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2001/12/01

お世継ぎという点では・・・

おめでたです。
皇室も沸き返っています。雅子さんも、やっと針のムシロから降りることが出来たわけだ。
俺が結婚した年にあの人達もご成婚してるから、なんとなく気がかりでした。
っていうか、女ばかり生まれる家、男ばかりの家、偏るなぁ。

皇室も、嬉しそうな態度を偽装しているが、騒げば騒ぐほど、見ていて虚しい。
まぁ、これをきっかけに、女帝ってのもイイんじゃない?

2001/12/02

喪中ハガキの季節

毎年、この時期になると心を悩ます年賀状。PCでピャピャピャ〜とやってしまってもイイのだろうが、
仕事柄なんとなく手をかけて作っています。すでに作った相手から喪中はがきが届くとガッカリ。
懸賞はがきにも使えん。って、郵便局に返しにいくのもシミッタレててイヤだし、どうせ死ぬなら、
もっと早く死ねよぉ〜!とか思うのは俺だけだろうか?

しかし、クリスマス、お正月と、楽しい行事もあります。我が子二人は、未だにサンタさんの存在を信じている。
っていっても、去年も、おととしも、その前も、俺がサンタのカッコ赤いダウンに赤い毛糸の帽子、
診療所の脱脂綿で作った白いひげ、人相隠しのサングラスで武装して、
二階の窓からボイスチェンジャーを使ってプレゼントを手渡してるから・・・。
去年はスレート瓦を踏み割ってしまい、サンタは屋根の修理までやらされた。
今年も上手くだませるだろうか?

2001/12/04

インターネット・エキスポローラーを、5.5から6にアップしたら、いろいろ楽しい機能が増えてました。
まだの人は、試してみる価値あると思う。セキュリティも少しは強くなったらしいし。
ということで、最近、ウイルス、ワームのメールが多くないですか?Outlookなんか、怖くて使えたものではありません。
今日、PC内の全てのファイルを、狂牛病の全頭検査のごとくウイルスチェックしました。
全て陰性が証明されて一安心。記念に、カーソールを十字にしてみました。使いづらかったら苦情を送れ。

2001/12/05

野村○○代が悪さするもんだから困る。
「次の監督は岡田かねぇ?」とか、患者が話しかけてくる。「しかし、あいつぁ暗いからなぁ。」
とかいわれても、「はぁ、暗いんですかぁ。」とか答えるしかない。
俺は球技は、やるのも観るのもキライなんだってば。「試しに新庄にでもやらせてみるか。」
とか笑いながら言われても、「はぁ、やらせてみてください。」

って、あんた、そんなに偉いお人やったんかいな・・・。イヤイヤ何処から見ても百姓のオヤジだ。
というわけで、最近、テレビでもBeatlesが話題にのぼる。

「Beatlesの優しい夜」

Beatlesのよくかかる店だった でも誰もタイトルを知らないんだ
俺とお前と不ぞろいな仲間 東京生まれは一人もいない
ボクサーになりたいアイツがいた 女優を目指したあの娘がいた
いろんな道を歩けばいいさ 切ない風が吹き抜けてゆく
寂しくても 泣くなよ
悲しくても 泣くなよ
Beatlesの優しい夜・・・
Beatlesの優しい夜・・・

2001/12/06

忘年会トレーニング

今年最初の忘年会が15日にあるのだが、
学生時代の柔道部のOB会を兼ねてやることになった。
ヤクザみたいな顧問の先生を囲んで、
前足みたいな腕をぶら下げたゴツイ野郎ばかりが集まる。
そんなトコ、行きたくねぇ〜。テニス部にでも入ってりゃよかったんだ。(それじゃ、万年球ひろいやんけ)
ということで、酔った勢いで飛び交うであろう関節技に、負けないようにトレーニングしなければ。

2001/12/08

おらが村では、人口が107人しかいないのに、雅子様も愛子様もいる。
っていうか、もっとスゴいのは、妹が美智子、嫁さんが道子、兄さんの嫁さんも美智子っていう家がある。
読み方は違うが、紀子様もいる。だからどうしたと言われても困るが・・・。

2001/12/09

火を噴くドラゴンラーメン

今日食べたラーメンの辛いことときたら・・・。
その店、ラーメンのメニューが2種類しかないのよ。”ピリ辛坦々麺”と、”火を噴くドラゴンラーメン”。
普通の人間だったら、迷わず後者を選ぶと思う。俺も選んだ。挑発に乗った型だ。
出てきたドンブリを見た時、マジでビビッた。スープの色が真紅なのだ。麺は見えない。

色は脅しだろう・・。と、恐る恐る一口舐めてみたら・・・、不覚にも火を噴いてしまった。
怒り狂うドラゴン状態。嫁さんが注文したピリ辛坦々麺はごく普通のピリ辛なのに・・・。
CoCo壱番の5辛でも後悔したことないのに、俺ったら、涙と、鼻水と、汗、そして火を噴出しながら、
そして叫びながら怨みながら食った。食い尽くした。

まだ舌がベロベロするし、タラコ唇が治らない。恐るべし、火を噴くドラゴンラーメン

炎を食らうTarou。明日のウンコは多分赤い!?

