結局、彼らは、フィソラに乗り空から探す事にした。

「フィソラそういうことだから出てきて」

アイリスの指輪がひかり、フィソラが現れる。

鱗に覆われたその体は3メートルほどだろうか、かなり大きく感じる。

背びれも有り、翼も有る立派なドラゴンである。

額には、属性を示す水晶が有り角も有る。

だが顔は、

「フィソラ、お前ってやっぱかわいいなー」

幼体だけに、クリッとした丸い目、柔らかいフォルム、まるで仔犬を想像させるかのようなかわいさである。

『アイリス肝心なのは、生きた年月、顔より中身を見ろといってくれ』

「えー、でもほんとにかわいいし、若く見えるのはいい事よ」

『お前までそんな事を言わんでくれ……』

ちなみに本人(ドラゴン)のコンプレックスである。

コンプレックスとはいえ、これが普通の姿なのだが。

そしてフィソラが空中に舞い上がる。

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