雑誌に「安楽死」という記事がありました。オランダでは安楽死が合法化されていて、
患者の要請によって医師が注射や服薬でその人の生命を終わらせるそうです。
25歳で遺伝性疾患のある女性が、26歳の誕生日を思い切り楽しんだ後、注射を受けて
そっと命を終えるということでした。
「パーティを楽しめる人を殺すのか」という批判はもちろんあるでしょう。
当然ですが適用基準は厳格らしくて、「苦痛が耐えがたく改善の見込みがない」
などの条件があります。
オランダの安楽死数は4,000人以上になるそうです。
日本では、まだまだそこまでの意識はなく、「尊厳死」つまり延命治療を控えるという
段階にとどまっているそうです。
ところが、これもいつも書いている通りで、オランダでも「身体的」な症状のある方に限定
されているようです。
カウンセリングの世界でも、身体的にはどこも悪いところがないのに生きづらい方が
多くおられます。この問題を解決することが、人間にとって最終目標のような気がします。
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発達障害と生きがい