2001/12/10

赤いウンコは出ませんでした。口は未だにヒリヒリしてるが・・・。
ということで、もう年賀状書きましたか?俺は今年初めてPCに宛名書きをやらせてみました。
書き損じたったの一枚。その一枚ってのも、最初、逆さまにハガキを挿入した俺の責任。

去年までは、郵便番号が7桁に変わった時に慌てて買い換えたワープロでやっていたのだが、
リボンをビャービャー無駄遣いするし、10枚に2枚ぐらいの割合で突然ハガキが曲がって斜めに印刷したりで、
結構失敗&無駄な支出が多かったのだが、思い切って住所録をPCに移して正解でした。
これで、我が家にある新旧2台のワープロは、完全にその存在価値がなくなってしまいました。
去年までは、年に一回だけだけど楽しそうにガッガッガッとデカイ音をたてながら働いてくれたのに。
古きは去り・・・。

というのは、midiのお話。高速インターネット時代、ブロードバンド時代・・・となってきました。
何メガの情報も瞬時に送受信できるようになったら、もう、midiなんか必要なくなるような気がする。
BGMに、mp3なんかがバンバン流れるようになるかも。

2001/12/11

今やろうと思ったのに・・・

おいおいマーシー!である。
何かの間違いじゃないの?男の入浴シーンなんか普通見たくないと思うけど・・・。
まぁ、実際に覗いていたとしても、覗かれたヤツの方が悪いと思う。
このクソ寒いのに窓を開けて風呂に入らねぇだろう。普通。
そんな窓から湯気がモウモウと出てたら俺だって一瞬にしろ目がいっちゃうぞ。そして、
目が合った途端にバスタオル巻きつけただけの裸んぼうが追いかけてきたら、
俺、あえなく腰抜かして、現行犯逮捕である。Tarou容疑者である。いい迷惑である。

ウチなんか田舎だから、夏なんかはどこの家も風呂の窓開けっ放し。
だから覗かれても別に怒らない。
まして、追いかけたりする風習もない。哀れマーシー。
って書いてたら、今、ニュースが、マーシーが窓を開けたっていうじゃないか。
それじゃダメだ。あんたが悪い。はぁ〜びばノンノン。

癖といえば、俺の子供のころの口癖は「今やろうと思ってたのに〜ぃ。」そして、
口答えするなと叱られる。
今は大人だから口には出さないし、叱られもしないが同じことである。

やろうとしてるのに、言われると無性に哀しくなる。そして、やる気が失せる。
しかし、「もう、やんない!!」ってダダをこねられないのが、哀しい大人の世界。
肩の治療をするのに、その患者にわざわざ見えるように準備してるというのに、
「先生、肩もお願いします。」とか言われると、「今、準備してるだろうがぁ。」
と、心の中で罵りながら仕事をしている俺。チンケな男である。
マーシーも、まだまだ覗き続けるはずだ。

2001/12/12

最近、ウイルスが添付されたメールがやたらとたくさん送られてくるけど、
みなさんは大丈夫ですか?
最近ウチでは、来た途端にやっつけちゃうソフトを導入したので、
送っても無駄です、送らないようにしましょう。
また、ここの商品はすべて検疫済みなので、安心してご利用ください。
って・・・、管理人は、最近はっきり言って怠けてます。新曲、全然ありません。

昨日、モーニング娘の仲間(?)がフォークソングを唄ってるのを耳にした。
ああいう曲を若い子達がどんどん聴いてくれるようになりそうで嬉しいです。
唄ってる本人は「初めて聴いた曲なんで・・・。」
なんてコメントしてたが、俺は全部知ってて、全部歌詞まで覚えてる。
我ながら歳をくってしまったものだ。

っていうか、発泡酒とタバコの税金が高くなるそうだ。
そんな、小市民イジメなんかしないで、上等なカバンとか腕時計を一万円ぐらいづつ高くすりゃいいのだ。
わかりゃしないって。質よりもブランド名で買ってるんだから。いわゆる物品税(覚えてる?)の復活だ。
高級車に乗ってる人からは高級車税、麻薬を所持してる人からは麻薬税、ADSLが可能な人からはADSL税、
宝くじ1等が当たった人からジャンボ税、とか、贅沢してる者からチョッとだけ多く貰えばいいのではないか?
ビールを買えないからこそ発泡酒を飲んでるというのに、そんな俺たちに何故増税を課す?

ということで、「ホームページ作成悲話」から、「初期のTarou's Homepage」が覗けるようになりました。
見て、笑ってやってください。

2001/12/13

白骨のうた

ウイルスが添付されたメールが届くと、
駆除ソフトが働いて「ポ〜ン」って音と共に突然デスクトップ全面が真っ赤っかの警告画面に変わる。
結構怖いのだが、二日に一回ぐらい真っ赤っかになる。
俺の身の回りだけでも、会社のPCが半分以上感染したとか、
メールを開いた途端にシャットダウンしたとか、相当数の被害があるみたい。
Outlookを使ってる人、特に気をつけましょう。

っていうか、ゴキブリが室外機に吸い込まれて粉々になっても、「一つの生命の終わり。」
現役バリバリの人間が突然パタッと動かなくなっても「一つの生命の終わり。」
同業者の通夜に行ってきたのだが、人生とは儚いものです。
車だけが道楽、酒もタバコもやらない。

