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このページは、想い出のページなので、時間的概念がありません。時代を行ったり来たりします。

<お墓>

東京は、広いようで狭い。
都心と呼ばれてる区域に限ってしまうと、僅か数キロの半径に収まってしまう。
田舎育ちの俺は健脚だ。
歩き、または自転車で何処まででも行ってしまう。
「へぇ〜、皇居と、東京タワーってこんなに近かったんだ。」ってなもんである。

だって、実家の方じゃ、「チョッと買い物に行ってくるネ!」って出かけると、
15Kmぐらい走らないとデパートがない。
田舎の10Kmと、東京の500mがだいたい時間的距離が同じ。
だから、都バスとか、タクシーを使うことに非常に抵抗がある。
田舎でタクシーを使おうとすると、センターから来るまでの料金も計上される。
流しのタクシーなんてものはもちろん・・・ない。

そんなわけで、歩き、自転車で移動する。バイクですらもてあます。
すると、有名人の墓の多さにビックリ。
夏目漱石の墓、乃木将軍の墓、とにかくたくさんの方がこの狭い土地に眠ってる。
笑えたのは、小石川植物園に「たろう稲荷」っていうのを見つけた時。
小石川療養所。
ここに大岡越前に出てくる「いおり」がおったのか、とか思いながら歩くと楽しい。
あっちゃんの住んでるすぐ近くには泉岳寺があって赤穂浪士の墓もあるし、
尾崎豊なんかはすぐ近くの護国寺で葬式を済ませた。

まったく、東京は凄い。
明治神宮と、ナンパな原宿があんなにも近いのには驚いた。
こんな所で横綱は毎年寒い中、シコを踏んでたのか?
靖国神社から武道館のタマネギが見えたのにも驚いた。

中学生の時、柔道の全国大会で行った武道館は、
森の中にあるというイメージだった。
新宿副都心のビルのテッペンの喫茶店の安さにも驚いた。
コーヒー一杯1500円ぐらい取られると思ってた。
普通の喫茶店と同じ350円。
銀座の喫茶店には驚いた。
サンドイッチ一皿で1500円取られた。650円ぐらいに思ってたのに。
三切れだよ。三切で・・・。しかも、喫茶店。
コーヒーは600円だから、飲まない。

あれからずいぶん時間が経ってるから想像もつかないけど、
めまぐるしい発展を続けてるんだろうなあ。
この辺の発展は、百年単位だから。

大都会 呼ばれるほどには大きくない 大百姓なら一人分(の土地)

<プール>

まったく世の中にはいろんな仕事がある。
俺、一度だけ、凄い仕事をしたことがある。
「死体沈め」。
医療関係の友達の紹介で、
一晩で二万円になると聞いて興味本位で体験してしまった。

場所は某大学の医学部の地下。
小さなプールにホルマリン(たぶん)が張ってある。
それに向かって一晩仕事をするのだ。

一定時間が経つと、沈んでる死体がプワーって浮かんでくる。
そいつを傷つけないようにボートのオールみたいなやつでグーッと沈める。
ただそれだけで二万円。
やり手が少ないらしく、いても長続きしないかららしい。
匂いもきついし。俺も3回でギブアップ。

だって怖いのだ。うつむいて浮かんできてくれればいいのに、
不思議とあお向けの場合が多い。ほとんどあお向け。

あれが目を開けてたらもっと怖いんだろうなあ。
ちゃんと、部屋に入るときに合掌する。
生き返らないように・・・(かな?)。
あまりに変な体験なので記憶が飛んでいてよく思い出せない。
書いてて、あれ?これって夢だったのかな?なんて思えてきた。
もし、このバイトをしたことのある方がおられましたら、
記述内容違いを指摘してください。

とにかく、ニオイがきつかったのは覚えてる。

仏さん お願いだから沈んでて 浮かぶんだったら下向いて

<パチンコ>

やまちゃんとパチンコに行った。
俺はパチンコが嫌い。
なんだけど成り行き上パチンコに行った。
何かの待ち合わせまでの時間つぶしだったけど、不思議とそういう時は玉が出る。
なにか大きな音楽が鳴って、チューリップが開きっぱなしになって、
玉がジャラジャラ出始めた。
慌てていると、店員が「おめでとう。」
と言いながらドル箱を持ってきてくれた。
箱に3杯ほど出した頃、待ち合わせの時間が来たので終了。

機械にジャラジャラーって玉を流し込み、
出てきたレシートみたいなヤツを渡して、ライターの石を数束貰う。
この時、やまちゃんが「何でそんなつまらない物を貰うんだ?

チョコとか、タバコ、または缶詰のほうがいいだろう・・・。と。言いたいのであろう。

大学生になるまで、こういう遊びはしたことないらしい。
もちろん、裏の掘立小屋の換金所の存在など知るはずもない。

しかし、何でライターの石とかボールペンなのだろう。
持ち逃げされても、損しないからだろうと思うが・・・。
ここ十数何年まったく行ってないから現状は分からないが・・・。

パチンコ屋 直接お金を頂戴よ やまちゃんみたいな人もいる

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