コザクラインコ  ぴぃ たん 1才の記録 2

 2007/ 7月

  〜 ぴぃ たんがヘンなのかコザクラがヘンなのか 〜
いつも、どちらだろう…とよく思います。

・何かを敵に見立てて攻撃
よく見かけるのが、鳥かごの中の止まり木の先に「キョキョキョキョ!ギイ〜〜」とか言いながら、すごい勢いで攻撃しているところです。
まるで、猫が真剣にボールをネズミと見立てて狩の練習をしているような感じ。

首の羽を逆立てて、低く構えたかと思えば、「キョキョキョ!」と奇声を発しながら止まり木の先っちょに連続突付き。
ガッ!ガッ!ガッ!と、クチバシと木が激しくぶつかる音が響きます。
「!!!」と思って見ていると、ぴぃ たんはひとしきり攻撃した後に、相手からの攻撃をかわそうとするかのように「サッ」と思いっきりよけます。
もちろん、相手は『木』なので動かないんですけど…。

そして、また低く『構え』をし、隙を狙って?「キョキョキョ!」と連続突き。
突いた後は「サッ!」とまたよけて、次の攻撃の隙をうかがいます。
これを何度も繰り返し。

飽きれば、木に止まって、今度は木の先に頭のてっぺんやほっぺを押し付けて『掻く道具』にします。
「ヒィー…ヒヒ…ヒイィーー」
と、痛そうな声を出しながら、右へ左へと頭をクルクル回転させて…。
ついさっきまで、そこに攻撃していたというのに〜。

止まり木に攻撃する時って、なにか気に入らないことでもあるから?と、よく観察するようにしているのですがそんなきっかけになるようなことはないのですよね。
突然、八つ当たりしたくなったりイライラしたりするのをぶつけているみたいです。
相手は止まり木だということも分かっているみたい。戦闘ごっこ遊びをしているのです。
そう言えばれもんちゃんやティッシュをお嫁さんに見立てたりもしますし、小さなインコなのに人間みたい。

・自分で自分をいじめる
上でも出ましたが…
止まり木の先を鉛筆のようにかじってとがらせて、そこで頭をグリグリ掻きます。
当然、痛いようで(手で触ってもすごく痛いです。)、ヒーヒー言うのですがそれがたまらない様子。
そして時々、ブランコと止まり木などにわざと体を挟んだり、引っ掛かったりし、「ギイィィ!!」とものすごい悲鳴を上げています。

毎回、仰天して「どうしたの!?ぴぃ たんだいじょうぶ?!」と様子を見に行くのですが、いつも「ハァ?」ときょとんとした顔をされます。
人間に来てもらうのを狙ってというわけでなく、ただ自分で自分をいじめてみました、みたいな感じのようで、「また自分で自分をいじめていたの〜?」と聞くと「プイ!」と元気にお返事をします。
これもストレス発散の一種なのでしょうか…。(ちなみに、人間に無理やりあちこちカイカイされて「ギイィ!」と悲鳴を上げるのも好きで、よく夫と遊んでいます。)
もう!こちらの肝を冷やすようなことはやめてほしいです…。(苦笑)

  〜 なにごとにもクチバシをはさむ 〜
ぴぃ たんが部屋を自由に遊べるのは、人間の夕食が終わった直後です。(原則)
ご飯を作っている頃から、『外遊びタイム』が待ち遠しくて待ち遠しくて仕方がない様子。
でも、きちんとカゴの中で一人で遊びながら待っているんですよ。

以前はキーキー!叫んではエサ入れをがっちゃんがっちゃん鳴らし、「キリキリキリッ!!」とヒステリーを起こしてカゴの網をクチバシでガリガリこすり…
それはそれは…。
時々、カゴが壊れて中からぴぃ たんが出てくるのでは!と心配になってしまうほどでした。

今はというと、人間にアピールはしないのですが、相変わらず激しい動きはしています。
ブランコやハシゴに「キリキリキリッッ!」と猛烈突付きや頭突き、テントの床を「ガリガリガリ」とクチバシでこすってすごい音を立て、上へ下へと絶え間なく行ったり来たりして。
…って、以前とあまり変わっていないような?
とまあ、うるさいのはうるさいのですが、一人で時間つぶしをしています。

夕食は、いつも、夫が先に食べ終わります。
(一品一品、作ったそばから食べてしまうんですよ〜。犬かー!)
そして、テーブルから離れて、リビングの座椅子に座ったとたん、ぴぃ たんの『出せ出せ攻撃』が。