真面目一筋の人だったのに、「背中が痛い。」の一言を残して心不全で帰らぬ人に・・・。
車も、酒も、タバコも嗜む俺としては、なんだか申し訳ないような気がする。明日はわが身か・・・。
このHPが、10日以上更新されなかったら、俺は死んだものと判断してください。
今日は無事に風呂から生還しました。

2001/12/14

時給25円、払い

今年もあと二回の稽古で稽古納め。スポ少柔道部の話です。
クリスマス会も兼ねて、子供たちにはケーキとかがふるまわれる。
俺はビールをふるまわれる。夏のバーベキュー大会に次いで楽しい行事。

そして、指導者には一年間ご苦労様でした。と、商品券が配られる。額面5000円也。
一年間・・・、真夏のクソ暑い中、真冬の雪の中、休まず通って5000円。
対外試合には車を出して、審判講習には自腹を切って・・・・、
今、単純計算してみたら一回の稽古が50円。
時給にしたら25円。赤字だ。ゲラゲラ。

っていうか、昨日知人の通夜だったから、もちろん今日は告別式。
お経を聞きながら当然居眠りとなるわけだが、何なんだろう?あの、突然体が「ビクッ」となる現象は。
学生の頃授業中によく筆箱とかを飛ばしたことはあったが、数珠を飛ばしたのは初めての経験。
隣のまた隣の人が拾ってくれたが、少し恥ずかしかった。飛ばないように、手首に通してまた寝た。

2001/12/15

ウルトラQ

しかし、むさくるしい忘年会ダ。野郎だけ、しかも柔道関係者のみ・・・。
当然話の内容は指導の仕方とか、技のかけ方とか、パチンコとか、風俗とか・・。
まぁ、それはいいとして、どうにも信じられないのがフクシマさん。
一緒にスポ少を指導している俺より三つ先輩なのだが、酒が一滴しか飲めない。

中学の時のあだ名が「ピグモン」高校では、柔道で遠くに行ったくせにあだ名が「ピグモン」
卒業して実業団で大阪に行ってたくせにあだ名が「ガラモン」そして最近、4歳の息子が二代目ピグモンを襲名。

ガラモンのくせに酒が一滴しか飲めないのである。飲めないくせに飲み会は大好き。
おかげで俺は先輩をアッシーに使ってばかり。軒先まで迎えに来てくれて、軒先まで送ってくれる。
ガラモンのくせに、よく風邪をひくし、こんな時期に蚊に刺されて掻き壊しちゃったりする。
しかも鳥肉を食べられない。

2001/12/16

愛のロジック

寒くなりました。めったに夢など見ないのだが、布団からはみ出して背中が寒い思いをすると決まって同じ夢を見る。
息も凍るような、星の瞬く夜に、単車のエンジンに両手をかざしながら彼女を待ってる夢。

その彼女が誰なのか分からない、毎回、いくら待っても来てくれない。
なのに冷えかかったエンジンのわずかな温もりに両手をかざして、いつまでもいつまでも星空の下で白い息を吐き待ち続ける。
ただそれだけの夢なのだが、寒い夜には決まって彼女の夢を見る。もう、顔も想いだせないのに・・・。

愛していたよ 言葉にすると 何だか本当じゃないみたいだね
振られちゃったと 逢う人ごとに 言い訳している自分が見える
ああ・・お互いのこれからを 最後の乾杯で祝おうか
ああ・・どこか心の隅で 貴方の不幸せを祈るよ
ひそかにふさぎ込む貴方を ひそかに願うのが 愛なのか

退屈だった それでよかった 一緒にいるのが青春だった
結婚なんて普通の夢を 同じ貴方と育てたけれど
ああ・・人を愛することで わずかな自身さえも失う
ああ・・人を愛することで 生まれた不安だけが渦巻く
どうしてそんな目をしてるの どうしてそんな目で見つめるの

ああ・・僕は止められない 貴方のまわりを廻る時を
ああ・・誰も止められない 貴方が変わり続けることを

ああ・・名もない恋人たち 遥かな時の流れに負けて
ああ・・数え切れない程の 歴史に埋もれていった愛よ・・・

2001/12/17

地球温暖化考える

ここ数日、チラチラと雪が舞ってます。
この時期にこの程度なら、この辺は暖冬と言ってもいいのだろう。
雪国の人が読んだら生ぬるい話だろうが、この滋賀県東部は有名なゲリラ雪地帯。
降るとなるとキチガイみたいに降る。
子供の通学路を、雪かきしながら開けてやって、雪かきしながら帰ってくる。

そして子供は「いってきま〜す。」と言いながら、膝より深い雪の中を登校してゆく。
雪かきの意味がまったく無い。
それがここ数年、一冬の間に数回しかない。
地球温暖化がかなり進んでいるようだ。
例えば俺が高校生の頃、今みたいに除雪車も走らなかったし、車の交通もずっと少なかった。
十数キロ先の学校まで自転車通学なのだが、28インチのタイヤが半分埋まってしまう。

