コザクラインコ  ぴぃ たん 1才の記録 1

 2007/ 5月

  〜 1才を迎えました! 〜
1年間、病気もケガも脱走もせず、無事1才を迎えられました。
じょうぶなぴぃ たんに感謝です。

ぴぃ たんには長生きしてもらいたいので、模範的に飼育しようとはいつも思いながら育てています。
特に、食べ物には気をつかっているつもりです。
…が、思い返せば、とんでもないものも時々あげていました。
(懺悔なので、絶対マネしないでくださいね)

それは…、お酒です。
顔の周りが赤くなる頃、何度も何度も「人間の口を噛みたいぴ!」といつも口を目指して飛び付いてくるぴぃ たんに、とても困っていました。
ぴぃ たんの執念はすごかったのです。
一度、「これをしたいんだぴ!」と思い込んだら、何が何でも!とあきらめません。

口が噛みたい!と思ったら、空中からとんびのようにホバリングしながら口に近付いたり、肩に止まって
『うにょーー』っと口へ思いっきり体を伸ばしたり、襟元からロッククライミングのように口へとクチバシを伸ばしたり。
色々と手法を変えながら、いつまでも口を目指すんですよね…。
よけると、「どうしてこんなに口を見たがってるのに見せてくれないんだぴ!!」とすごく怒って首やら手やら、手当たり次第にチミチミ噛むのです。

困り果てていたのですが、ワインを飲んでホロ酔い加減の時、ふと悪魔の考えが…。
「口の周りにワインをたっぷり付けていたらどうなんだろう?やっぱり噛むのかなあ??でも、酔ってひっくりかえるかも…」
酔いのせいもあり、あまり深く考えずにわざと口にワインを付けて、ぴぃ たんを鳥かごから出してみました。
「さあ、存分に口をお噛み!」
と、わざと目の前に口を突き出した時、目を輝かせてなんと嬉しそうなぴぃ たんだったでしょうか!
何ひとつ疑わず、口元を噛み、ワインに気付いてなめなめ…。
おいしかったのか、ずいぶん長い間なめていました。

ふと数分して我に返り、インコにしてはかなりの飲酒量なのではないか!?と気付いて、慌ててぴぃ たんを捕らえて鳥かごの中へ入れました。
思えば、やけにあっさりと捕まえられたような気がします。

その後は…、もう、大変なことになりました。
鳥かごにいたものは…、誰がどう見てもごまかせない、インコの酔っぱらいでした…。
千鳥足でヨタヨタしながらも、鳥かご内を激しく駆け回り、はしご・ブランコ・えさ箱…、見るもの全てに頭突きをくらわし、蹴り上げ、「ビイィーー!ビイィーー!!(なんか文句あるのか?オラオラオラ!)」とものすごい奇声をあげ…。
夫婦で仰天!人間の方の酔いはいっぺんに冷めて、青ざめてぴぃ たんを鳥かごの外からなだめてみたのですが、ぴぃ たんには全く見えない、聞こえないようで反応しません。
指に水を付けて、水を飲ませようとしても近寄ってきません。いつもは喜んで来るのですが。

青くなって「ごめんね、ぴぃ たん、飲ませすぎたね。ごめんね、ごめんね。」と、半泣きで見守り続けて数分後、動きがだんだん普通になり、割と早く酔いが覚めたようでした。

こんなことがあったので、もう、口を噛むことはないだろうと思ったのですが、相変わらず外に出れば口を噛みたいという執念は変わりませんでした。
ある日、100%のオレンジジュースなら害はそんなに無いし(糖分が高いですが)ビタミンCがあるし…と、指に付けて舐めさせてみました。
なめた瞬間、羽を逆立てて首をプルプル、「ナニコレ!不味い!信じられない!だましたな!!」というびっくり不信顔。
オレンジジュースを味わってからは、口や指に液体が付いている時はほとんど噛みにこなくなりました。

それどころか、りんごジュースとか果物の汁を味わってもらおうと思って、指に汁を付けて鳥かごに近付くと「ピーピー!(それは危険なものだぴ!)」と言って奥に引っ込んで、出てきません。
人間の食べたり飲んだりしているものはヘンな味だ!と思い込んでいるようで、食卓に片付け忘れた食べ物にも決して近付きません。
結果的にはめでたし…にはなりましたが…。
ごめんね、ぴぃ たん…。

  〜 最近のツメ切り 〜
手乗りインコを飼っている人は、『ツメを切る派』『切らない派』に真っ二つに分かれるようです。
ぴぃ たんは、『切る派』というか切られる派です。
夜に布のテントで眠るので、万が一の時のために。ツメの先が針のように伸びた時、部屋に放すと人間の服やじゅうたんに引っかかって歩きにくそうにしていますし。

