そんな風にやり取りしている間に、一行は村に入った。

「へー、田舎とは聞いていたけどかなりの田舎だな。

見てみろよアイリス、グリフォンが畑を耕してるぞ。

知ってはいたけどはじめてみた!」

「そうね、ここまで田舎に来るのはほとんどないし、時期が合わないとこんな光景見れないから。

でも、私はドラゴン使いの種族出身だから田舎は,むしろ懐かしいわ」

意見はそれぞれだが、ふたりとも気に入ったらしい。

「ところで、組織から来た助っ人との待ち合わせ場所は、この村で唯一の宿屋ガーゴイルだったよな?」

「それで合ってるはずだけど、どこか知ってる?」

「いや……、そういや……地図がねえ……」

ふたりの間になんだか冷たい空気が漂う。

とりあえず足で探す事にする、待ち合わせの時間まで後10分、間に合えばいいのだが。

なにせこの村、土地だけは広いのだ。

フィソラに乗って空から探す
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