学校に着くと、駐輪場にバケツが置いてあって、
そいつに水を汲んで白い円盤になった車輪の雪を融かす。
朝、それをしておかないと、下校の時前後のタイヤが氷の円盤になってしまい、ビクリとも動かない。
もっとも、道中の1/3以上押して歩いてるんだからたいして困らないけど・・・。
タイヤの回らない自転車をズルズル引っ張りながら、
ズボンの裾にツララをぶら下げて通ったものだ。
この冬、セガレ一号は初めての雪道登校を経験することになる。

日によっては俺の太腿半ばまで積もる雪を掻き分けて進まなければならない時もあると思う。
みなさんで応援しましょう。特に京阪に住む人、ウチの子が立ちションベンで作るであろう、
レモンカキ氷の溶け水を飲み水として利用するんだから。

2001/12/18

田舎のWhite Christmas

毎年クリスマスが近づくと天気予報の姉さんが決まって言う言葉・・・。
「クリスマス寒波が来ます。今年はホワイト・クリスマスになるかもしれません。」
聞いている視聴者に、の海に雪がフワフワ舞い落ちる、
ロマンチックな光景を思い起こさせようとしているのだろうが、そうは問屋が卸さない。

そうか・・・寒くなるのか・・・。思い浮かぶ情景はこうだ。24日の朝、起きたら大雪だった。

昼休みに、頼んでおいたクリスマスケーキを取りにいくために、長靴履いて車の雪下ろしをして、
除雪車が作っていった氷の壁をスコップでかち割って、いざ出発してみると、
スリップして横向きになって道を塞ぐ車なんかがあるもんだから皆で横にどけて、
店に着いたら着いたで、チェーンを巻かない横着な普通車が駐車場の入り口で立ち往生。
また車から降りて押してやる。ガッポガッポと長靴のままデパートの中に入っていき、ケーキを受け取りいざ我が家へ。

店から出るとまた激しく降ってきゃがった。前方視界0ダ。車の轍だけを頼りに慎重に進む。
途中には難関が数箇所ある。狭い農道。ガードレールも無ければ轍もすでに埋もれてる。

道なのか田んぼなのか分からない光をさえぎり分厚くのしかかる降雪に何もかも真っ白け。
どうやら無事に家に着くと、二度目の除雪車がまた氷の壁を作っていきやがった。
駐車場に入るためにまた車から降りてスコップを振り回す。

それなのに、最近のガキときたらケーキなんかクリスマスだからしょうがなしに食べてます。
とでも言いたげな態度。丁度俺たちが冬至の日にかぼちゃを食うような感覚。
天気予報の姉さんの何気ない一言が、俺を疲れさす。

2001/12/19

賽銭泥棒

隣の町で賽銭泥棒が捕まった。34歳無職の男。
盗んだ金額195円。さらに余罪があるものとして追求している。
新聞の滋賀県版に載っていたのだが、何だか哀れ。俺も昔はよくやったからなぁ。

少し曲がった木の枝を見つけてきて、くもの巣をクルクルしながら、先っちょをワタ飴みたいにして賽銭箱の隙間に入れる。
枝の微妙なカーブがこの時生かされる。先っちょに頼りなく張り付いた十円玉をソロリソロリと引き上げる。
あとちょっとのとこで投げ込み口の格子に接触してアウト。

チャリーンという、金が戻っていく音に全員が肝を冷やし走って逃げる。
195円も取ろうとしたら丸一日かかると思うだろうが、無職34歳は、カギを壊して盗ったらしい。やっぱり大人は頭がイイや。
と、まぁ、暮れになると、こういった凶悪犯罪が多発するので、巻き込まれないように注意しましょう。

2001/12/20

Tarouたらいまわし

数年ぶりに爺さんの名前を思い出して苦笑い。このサイトの名前の由来ではないのだが、太郎平さん。
タロヘイと読む。おとなしい爺さんだったが、最後の最後に騒ぎを起こした。

俺の小学校の入学式の日に突然死んだ。近所のオバサンに連れられて入学式に行った覚えがある。
ここへきて、その爺さんが再び俺を困らせている。先日郵便屋が来て俺に言う。
「おたくの大婆さんが加入している簡易保険の死亡受取人を変更しなさい。」と。
その死亡受取人というのが太郎平さん。

気楽にハンコと証書を持って郵便局に行ったら、死んだ親父の戸籍抄本と、
その兄弟姉妹のハンコも必要だと言われた。後日親戚中の人に相続放棄のハンコを貰って持っていくと、
親父の弟も死んでるから、その子供のハンコも必要だと言う。
それが結婚して苗字が変わってるから、その子の戸籍謄本と・・・・。

もう、そんなんだったら保険金なんかいらねぇよ。
昭和46年に満期になってて、しかも10万円の保険金ごときに、
何故に千葉県の役場まで引っ張り出さんならんねん!

