぴぃ たんの興味をあおってしまって、毎日口が見たくて見たくてたまらなくなる様子です。
それがいきすぎ、しつこさに参るか、イライラしたぴぃ たんに手などを噛みつかれるかで人間激怒!ぴぃ たんは鳥かごに収容!となる毎日です・・・。

以前は、こういう時は『ティッシュこより』を出せば水戸黄門の印籠のように効果があって、こよりで1時間は遊べるかも・・・というぐらいだったのに今や効果は一瞬だけです。ティッシュをねじねじしてこよりを制作する時のみ。
紙で短い筒を作って机に置き、筒の中をくぐる遊びはまあまあ喜びますが、筒の中から興奮して飛び出てきたぴぃ たんに指を噛まれるのはしょっちゅう。 1度鼻の穴に噛みつかれたのにはたまりません。牛の鼻の輪っかのように噛みつかれ、激痛にびっくりして顔を上げるとぷらーーんとぶらさがるインコ・・・。筒を至近距離から覗き込んで、鼻息を「ふんーーっ!」と筒内に注ぎ込む飼主もマヌケですが・・・。
なにか、『インコまっしぐら』みたいな遊びがまた開発できればなあ・・・と切実に思います。

  〜 インコストーカー 〜
ぴぃ たんを鳥かごから出して遊んでいて、夫が見てくれている時、私がちょっとゴミを捨てたり手を洗いに行ったりしようと席を立つと立った瞬間にぴぃ たんが頭の上へ飛んできます。
そして、まるで「一緒に行くのだ!」と言うように頭にしがみついて離れません。
夫の手に乗せてもすぐに頭に帰ってくるので、仕方なくそのまま洗面台に行ったり、ゴミ捨てに行ったり。さすがにトイレには連れて行きません、流しそうなので。そういう時はガマンです。
たまーーに無理やり夫に預けて部屋から出て扉を閉めると、キーキー大騒ぎしながら扉の周辺をぐるぐると飛び回って私を探してくれます。
・・・が、夫にはめったについていかないのです・・・。(笑)

  〜 芸のレパートリー『前回り』 〜
やっと、ブランコ以外にもレパートリーが増えました!と言ってもまだまだ成功率が低いのですが・・・。

今、7/5なのですが、3日ほど前に偶然目の前で止まり木でくるんと『前回り』をしてくれました。
とっさにその前回りに『くるん』という芸の名前を付け、

「すごいー!『くるん』だあ!!ぴぃ たん『くるん』したのぉー!もう一回『くるん』できるぅ〜?!お願い、『くるん』ちてぇー」(ごめんなさい。バカ丸出しなのは許してください・・・。ちなみに夫も「おぉいぴぃ たん、めちたべたかあ〜?!」とか言ってます。)

とか、ブランコの時と同様、大声で手をたたきながら絶叫して大喜び。(うわぁ、ホント客観視したらイタい・・・。恥ずかしすぎる・・・。)
そうするとなんと、『くるん』の芸と名前を覚えてしまったのです。
鳥頭の悲しさか?その数時間後、『くるん』は忘れかかっていましたが、必死で指で誘導してあげると思い出し、頑張ってもがきながら前回りをしてくれる姿には感動しました。
それから3日後の今、まだ難しい様子で、くるんと回って元の位置に戻る瞬間が、鳥でも足が痛いのかヒーヒー言いながらですが、期待に応えるんだぴー!というように張り切って披露してくれます。
あ、時には途中で「しつこいぴー!」とキレたり、イライラしてクチバシで金網をカカカカ!とノイローゼ気味に突付いたりもします。
なので、できた時は自分でも本当に嬉しいらしく、止まり木の上で両足そろえてスキップ?みたいなのをしたりします。

  〜 獣医さん以来、初めての家族以外の人 〜
7月半ば、私の両親が夕食を食べにやってきました。
ぴぃ たんが我が家に来てから、初めての来客です。どんな顔をするのか興味津々。
昼間はいつものように「ギャーース!」と騒いでボールを蹴ったり、エサ箱をがっちゃん!としたり。 ・・・が、両親到着してからは止まり木に止まって『シーーーン』としてしまいました。
怖がるというより、驚きすぎて固まってしまったのかな??遠いヒナ時代を思い出してしまいました。