お迎えして1年。ちょっとは上手に切れるようになったかというと…、実は一つも上達していません…。
相変わらず、レースのカーテンにぴぃ たんをくるんで、爪の先だけ出してそっと切っているのですが、うまく固定できないのです。
一瞬、ぴぃ たんが固まった時に切った長さは、たった0.何ミリかほど・・・。
毎回、ドキドキヒヤヒヤですが、幸い、切り過ぎて出血したとか切ってはいけない所を切ってしまったとかいう事故はまだありません。

ちょっとしっかり固定すると、ぴぃ たんは手の中から「ビイィ!」と恐怖の声で叫ぶので、心臓がドキドキしてしっかりつかめないのです。
最近のぴぃ たん、ぐるぐる巻きのレースの中で、切られる側の足をグーにして自分の口に入れて隠してしまいます。
全く同じことを実家の犬もやっていましたよ…。
犬もでしたが、ぴぃ たんも「ちょっとで終わるからねー。おてて見せてねー。」と、なだめてもすかしても、果ては「コラ!」と怒っても、なかなかツメを出してくれません。
ならば、と、逆側の足を切ろうとすると…、今度はその足をしっかり自分の口の中へと押し込んで隠します。

困り果てた頃、ぴぃ たんも観念してツメを出してくれます。
…が、今度はやけに静かだな…?と不思議に思って顔を見ると、目をしっかり閉じて口が開いていたりするので、「キャー!ぴぃ たん、死んじゃダメ〜!」と騒ぎになり…。(死んだフリか、パワー切れのようです)
全部切れる頃にはこちらの方がクタクタになっています。
解放されたぴぃ たんはいつも、急に興奮状態になって「うれしいぴったらうれしいぴ〜♪」と、部屋中を飛び回り、おもちゃに体当たりして大喜びなんですが…。先ほどの瀕死の姿はどこへ???

夫と二人一組でというのも試してみたのですが、ぴぃ たんが小さすぎてうまくいかなくて、とてもムリでした。
ぴぃ たんのために、早く上手に切れるようになるといいなあ…。

 2007/ 6月

  〜 ぴぃ たんの擬似お見合い? 〜
初夏になっても、れもんちゃん大好きなぴぃ たんです。
急に、「コザクラの写真や動画を見せてみるとどうなんだろう?」と思いついたので、ぴぃ たんと一緒に『コザクラ・ネットサーフィン』をしてみました。

平面上のインコだから、ぴぃ たんにはピンとこないだろうなあ…、と思っていたのですが意外や意外!興味津々で画面に釘付けのぴぃ たん!口も半開きです。
動画で自分の姿や海外のコザクラも見て「ぷぃ」とつぶやいたり、「きえーっ!」と呼びかけたり。

では、本は?
手持ちの『ザ・ラブバード』を開いて見せてみました。
『ザ・ラブバード』より ←コザクラの色変わりの写真が豊富なんですよ〜。
 まるで、図鑑のよう。

ぴぃ たんはというと、ひたすら情熱的な目をして、やはり写真のコザクラに釘付け。
時々、「このコはどう?気に入った?」と、本を近づけると、全く避けもせずに目を輝かせて見つめています。
「じゃあねー、このコは?ちょっと渋いけど…」と、別の写真を近づけてもやっぱり見入っているのです。

「うわぁ!このコかわいいぴ〜!ぴちぴちむちむちギャルだぴ〜ヨダレが出そうだぴ…。でもこっちのコもすてがたいっぴ〜。」

とか、真剣に考えている様子…。

でもぴぃ たん…、全員をなめるように見て喜んでいたけど、その中には『おっさんコザ』もいると思うし、『ウバコザクラ』もいるような気がするんだけど…。
やっぱりコザクラ同士でも、写真で、だと老若男女はわからないのでしょうか。
それとも、ある程度は判別つくのでしょうか。
ぴぃ たんに「そのコは女の子?若いかい?」聞くと…
「ぴい!」と元気なお返事が返ってきたのでした…。

  〜 夜の外遊びが終わると… 〜
最近、夜の部屋遊びが終わると、さっさとテントにもぐりこんで寝てしまうようになりました。

以前はなかなか寝てくれなくて、
鳥かごに入れると、エサ箱をがっちゃんがっちゃん!と揺らすは、わざとエサを外に放り投げるは、いつまでも「プイイイィィ!!」と叫ぶは。
やっと静かになったなーと思ってふと鳥かごを見ると、光よけの布の細ーい隙間から、ぴぃ たんの赤い頭だけが見えています。
天井に止まって、逆立ち状態で頭だけ出して、こちらをじーーっと見つめているんですよね…。(コワいです。)
目が合ってしまうと、また「プイィ!」と大声で叫ぶので、たまりかねて近付いて様子を見ます。