隣に居合わせた近所の婆さんが
「タロヘイさんねぇ、懐かしいねぇ。あんたも最近似てきたねぇ。」
「もの静かな人だったねぇ〜。」
と、のんきに遠い目で言う。
現在95歳の大婆さんの健康状態から推測すると、10万円を貰うにはまだ十数年待たなければならないと思う。

2001/12/21

クリスマスツリーサンタクロース

家の蔵から膨大な量の地下資源が発掘された。いわゆる灯油である。
クリスマスツリーを探しに入って見つけたのだ。

子供が生まれてから暖房はすべて電気だったから、間違いなく7年以上前のもの。
幾つもあるポリタンクのひとつにマジックで「サンバーエネルギー」と書いてある。懐かしいなぁ〜。
俺が学生のころ乗ってたスバルサンバーの補助タンクだ。
山奥に行く時、ガソリンを入れて常に持ち歩いていたものだ。

・・・って、ガソリン?
灯油なら、久しぶりにストーブを出して暖房に使おうということなのだが、
このポリタンクのだけはなんだか怖い。匂いを嗅いでみるがよくわからない。
布に染み込ませて燃やしてみたら穏やかに燃えるから恐らく灯油だろう。
ということで試しに外でストーブに給油して燃やしてみた。
とりあえず灯油らしいと判明。
そこへ近所の爺さんが通りがかり、「先生、外でストーブにあたってもぬくいけぇ〜?」

うむ。ぬくい。

ということで、今年はスポ少の指導料になんと1万円頂いた。しかも現ナマ。
去年までは平和堂の5000円の商品券だったのに。
この不況の世の中で誠にありがたいことだ。
たちまちゲームボーイアドバンスに変身してしまったが・・・。
「お父さんも子供の頃サンタさんにおもちゃ貰ったことある?」子供が尋ねる。
「あるよ。あの頃はサンタさんがまだ若くてなぁ。オートバイに乗ってきたよ。
トナカイの顔の形したカウルが付いててめちゃめちゃイカしてたなぁ。
角が風切ってビュービューいいよんねん。」「・・・なんか暴走族みたい。」   夢のないリアクションである。
その1万円を握り締めてトイザラスに行ったら、ゲーム売り場で親子がおもちゃを選んでた。
どうやらその子供はプレステ2が欲しいと言ったようだ。

「あんた、バカじゃないの!?いくらすると思ってるのよ!2万4000円なんて持ってるわけないじゃないの!」
その母ちゃんが大きな声で言う。
もっともである。  しかし夢のない話でもある。

2001/12/22

われらが消防年末夜警

子供のために買ったゲームボーイなのだが、
早く箱を開けたくてモンモンしてる。
トイザラスは立派な包装紙で包んだりしないから、
昨日のうちにこっそりと遊んでおけばよかったのだが、
今日、嫁さんがどっかからクリスマス用の包装紙を見つけてきて頑丈にくるんでしまった。

ということで、年末夜警である。読んで字のごとく年末に夜警をするのである。
年末の三日間、集落の自警団が公民館に集まって夜通し酒を飲む。ついでに夜回りもする。
江戸の火消しみたいなハッピを着て、カラ〜ンカラ〜ンと鐘を鳴らしながら交代で村の中を歩く。
他の集落からも鐘の音がこだまする。

一晩に一回、抜き打ちで町長と消防本部の偉いさんが激励と称し、
チャンとまじめにやってるか消防車で見回りやってくる。何時に来るかはまったく分からない。
公民館の窓の外に赤いクルクルが映ると、飲んでヘロヘロな全員が急にシャキッとなってハッピを正し、
お揃いの長靴を履いて公民館の前に整列。班長が「番号ッ!!」と叫ぶと、
子分どもが「1、2、3、4、・・・・12、満!」と応える。
人員が偶数の場合は「満」、
奇数の場合は「欠」と最後の者が付け足す。
理由は人数確認がしやすいから。
火事場で、最初が「満」で、鎮火後が「欠」だったら大変だ。

そして班長が凛々しく「大字○○班、本日の出動人員、班長以下12名!現在のところ異常ありませんッ!」
とか町長に報告する。敬礼の手の角度が悪かったり、服装に乱れがあると怒られる。
大人なのに・・・。
誠に滑稽である。練習をさぼってる部活に、鬼顧問が突然顔を出したような慌てぶり。
大人のくせに年に三日間だけ、
見張りをたててコソコソと遊んだり、酒を飲んだり、タバコを吸ったりしてる。
俺はもう数年前に班長をやってしまったから気楽な子分の身。
「1、2、3、4、・・・・」の番号さえ間違わなければ良いのダ。

背の順に並ぶから、満とか欠の心配もない。

2001/12/23

ボディコミュニケ〜ション

おせち料理、誰があんなものに数万円も金を払って食うんだ?
と、思ってたら、2〜3万円のが売れ筋らしい。
しかも完売続出。信じられん。黒豆やらレンコン、くわいやら、やつがしら。
旨くてホッペが落ちちゃうようなものなんか一つもありゃしない。
酒と焼き餅とカマボコだけあれば充分なのだ。
なんとも情緒のない野郎である。

人それぞれトラウマというものがあるようだが、俺はこの「おせち料理」 
昔から、正月が終わっても、いつまでも食わされた。
2月ぐらいまで・・・。
婆さんが、クンクン匂いを嗅いで、「これはまだ大丈夫だ。」とか、
「痛みかかってるからこれから先に食え。」とか・・・。
美味しく頂けるわけがないのである。
いつしか、おせち嫌いな大人になっていた。
なのに大婆さん、すでに準備を始めてる。
正月が来る前に痛むんとちゃうか?