食事が始まってから、少し動くのですが、「プイィー。」「プスッ」などという、小さなかわいらしい声しか出しません。ひょっとして、遠慮でもしているのか・・・。
父親が鳥かごに手を入れると、止まり木に止まって動かなくなってしまって、
「アナタハ、ダレデスカァ???」というように首を右左にかしげて不思議そうにしていました。
・・・が、これも5分ほどの間。一度手のひらに乗ってからは旧知の人のよう。
父親に『口を見せてくれ』と口元をじーーっと覗き込んだり、耳に止まって耳毛を噛んだり。

見ず知らずの人が来ても威嚇は一切せず、人懐こく接してくれてホッとしました。後は、小さな子が来た時に噛まないようにという心配だけです。


 2006/ 8月

  〜 生き物ダメだった夫とぴぃ たん 〜
ぴぃ たんがやってくる前、とにかく夫は『生き物飼うの嫌だよ〜!』の一点張りでした。
犬猫鳥・・・魚も、小さい頃から飼ったり触ったりしたことがほとんどないんだそうです。
鳥を飼うのを嫌だというのも、死んだらかわいそうというのもあったようですが、まず「汚い!」と、まるで病原菌の塊みたいに思っているのがみえみえでした。
以前、夫がよく言っていたのが「鳥インフルエンザになったら・・・」。
生き物が嫌いな人がよく発するフレーズ・・・。そりゃ、空で放し飼いにでもすればかかる確率が高くなるかも知れないけど・・・、ほとんどを室内で飼われる鳥がいつ鳥インフルエンザにかかるのでしょうか?!
しかも、人間のインフルが鳥にうつり、そこで鳥インフルエンザに変異して人間にかかったら怖い!とか無茶苦茶な無知なことを口走ったりして怖がっていました。

そんな夫でしたが、ぴぃ たんが来て、ぷぃぷぃ言いながら挿し餌を食べ始めた頃から積極的に構うようになりました。
最初は触るのも怖いようでしたが、手に乗せられるようになり、肩に止まってもOK、頭もOK・・・とどんどん慣れてゆき・・・、そうなると今度は嫌がるぴぃ たんを手でつかんで喜ぶようになってしまいました。
一時期、2日間ほどですが、ぴぃ たんは私の手を見ても嫌がって逃げていく時期があって、手乗りではなくなってしまうのでは・・・と気を揉みましたが、今や逆につかまれることにすっかり慣れて嫌な時は逃げますが、つかまれたい時は手の中にわざわざ入ってきます。

そこで謎なのがぴぃ たんの行動。
カゴにいるぴぃ たんを夫が手のひらでむずっ!とつかみ、人差し指と中指で首を挟んで体をカイカイと掻くと、「ギィイィ!ギッ!ギィィイィ!!」とものすごい声で悲鳴をあげるぴぃ たん。
どう聞いても「やめてよ痛いよ!助けてころされる!!」と聞こえます。
最初は夫が虐待している!と思って度肝を抜かれましたが・・・、夫が手を離しても、自ら手の中に入ってきて指と指の間に頭を突っ込むぴぃ たんの姿が・・・。
何もしていないのに、指の間で悶絶した顔をしてギィーギィー悲鳴を上げたりもします。
一体、なんの意味があるんでしょうか・・・。インコを手で揉みまくる夫と、悲鳴を上げながらも喜んでいるらしいインコ。すごく変です・・・。

 ん?? うぉりゃー!家を守るぜ!! なんだー。おじさんかー。
 ↑夫、カメラを手にテントでまったりしているぴぃ たんを直撃!(8/10)
  真ん中の写真では激怒してまんまるに膨れてます。
  夫はよくちょっかい出しをするのでよく怒られてます。
  でもなぜか、一瞬でごきげんに戻るぴぃ たん・・・。喜怒哀楽がホント激しいです。

  〜 文句をたれるインコ 〜
ぴぃ たん、いつの頃からか・・・、不満があると「ブー」「ブー」鼻を鳴らすような音を出します。
掃除をしようと、止まり木を外していると「ブーー」と言いながら軽く噛み付き、油断している時に背中を触ると「ブーー」。
すごく怒った時は、一瞬で頭や背中の毛が逆立つのですが、「ブーブー」言う時は激怒するほどではないけどちょっとご機嫌を損ねた時のような感じです。
やけに人間臭いインコですが・・・、ひょっとしたら私たち夫婦の鏡なのかも・・・。(ドキッ!)