最近、あまりにもうるさいので、私がまだ食べているのにカゴの扉を開けてしまいます。
夫は紙やおもちゃでぴぃ たんの気を引くのですが、少し遊ぶと必ずこちらへ飛んできます。
来ないように、台所は電灯を消して、暗ーい中でご飯を食べているというのに。

私の頭頂に着地して、そろりそろりと肩まで降りてきて(薄暗いので足元が見えにくい?)
すすっているおみそ汁にダイブしそうな位、身を乗り出して覗き込み、
レタスをお箸でつまむと、手首までやって来て箸に噛みつき、
ご飯を口に入れようとしていると、なんと、口元にぴぃ たんが頭を『にょー』と伸ばしてくるは。
時々、わざとぴぃ たんの背筋のあたりを、「アムッ!」と噛むマネをすると…
「キョー!キョッキョッ!」と、大声で怒って、すごい勢いで口に噛みつこうとします。
「オレ様はおかずじゃないぴ!」とか言っておかんむりなんでしょうかねえ。

不思議なところは、
「じゃあ、おみそ汁飲んでみる?」(もちろん、飲ませる気は全くありません!)とか、「レタスかじる?」と、お椀やレタスを差し出すと、すごく嫌がって逃走したり飛んでどこかへ行ったりすることです。
ただ単に、ちょっかい出しをしに来るんですよね…。

ぴぃ たんが紙で遊んでいる間、書き物などをしていると、これまた必ずやって来てペンに齧りつきます。
爪を切っていると爪切りの刃にクチバシを立てようとするし…
「危ないからダメ!」は、ぴぃ たんを虜にする魔のセリフ。

夫が紙で遊ばせようとして紙をビリビリ破いていても一瞬しか遊ばないのに、新聞や本を読んでいると、噛もうとしたりわざとど真ん中にダイブしたりという邪魔をします。

まるで、2歳児ぐらいの小人が入っているよう。

カーテンで遊ぶ

カーテンを編みました♪
(クリップ大で吊っているのが丸分かりで恥ずかしいです…)

ぴぃ たんには、
「ぜーったい、このカーテンで遊んだらダメですよ!」
と言い聞かせたら…

真っ先にここで遊ぶようになってしまいました。(泣)
時々、カーテンでぐるぐる巻きのおしおきをするのですが、逆効果〜。

 2007/ 8月

  〜 反抗期だぴ! 〜
臨戦態勢だぴ「さぁてこれから噛んでやるぴ!」 8月になった頃から
噛む・わめく・言う事聞かない…
と、反抗期大爆発なぴぃ たんです。

ほぼ完璧だったはずのトイレも、わざわざ違うところへ飛んで行ってからするのには頭を抱えました。
「コラーーーッ!!!」
叫ぶと、『へっへっへっへ』という顔をしてこちらをニヤニヤ見ているんです。
激怒しつつフンの片づけをしていると、「ぷい。」と言いながら肩や腕に止まってこちらの顔色を伺い、再び「コラーッ!」と怒ると耳たぶや腕の内側の柔らかいおいしそうなところを「がぶっ!」と一噛み。
血こそ出ませんが、激痛です。
そして、またも『へっへっ』と飛んでタンスの上の方などに逃げていきます。

初めの頃は青筋立てて怒っていましたが、最近は一度「コラッ!」と怒った後は即、ぴぃ たんの狼藉を忘れるようにしています。
なんだか、怒るとぴぃ たんの思うツボというか、怒っている姿を見て楽しんでいない?と思うことがよくあるので…。
そのせいか、噛みまくるのと、フンを全然違うところへするのはやや落ち着いています。

  〜 新しい芸? 〜
朝、エサを入れ替えて鳥カゴに入れる時に、嬉しさのあまりか扉の前でくるんくるんと前回りをしてくれます。
「くるん!くるん!」と声かけをすると、連続で何度でも披露してくれます。

夫に見せると『かわいそうなぞう』の話を連想させるのか…
「こらあ!食べ物で釣って芸をさせるなよ」
と怒られました…。

でも…、様子を見ているとやはり
「うわぁい!新しいごはんだごはんだ!嬉しいぴ〜!」
と、大はしゃぎして、小躍りしているように見えます。
「芸をするから…、お願いだからごはんを食べさせてぴ…何度でも芸をするからぴ…。」
では、全くないんですけどね…。

ちなみに、なぜか夫がごはんを入れようとしても『くるん』芸は全然してくれません。
「オラオラ!はやくご飯を入れてくれぴよ!」
とばかりに、扉を思いっきりがちゃんがちゃんして催促するのです。