っていうか、以前テレビを観ていたら、接客のノウハウとして、
「客とボディコミュニケーションをとることが大事だ。」
と、アドバイザーが言っていた。「ふぅ〜ん。」と聞いていたが、
今日体験してしまった。
つり銭を渡す時、差し出した俺の手にさりげなく上と下から挟むように、
握手するように触れてくるのだ。

しかも男の店員が。
しかも平和堂の100円均一のコーナーで。
店側の意図とは裏腹に、これからはあの百均だけは避けそうだ。俺。

2001/12/24

MerryChristmas!!Everybody .BGM

何がめでたいのだかよく分からないがとにかくクリスマスである。
Merryの意味が分からず、字引でひいてみたら、「陽気な」「愉快な」「ほろ酔い機嫌」と書いてある。まったくその通りだ。
日本中、世界中、もう浮かれまくり。そして、ジタバタしてるうちにお正月になだれ込む。子供たちもはしゃぎまくり。

Tarouは飲みまくり。忘年会が目白押しなのだ。今日一日で忘年会を三つ消化した。お昼をはさんで集落の忘年会。

夕方から村の役員の忘年会。夜になって、スポ少指導者の忘年会。Tarou is a heavy merry man.I am burn up.である。
「泥酔サンタにレッド・カード。酔って屋根から転落。プレゼントは血の香り。」とか、明日の新聞の滋賀県版に載らないように、
今年は寝かせてから子供達の枕もとにプレゼントを置いた。いい夢見ろよ・・・。

2001/12/25

Merry Christmas

みなさん、それぞれ素敵なイヴのひと時を過ごされたものと思います。
少し気が早いようにも思うが、クリスマスの装いを片付けてしまった。今日が本番なんだろうけど。
ということで当サイト、開設以来初のクリスマスを迎えたわけだが、たくさんの素敵なクリスマス・カードをありがとうございました。
思いもしなかったことなので、慌てて返信を試みるが、時間的に、さすがに回線が混雑していて、なかなか送信ができず、
日付が変わってから届いてしまった方、御免でごわす。お許しを・・・。テレホタイムしかアクセスできない哀しさである

っていうか、子供の価値観ってのは難しい。朝、プレゼントを見つけて大騒ぎをするわけだが、
メインディッシュのゲームボーイには目もくれず、オマケに入れといたワンピースとかいうやつのカードとか、
ハム太郎の折り紙とか、ポケモンのメモ帳を奪い合いしとる。道場で一緒のガラモンさんなんか、娘に「何が欲しい?」
と尋ねたら、「もーる。」と、きっぱり言われて困ってた。そう。あの、針金に毛が生えてるやつダ。
しかし、かわいいものである。一年生のクラスの中で、サンタを信じてる派と、信じてない派が分かれてるらしい。

信じてない派の一人を捕まえて、「何でお前んちはお父さん、お母さんがプレゼントくれるだけで、サンタさん来ないんやろね?」
と聞いたら、「だって、うち、煙突あらへんもん。」煙突の有る無しでサンタは差別をするらしい。
試しに我が子に告白してみた。「・・・実はなぁ。サンタさんの正体は、お父さんなんや・・・。」すかさず一号が言う。

「嘘をついてもすぐ分かるんやで!なんでか言うたろか。ゲームボーイってなぁ、むっちゃ高いんやで。」
お父さんには、とても購入することができないような金額らしい。

2001/12/26

携帯コンロで缶詰を温めて食う。寒さに震えながらテントの中で眠る。
これがキャンプツーリングだったりしたら楽しいひと時である。俺も何度も経験がある。
しかしこれが日常だったらどうだろう?ホームレスのお話である。帰る家がない人々。
この時季になるとクローズアップされる。テレビに、寒空の下、ダンボールに挟まって寝転がるオヤジが映る。

マイクを突きつけられるとオヤジは、長引く不況を言い訳に、こんな生活を送るようになったいきさつを悲哀たっぷりに語ってみせる。
リポーターも深刻な顔でウンウンと頷く。そして最後は決まって政治の不備を指摘してしめくくる。
が、話を聞くと好景気に浮かれて、ハメを外したしわ寄せが、今になってわが身に帰ってきたのではないか?
と、思えるものも多い。自業自得というやつである。

なのに時々あの人たちの生活に一種の憧れを感じることがある。持てる富すべてと引き換えではあるが、勝った負けた、損だ得だ。
そういったしがらみから一切開放された人々。今日のことだけ考えてればいいのだ。誰にも迷惑をかけず、誰からも干渉されない。
流れに逆らわず、上も見ない、もう落ちない。
しかし、それなのに今年も、そんな彼らホームレスから、「居場所」まで取り上げようと、行政が動き出す。

2001/12/27

midiデータを置いてあったFREE COM が、クリスマスを最後に、HPのためのレンタルサ−バーのサービスをやめてしまった。
まったく寝耳に水である。素敵なクリスマスプレゼントである。
この、メインのジオシティーズでは、許容量が小さく、移すことが不可能なため、
50MB以上を使えるサーバーを新たにレンタルしなければならない。

手続きは一応済ませたのだが、使えるようになるにはまだ日数がかかりそうである。
こうなると、もうお手上げ。他には何もないサイトなのだ。楽しくもなんともない。せいぜい「過去のTop Mail 」でも読んでて頂くしかない。
ということで、正月休みを目前にして、萎え萎えTarou 。
水のない川、弦の切れたギター、エンジンのない車であ〜る。