  〜 嘔吐事件 〜
8月の終わりのお昼。
私と夫が食事を済ませた直後にぴぃ たんをカゴから放すと・・・、パタパタと部屋を一周飛んで私の頭に着地。
机の上に下ろしてみると、そのままその場で硬直してしまったのです。それは別に珍しいことではなく、いつも一瞬固まります。
・・・が、顔を指でなでてもよけるでもなく、気持ち良さそうにもしないので怪訝に思ってぴぃ たんを見つめました。
すると首を上下に振り始めるので、「あぁ、エサを吐いて私にプレゼントしてくれるんだねー」と思って胸をなでおろしたその瞬間!
ぴぃ たんの口からエサの塊がぶわっ!とあふれ、ブーーッ!と首を左右に激しく振りながらエサを吐き散らしたのです。
吐く、なんて生易しいものではなくて、まさに激しく「吐き散らかす」という感じです。その一瞬で口から出たエサがぴぃ たんの360度方向へ。真上や真下に飛んで行ったものまでありました。

そういえば健康診断に行った時、獣医さんに「エサが背中とか頭の上に付いていたら病気で吐いているかもしれないので注意して下さい」とか言われて、なんで吐いたものが背中や頭上に付くんだ・・・???とちょっと不思議に思っていました。
それはなぜかというと、異常な吐き方というのは首をすごく振りながらだったからですね・・・。
初めてエサをプレゼントしてくれた時、ひょっとして病気で吐いているの・・・??とちょっと不安になりましたが、異常があって吐いている時のは明らかに全然違いました。

そのすぐ後、2回同じように吐き散らかしてしまいました。
すぐにぴぃ たんをそっと手で包んでカゴに戻し、うろたえる私と夫・・・。
「どうしようどうしよう・・・」と泣きそうになり、病院へ行こうかとも考えるのですが、病院までは結構時間がかかります。ひょっとすると、移動に耐えられずにまた吐いたり、それをのどに詰まらせたり・・・。
とりあえず、少しの間様子を見ようということになり、それから3時間ほどカゴの前に張り付いていましたが・・・。
最初の30分以内ぐらいはやたら水を飲みまくっては止まり木に戻り、気分悪そうに背中の毛を逆立てることを繰り返していたぴぃ たんでした。幸い、カゴに入れてからは1度も吐きませんでした。
そして徐々に動きが激しくなり・・・、1時間経つ頃にはいつものように扉をがちゃがちゃしたり、ブランコを突付きまわしたりと奇声を発しながら暴れまわっていました。
フンも最初は水分だけだったのが、だんだん普通になっていきました。

その日は早々と寝かしつけ、次の日は嘔吐事件がなかったかのようにケロッとして元気だったので、結局病院へは行かなかったのですが・・・、原因は食後すぐに飛ばせたことか興奮したことのようでした。
その3日ぐらい前、水浴びをさせすぎてしまって少し鼻水をたらしていたこともあったので、ちょっと体調も悪かったのかもしれません。
今回はなんでもなくて本当にホッとしました・・・。

  〜 芸?『ハウス』 〜
ブランコ、前回りに続いてまたもや新たな芸ができるようになったぴぃ たんです。
犬の芸で言うと、「ハウス」です。これって芸ではないか・・・。
テントに入るように言うと、「ぴぃ!」と言いながらテントに入ってくれるのです。

この芸には指示する時にコツが。
それは、命令するのではなくて、ぴぃ たんに必死で『お願い』することです。
具体的になんと言っているかと言いますと・・・(また例によって馬鹿親語です)
「ぴーいたん、テントできるかな?テント!お願い。テントちてくれるぅ??」
と必死になって訴えます。
それに気をよくするのかは分かりませんが、「ぴぃ!お安い御用だぜ!!」と、張り切ってお返事までしながらテントに入ってくれるんですよ。
夜、寝かしつける時によく言ってみますが、テントに入ってはすぐに飛び出てきて「ホラ、俺様テントにちゃんと入ってきたぜ!」というような得意満面な顔をするのであまりまだ役には立っていませんが・・・。

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