『くるん』するんだぴ
カメラに近付いてきたぴぃ たんに
「くるん!」と言ってみました。

足元に木の棒などがないので、とりあえずその場回りをしようとしてくれています。

でも…
ちょっとムリです。

以前、こうしていて手がつるりんと滑ってしまって、エサ箱に背中からスッポリとはまってしまったことがあります。
「ビイイィィ!」と悲鳴を上げてパニックに陥るぴぃ たんでした…。(すぐ自力で出てきました)




  〜 ぴぃ たんの不思議な合いの手 〜
ぴぃ たんの遊びのつもりか、違う意味があるのか、全くナゾなのですが…。
いつも、人間の言葉に『合いの手』を入れてくれるぴぃ たんです。

「ちよ?」と話しかけると、言葉にかぶせるようにほぼ同時に「ちよっ!」と言ってくれたり、「よいっしょ!」と立ち上がる時に同時に「ちよ!」と言ったり。

腹筋などの体操をしながら、「ほわっち!」と掛け声をかけていると…
ぴぃ たんもこちらを見下ろしながら「ほわっち!」と言うのとほぼ同時に、絶妙なタイミングで「ちよっ!」と言ってくれたりもします。
夫が、「いーち!にーい!さーん!」と、数を数えながら腕立て伏せをする時は、なぜか時間差をつけて「ぷいー」と掛け声?をかけるのですよ。

「いーち!」− 一瞬のタイムラグ −「ぷいー」
「にーい!」− 一瞬のタイムラグ −「ぷいー」

というように。

ご飯を食べながらでも羽繕いをしながらでもブランコ遊びに夢中になりながらでも、しっかり合いの手を入れてくれます。
よほど気が乗らない時は全然してくれませんが、たいていは『ノッて』くれますよ。

  〜 預けられたぴぃ たん 〜
8月の終わりに、一週間の旅行へ出かけることになりました。
神戸市内か関空近くでぴぃ たんを預かってもらえる所をかなり探し回り、神戸市兵庫区のペットショップ『くろしお苑』にお願いすることにしました。(実家や友達に預けるのはかえって不安だったのでプロにお任せしようと考えました)
下見に行ってみると店内は悪臭が全くなくて、売られている鳥も元気いっぱいだったのです。店員さんの感じがいいのも気に入ったので、夫と即、ここに預けようと決めました。
預かり価格は、鳥なら一カゴで一日¥1,000です。

預ける当日、下見した時にはいなかったコザクラインコがたくさん入荷されていました。

「キュリィキュリィキュリィ!」「キュリキエェーー!!」

信じられないような音量と、金属的な雄叫びが店内にこだましていてびっくり…。
ぴぃ たんからは聞いたことがないような鳴き方をしていたのですが、コザクラの本来の鳴き声みたいですね。
とりあえず仲間がたくさんいたので、ぴぃ たんにとっては心強いことだろうと思って安心して預けて、旅行へ発ちました。

〜 そして一週間後… 〜
お迎えに行くと、床を走り回って挙動不審だったぴぃ たんです。
健康に全く問題ない様子で、タクシーに乗っている間は揺れに怒って「ジュリッ!」「ジュリッ!」とずっと文句を言い、いつものぴぃ たんだと安心しました。
鳴き方がコザクラ本来の声に変わってしまうのでは?と少し心配していたのですが、「ぷいー」が「プリィー」と、微妙に金属っぽくなっているかどうか?という程度でした。(帰るとすぐに元の声に戻りました)

が…
やはり一週間は長すぎたようですし、自分が捨てられたのかもと不安だったのかも…。
帰宅してしばらくの間、思いっきり甘えん坊で聞き分けのいいコザクラに変貌していたのには驚愕。ここで初めて「かわいそう。一週間も預けられてかわいそう…」とうろたえる夫婦…。

鳥かごに手を入れても全然噛まないし、フンも自らトイレ(立て鏡の『お立ち台』)へしにやって来てし
何より、甘え。
左手にぴぃ たんをすっぽり乗せて、右手でマッサージするとふにゃふにゃになってしまって寝てしまうのです。
よほど、寂しかったのですね…。

もう数年はこんな大きな旅行をしないので、ぴぃ たんを預けることはないと思いますが
もし、長期家を空けなければならない状況ができた時、よそに預かってもらう方がいいのでしょうか、それとも親などに毎日家に来てもらってお世話をしてもらう方がいいのでしょうか。
一羽だけでお留守番より、仲間がいる方が楽しいに違いないと思ったのですが、自分を多分、鳥とは思っていないぴぃ たんにとってはどちらがいいのでしょうか…。難しいです。

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