ε=ε=ε=ε= (〜′ρ `)〜  まて〜ぇ ε=ε=ε=ε=┏(FREE COM)┛ スタコラ

と、書いてたら、新しいサーバーから新しいURLが送られてきた。よかったよかった早かった。
早速トップのファイルだけを転送したところ、成功である。今夜11時から全てのファイルを転送します。
計算では、1時間半ほどかかると思う。

しかしなぁ、不本意ながら、ポップアップの広告が出てしまう。仕方がないが・・・。
コンビニでも買えるPC雑誌のオマケCD-ROMとかで、これを自動に閉じてくれるソフトがいくらでも手に入るので、
それを使いましょう。アダルトサイトでも役に立つですますエロエロ。

2001/12/28

Tarou's Homepage 年鑑'01(過去のTop Mail 記事より抜粋)

Tarou の周辺 世の中の動き
1月 ・Tarou's Homepage 開設。 ・関東地方に大雪
2月 ・息子2号、インフルエンザで緊急入院。
・近所のコンビニ突然の閉鎖。困り果てる地域住民。
・えひめ丸沈没
3月 ・Music Box 開設。
・Tarou 強烈なギックリ腰に襲われるも、自ら治療。
・ISDN 導入。
4月 ・息子1号、小学校に入学。
5月 ・NTT とトラぶって、Tarou しばらくふてくされる。 ・田植え
6月 ・midi シーケンサーの上物をゲット。大幅に品質向上。 ・大阪、池田小学校事件
7月 ・Mr.Tarou 35回目の誕生日をお迎えになる。
・記録的な猛暑の中、ジャスラックの刀狩始まる。
・竜巻とカミナリで近所にたくさんの被害。
・神戸の歩道橋事故
8月 ・Tarou 庭の木を切り倒す。
・高校野球、近江高校準優勝。
・PC ウィルスに感染。
・沖縄で米兵婦女暴行
9月 ・姉が心臓手術。Tarou 東京に赴く。
・HPのカウンター、5桁になる。
・米国、同時多発テロ
・新宿、ビル火災
10月 ・Tarou キーボードにコーヒーをこぼす。
・息子2号、柔道大会で初優勝。
・山の中で鹿を捕まえた。
・日本人ジャーナリスト、タリバンに拘束
・高橋尚子選手、世界新記録
11月 ・息子1号、2号、おたふく風邪。
・電気温水器が壊れ、痛い出費に泣く。
・Tarou 電車の中で不審物を見つける。
・紛失していた財布が見つかる。覗いてみたら153円也。
・ラマダン
12月 ・Tarou ”火を噴くドラゴンラーメン”を食って火を噴く。
・サーバーが夜逃げ。Music Box お引越し。
・皇室に姫誕生
総評 ・大変庶民的である。 ・暗い話題が多い。

ということで、平和のうちに我が家は明日から正月休みとなります。
皆さんも食べ過ぎ、飲みすぎに注意しましょう。

2001/12/29

やる前はなんとなく気が進まないのだが、いざ始めてみると気持ちがよくて、ついつい我を忘れて汗を流しながらやってしまう。
嫁さんも大喜び。俺の首にぶら下がり「素敵・・・。」などと言ったりする。
網戸の掃除である。これほどやる前と後で効果がわかるものはない。
洗車用の水の出るブラシでこすると真っ黒い水がサッと流れて、たちまちピカピカである。これに反して、
台所の換気扇の掃除は、それを思っただけでベランダに首でぶら下がりたくなる。早く年が明けて仕事が始まんねぇかなぁ。
っていってもまだ初日である。

下された命令が、山のように未消化なのだ。今、診療所の蛍光灯を一本ずつ外して磨いているのだが、
これも気持ちがいい。これに反して窓拭きは大嫌い。ツルツルの面はいいのだが、
曇りガラスをやりかけると、もんもんが残って明かりにかざすと余計に醜くなってしまう。換気扇と窓拭きは、明日やろう。
っていうか、高いところが大嫌いな俺に代わって、嫁さんが屋根の上を走り回って外の窓を拭いてたり、
蜂の巣を叩き落してくれてたりするから、中の俺もサボれない。雑巾をすすいでやったり、
洗った網戸を二階に運んだり、掃除機の中身を捨てにいったりとても忙しいのである。

2001/12/30

ガイコツのお見合い

診療所のガイコツを磨いてやった。俺の仕事の相棒である。
十何年も一緒に暮らしてきたのに、初めて磨いてやったのだ。
一般家庭ではあまり需要がないらしく、値段が高い。
当時、金がないのに(今もだが)どうしても欲しくて無理をしてウチに来てもらったガイコツである。
寝る時以外はいつも一緒だ。

小さい子供が怖がらないように、
普段はタバコを咥えてシルクハットをかぶったりしてるナイス・ガイ。
気もよくて、この夏の、幼稚園の夏祭りで、お化け屋敷に呼ばれて行って、
何をされたか分からんが、頚椎を損傷して帰ってきたから針金で俺が治療してやった。
人体を構成する骨、大小合わせて二百数十。一本一本を丹念に磨く。

