結界の中には別の世界が広がっていた

どこまでも広がる荒野・・・どこか規視感を覚える光景だ

「ここは一体・・・」

僕はアナスタシアから降りると周囲を見回した

すると、少しはなれたところに一つ人影があった

「へぇ、俺の結界を破るとはね・・・少しはやるじゃないか」

「――!」

僕たちは一斉に身構えた

「きさまがサーフィス=ネオか?」

リーファがいつでも飛び出せる体制でその人物に聞く

「そうさ、この俺が新世界の神になる男だ!」

サーフィスはそう言って両手を広げる

「残念ながらお前にはここで死んでもらう!」

リーファは大剣を構えサーフィスに突進する

「君に俺を倒すことなんて不可能だよ」

そう言いながら右手を鋭く振ってファイアーボールを大量に撃ちだす

だがリーファは絶妙なステップでその攻撃をかわし斬激を叩き込む

「なっ!?」

斬られたサーフィスの姿が霞み、消える

直後消えた場所から10メートルほど離れた場所に現れ、

「だから僕を倒せないって言っただろ?」

と言いつつ再びファイアーボールを放つ

もちろんファイアボール程度のスピードではリーファを捉えることはできなかったが、与えた動揺は大きかった

「猛き雷よ、槍となりて貫け!」


ハーメリアも『サンダースピア』で応戦するが貫かれたはずのサーフィスはまた別の空間に現れる

「裁きの光よ、雨となりて注げ!」


ミリィの『アローレイン』もやはり同様にかわされてしまう

「くそ、一体どうなってるんだ!」

リックの剣激すらもやはりかわされてしまう

「はははははは、君たちのレベルではこの俺に触れることすらも叶わないのだよ!」

狂ったようにサーフィスは笑った

その時ハーメリアがある事に気づいた

「・・・倒せるかもしれない」

ハーメリアが見つけたもの、それは『アローレイン』で穿たれた大地に浮かぶ魔方陣だった

「きさま・・・そうはさせん!」

瞬間転移の秘密に気づいたハーメリアに向かってサーフィスが瘴気を放った

「ハーメリア!!」

それを見たリックがハーメリアの前に飛び出した



@ハーメリアを助けに向かう
A少しの間持ちこたえてもらって魔方陣を破壊する