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2005年5月24日(火)
思えば・・・

思えばこの仕事についてもう18年目になる。
さすがに18年もやれば色んな事がある。
非常にきついことが良く起こる業界だ。
でも、今日は前の仕事の話をしよう。
この仕事に入る前の2年間は車とはまったく関係のない業界にいた。
ちょっと説明するのが難しいのだが、ショッピングセンターやファッションビルの
店舗の企画、立案、設計、施工の仕事だ。
若かったのでビル全体の企画などは担当させてもらえなかったが、
それでもフロアの何店舗かの企画や設計などには少し関わらせてもらえた。
この仕事は傍から見れば華やかな業界に見えるのだが、
実際にやってみると実に地味でハードな業界だった。
完全に休めるのは月に1〜2日、帰るのは毎日12時を過ぎていた。
中でも一番ハードだったのは、最後の仕上げの工事の段階のときだ。
ファッションビルの内装工事は全体の工程の中の一番最後の部分だ。
切羽詰った現場ではオープンまで10日足らずで10店舗以上を完成させる。
バブル全盛で店舗デザイナーも凝りに凝っていたので工期の短いのは大変だ。
あるショッピングセンターを改装したときは最高で4日間ぐらい一睡もしなかった。
バタッと音を立てて倒れて人間が一瞬のうちに睡眠に入るのを何回も見た。
寝られると起きてる人間は非常に困るので、頬を叩きながら無理やり起こした。
人間は極限に陥るとわけの分からない事を言い出す。
殴りかかられた事もあったし、「お母さん」と抱きつかれた事もあった。
そんなこんなでオープンにこぎつけたときは本当にうれしかった。
涙が出る事もあった。
今思えば、本当にいい思い出だ。
あのころの経験があるからこそ今の僕があるのかもしれない。
この話は第3弾ぐらいまで書きます。
僕の若かりし時代のヘビーで楽しい話、楽しみにしていてくださいね。

2005年5月23日(月)
良心の呵責

大げさなタイトルだが今日はレガシィについて話しをします。
インプレッサやレガシィを購入されるお客様の世代の中心は30歳以上の方が多い。
良く、御夫婦で見に来られるお客様が多いのだが、
インプのセダンやB4に試乗をしていただくと旦那さんの方は、目に涙をためて
「これ、この車がいい」と、感動してくださる。
でも、助手席に乗られる奥様の方は
「乗り心地が悪い、何でこんなに固いん?」
「見た目が地味!ステップワゴンの方がええやん」
やはり女性の方はあまり運転をされないのか、外観や、内装、
室内の広さを優先されるようだ。
プレミアムレッドのブリッツェンなんかは価格も手ごろになってきたため
本当にたくさんの方が見に来られる。
ところが、どんなに気に入っていただいてもレガシィの場合は
B4でなく、ツーリングワゴンのタイプが良く売れる。
質問してみると、
「ツーリングワゴンは家族の車、B4はパーソナルな車」
「な、なるほど」
考えたら僕自身も家では1BOXに乗っている。
赤のB4ブリッツェンなんか買って乗って帰ったらうちの嫁なんかは
「あほちゃう?家に入らんでよろし」と、
ぶっとい腕を2倍ぐらいにして振りかざす事だろう。
これが、本当はB4に乗りたいけど良心の呵責があって
ツーリングワゴンを選ぶ理由であろう。
ワゴンは荷室と人の乗るスペースが同一のためいまいちコックピット感に欠ける。
サスペンションの音やトノカバーの音が入ってくるしロールもある。
ワゴンをけなしているわけではない。
ツーリングワゴンの中で言えばレガシィワゴンは日本車ではダントツで一番だ。
しかし、個人的にはBEブリッツェンやインプのセダンが格好いい。
だいいち、乗っていて楽しい。
B4は車重も少しだけ軽い。
コーナーを曲がるときには地面に張り付いたように曲がってくれる。
と、これだけB4をべた褒めしても僕もセダンを買う勇気がない。
良心の呵責に負ける。というより家にいる偉い人に負ける。