布をめくって見てみると、テントの中に潜り込んで、頭だけ出しておもむろに『プクーー』と膨らみ、『マッサージしてくれぴ』とせがむのです。
カゴの隙間から小指を入れて頭や首、クチバシの周りをなでなでとしてあげると、昼間は時々噛んだり、「ブー!」と文句を言ったりするのですが、この時ばかりは全然しません。
ただただ目を細めて、頭をまんまるに膨らませて右へ左へとくるくる動かします。
なでている方は、やめるタイミングがなくて、中腰で何分もひたすらなでさせられます。
疲れたらそっと光よけの布を閉めて、「おやすみ」と言うと、そのまま「……」と無言になり、すぐに寝ているみたいです。
とても疲れますが、それ以上に癒される毎晩の『インコ様の寝かしつけ』だったのです。

ところが、最近は、
鳥かごにぴぃ たんを戻すと、そのままさっさとテントに潜り込んで寝てしまうようになってしまいました。
「カイカイするよ〜」と、小指をテントへと突っ込むと、上クチバシのツルツルの甲?でぐいっと押し戻されます。
それって…排除?!?!
「え…?カイカイさせてよ〜」と、再び指を突っ込もうとすると、「ジュリッ!!」と大声で怒られるので、仕方なくあきらめています。
「もう寝るの?ごはんはもういいの?お水は?」と聞くと、テントの中で方向転換。
しっぽを向けて「ジュリッ!」「ジュリッ!」と何度も怒られます…。
「もう寝るんだぴ!いい加減しつこいぴ!」と文句を言っているんでしょうね。
渋々、光よけの布を閉じると本当にそのまま寝てしまいます。
ぴぃ たん、おじさん化しているんでしょうかねえ…。

  〜 「困った飼主だぴ」の巻 〜
・ぴぃ たん クリック♪
最近、自分の頭が弱ってきたのでしょうか…。
暮らしの中で、とんでもない失敗をよくしてしまいます。
ダシを取って漉そうとして、流しのシンクにザルを置き、「ザーーッ!」と流してしまったり、FAXを送る時、「あれれ?何回送っても戻ってくるよ?」と、繰り返し何回も送信してしまったり…。
他にもまあ色々…。

そしてそして、ぴぃ たんもよく被害を受けているのです。
↑の、『コザクラ・ネットサーフィン』中、時々ぴぃ たんが、マウスと手のひらの中に潜り込んでしまうのですが、それをコロッと忘れてぴぃ たんをクリックしてしまうのです。
「クリック!」「クリック!」「クリーック!」
クリック連打。
あれ?どうして反応しないの??
と、手元を見ると指の間からぴぃ たんが目を丸くしてジトーーっと見つめていたり、「クリック!」と、押した瞬間に「ビイィ!(俺様をクリックしたら痛いぴ!)」と怒られたり。
時々、指をガブッ!と噛まれます。

もう、何回も間違えてぴぃ たんをクリックしてしまっていますが…
なぜか、懲りずにまたクリックしてしまう飼主と、クリックされるのにマウスと手のひらの間に潜り込んでしまうぴぃ たんでした…。

・犬に「ぴぃ たん久しぶり〜」、おじさんに「ぴぃ たん行くよ!」
実家の犬のピンキーちゃんに、いつも気が付くと「ぴぃ たん!」と呼びかけ(犬・困惑)、夫にも
「あのね、ぴぃ たん、今日ね…」と話しかけてしまいます。
夫が帰宅すると、張り切って「お帰り!ぴぃ たん!!」
その場で気が付けば訂正するのですが、また「でね、ぴぃ たん。」とか言ってしまいます。

最初のうちは、犬も夫も「?!」という顔をしていましたが、今や、ぴぃ たんぴぃ たん言いながらそのまま話が続いています…。
なぜか、ぴぃ たんには犬や夫の名前を呼んだことはないのですが。
ぴぃ たんの前で夫に「ぴぃ たん!」と呼ぶと、ぴぃ たんは鳥かごの前面に「ピョン」と飛び付いて「プイ!」と返事をします。
「ぴぃ たんは自分だぴ!」と主張しているのでしょうね。
いつも周りを混乱させて、反省です…。

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