ふと、学生時代の解剖学の先生の言葉を思い出す。
「皆さん、これから結婚される方がほとんどでしょうが、
もし、お見合いをするとしたら、
お見合い写真はレントゲン写真を持ってこさせなさい。」

生き物には、生まれてからの年数で数える年齢と、生物年齢と呼ばれる、
完全な状態からどの程度破壊されてるかで計るものとがある。

若年齢の骨粗鬆症とか成人病が蔓延しているのだ。レントゲンでおおよそ見当がつく。
「いくら器量がよくても、いくらプロポーションがよくても、生物年齢が高齢な人を嫁にもらうと、
男ヤモメになる可能性が大きいですぞ。」

レントゲン写真を読み取る練習の授業だったのだが、先生が取り出した写真を皆で鑑定して、
約75歳の骨格と結論を出したら、答えは、23歳の美人のものだった、
そして、ひどい腰痛の持ち主らしい。
はたして、俺の生物年齢は?嫁さんの生物年齢は?
恋愛結婚だったからお互いの骨格を見せ合ったことがないので分からないが、
精神年齢は13歳ぐらいだと思う。今の息子達よりは大人のつもりの俺。

というわけだが、今年の「忠臣蔵」は今までで一番良かった。やはり木村拓哉はイイ男だと思う。
「お前が漬けたタクアンを食いたい。」のところで思わずもらい泣き。しかも、年末夜警の最中に公民館で。

しかし肝心のエンディングに消防本部から消防車が来て、全員が鼻水すすりながら整列&点呼。
「皆さんの日々、たゆまぬ地域安全へのご努力と研鑚のお陰で今年も平穏な・・・。」
なんて本部長のお言葉を頂戴してる間に討ち入りが終わってもた。
っていうか、哀しいかな、キムタクは、時代劇向きの顔じゃないと思う。

2001/12/31

大晦日

正月用の曲を作ってる俺の背後から嫁さんが優しく声をかける。
「パパァ〜、いい物あげる。」振り向きざまに手渡されたのは「酸素パワー ジフ 試供品40ml入り」
換気扇掃除は、もう逃げも隠れもできない状況まで来てしまってるらしい。
「午後から、お台所使うからね!」声が凄みを帯びる。

仕方なしに換気扇掃除である。しかし、だいたい俺のこの手に、女物のゴム手袋は小さすぎるのである。
グイグイねじ込んで指も曲がらないような両手をかざして「ひろしぃ〜」とか言ってみるが、嫁さんには通じない。
これを読んでる人にも通じない。(スチュワーデス物語の片平なぎさ)
「教官、俺はカメです。」「カメはカメなりに頑張ります。」
とか言いながらジフ試供品で磨くが、嫁さんには通じない。読んでる人にも通じない。(今でも堀ちえみを好きなTarou)
が、去年の俺がイイ仕事をしておいたらしく、以外にも羽根が汚れていない。
案外簡単に今年最後の大仕事が終わってしまった。

ということで、我が村(戸数24軒、人口107人)では、昔の昔から除夜の鐘を「若衆」という組織が衝くことになっている。
当然、紅白歌合戦なんか観られない。俺はもう5年前に卒業したが。
中学生になる年の正月に、「角入り」という形でこの組織に入り、翌年、「元服」をして一人前の大人になる。
そして、そこで酒を覚える。ゲロを吐きながら春祭りの神輿担ぎや、除夜の鐘衝きを受け持つ。
30歳になる年の正月に卒業なのだが、今回、俺の5歳年下の弟が卒業の年を迎えてる。
卒業する者は一升瓶をぶら下げて行って、残る若衆と酒を飲み交わし、次の世代に代を譲るのだが、
この弟が帰ってきやがらない。県外に出て生活しているのである。

故に、俺が一升瓶をぶら下げて、次期若衆頭に卒業の挨拶に行かなきゃならん。そして5年後には、息子1号が「角入り」
それにも俺が慣わし通りに、ネクタイ締めて、一升瓶ぶら下げて、息子の入隊をお願いに行かなければならない。
しかし、面白いもので、計算してみると、俺が昔「角入り」した時の若衆頭の息子が、我が子が角入りする年に若衆頭になるのだ。
しかもそいつは、俺が若衆の頭になった年に角入りしてきたのだ。
営々と代々に亘って受け継がれてきた因習である。
若衆入りをする者は、その年の成人式の日の前日、当日、翌日の早朝6時に、
「今回、若衆に入れて頂くことになった○○です。ありがとうございます。」と、若衆のいる家に挨拶をして回る。

大雪の年でも雪を掻き分けて・・・。大人としての最初の試練である。
なのに、去年、っていうか今年は気を使って、早起きして玄関前を雪かきしておいてやったのに、「雪が降ってるから・・・。」
と、角入りの挨拶が来なかった。珍しく、4人も小学校の卒業生がいたのに・・・。これも時代の流れか・・・。
最近、学校からの通達にも「子供に、余りお酒を飲まさないであげて下さい。」というのがある。
しかしそいつは無理な相談である。1号、2号はすでにオチョコ一杯の酒を頂いて、陽気に踊っている。

っていうか、堂々と酒が飲める正月前後は、楽しくてしょうがないというお話なのである。皆さん、
良いお年をお迎えください。アミ〜ゴ〜。一年間、ありがと〜〜。

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