店に来たどの奥さんも仰る。
「あんたが乗るんやからあんたの好きな車にしたらええやよ〜」
この言葉、店で何回聞いた事か・・・・・
この切り札にも似た言葉を聞いた旦那さんは、半ばちびりながら
「ワ、ワゴンにします」
奥さん「ほんまにワゴンでええの?ワゴンでええねんな?」
旦那さん「ワ、ワゴンでええよ、荷物も積めるし・・・・・」
(いや、セダンでも荷物は積めますって)
奥さん「後悔せーへんね」
旦那さん「・・・・・・・・・」
こういう感じでワゴンが売れる。
そういう旦那さんが納車後のオイル交換などで寄っていただいたりすると
旦那さん「あーっ、ブリッツェンかっこええな〜」
と、ちょっと後悔しているようにも見える。
だから、好きな車が乗れる独身のあなた、B4を買ってね。
自分ひとりの意見で車を選べる時期なんて本当に少ししかないですよ。
そして結婚して子供が出来たらうちでワゴンに乗り換えてね。

2005年5月22日(日)
入れ替え

当社の展示場は狭い。かなり狭い。
メイン道路に沿って間口はそこそこ広いのだが、
奥行きが狭く、出入りはメイン道路からではなく横の道路から行う。
従って、入れ替えが非常に大変だ。
一番奥の車を1台動かそうと思えば、たくさんの車を一旦展示場の外へ出す必要がある。
ちょっと移動するのに、それこそ小一時間かかる。
ぶっちゃけ、出来ればやりたくない作業だ。
狭いながらも車種や色の順番でディスプレイを必死に考える。
だから、余計に時間がかかる。
でも、やり遂げた後には自己満足だがそこそこの充足感がある。
「お、売れそうやん」
単純なのですぐに調子に乗ってしまう。
展示車両の入れ替えは交通量の少ない夜に行う。
今日は日曜日で何台か売れたので、さっきから店長が
「さあ、そろそろ入れ替えしましょか?」と、僕にプレッシャーをかけてくる。
雨なので非常に憂鬱だ。
おまけに今日は半袖なので少々寒い。
ましてや日曜日なので早く帰りたい。
でも、これをやらないと帰れそうにないので頑張ってやろう。

2005年5月21日(土)
仕入れ

今日は以前に書いた赤いスカイラインの納車日だった。
埼玉のお客様だったのでTAX与野の店頭で納車をお願いした。
購入されたお客様は現車を見るのが今日初めてだったのでたいそう不安だったと思う。
先ほど納車の連絡をいただいた。
本当にお喜びいただいたようだ。
思い入れのあった車なのでこちらとしても本当にうれしい。
中古車でこういう車の提案が出来たときは本当にうれしい。
でも、最近はどのオークション会場の車を見てもビビっと来る車がない。
出品台数は非常に多いがどれも似たり寄ったりだ。
価格がつりあがる要因は車種や色、距離であったり、装備であったりする。
人気車や軽自動車などは馬鹿みたいに高い。
魅力を感じさせてくれる車が少ない。
本当に仕入れが難しくなってきた。
当社で直近に売った車を同様の価格で仕入れればいいのだが
そんなに簡単にいい車が安く仕入れられるわけではない。
かといって、妥協は絶対にしたくない。
待っていても、「はい、どうぞ」と誰かが売ってくれるわけではないので
取りあえず、何とかしないといけない。
来週は絶対にいい車を仕入れよう。

2005年5月20日(金)
中古車の買い方

3年ぐらい前から「中古車の買い方」というページを公開している。
3年前に作成したまま、更新できていない。
HP更新に関わっていないときはいろんなことが頭に浮かぶ。
風呂に入っているとき、トイレに座っているとき・・・・
こういうときは「これや」というものすごい名案が浮かぶ。
でも、1分も経つとすぐに忘れる。
老化だ。完全に老化だ。
ユーザーの方はどういう情報を欲しているのだろう。
ネット上には「中古車とは・・・・」のようなサイトが溢れている。
そのほとんどが「だまされるな」的なサイトだ。
事故車がどうのとか、走行不明がどうのこうの・・・・・
そんなのばっかりだ。
まだまだそういうアウトサイダー的な業者が多いのは悲しい事だ。
僕が3年前に書いた文の中にも多少、そういうことについて触れているが、
本当はもう少し突っ込んだ事に触れたい。
いつも書いていることだが、現在はあらゆる媒体で情報が得やすい。
だからいくらいい車でも高かったら、絶対に売れない。
「どんな車をどんな価格で買えばよいのか?」
こういう部分を突っ込んでやって行きたい。

これからは風呂は無理だけどトイレにはメモを置いておこう。