4月3日(土)[移植後24日目]

日中の体温は最高38.3度だったが夜になると上がりはじめ、21時には38.9度に(こう書いていると、天気概況みたい)。
本人は相変わらず「しんどくない」そうなので、ようすを見る。本当にしんどくないようだ。しんどいかと聞くと逆に怒られるくらいである。苦しそうかなと感じるのは、痰を切るのに少しうなり声を上げるときぐらい。氷枕や氷袋で身体を冷やす。きょうもゴロゴロ寝ころんで過ごす。父にゲームをさせてそのようすを聞くのが楽しいようだ。食事の摂取量が徐々に増え、夕食時には半分食べるようになった。21時半には就寝。


     4月4日(日)〜10日(土)[移植後31日目まで]

 5日の昼から、点滴の量を減らし、点滴からは一日ジュース1本分くらいのカロリーしか摂取しない事になる。普段と変わらないくらい食べるようになる。尻や足、手のひらなどにうっすらと赤い発疹。足は少しカサカサになっていた。
 6日には、白血球4160、赤血球9.4、血小板12万となる。発熱さえなければ、自力でここまで増えたのだから、退院できそうな数値とのこと。38度台の発熱が続いていることに対し、この日だけ、メソトレキセート(免疫抑制剤)を錠剤で朝夕2回服用してみる。粘膜障害を起こす可能性があり、次の日(7日)にフォリアミンという薬を服用し防御。

 7日はひでくんの入学式(小学1年)。来賓として、府教委の養護教育担当の人、また、病棟医長、病棟師長、看護師の方々も出席して下さる。立派な入学式をしていただく。感謝。
 式では、名前を呼ばれると、元気に返事。「ひでくんだけの入学式、ありがとうございました。……(何を言うのか忘れて、母が少し助ける)これから、頑張ります」と小さめの声だったが入学にあたっての決意のことばを式で披露。プレゼントとして、新しい教科書をいただく。「重くない」といって式の間じゅう、自分で持っていた。終了後、記念撮影。分教室までは、「歩く」といい、ゆっくりだが、ひとりで歩いた。体温も式に合わせたように下がっていて、夕食後と寝る前の38度台以外は、37度台をキープ。同日、病室を個室から4人部屋に移動。日当たりも景色もよい部屋になった。桜が見えた。7日は白血球5060、赤血球9.8血小板16.3万。

 8日は始業式。しっかり、歩いて教室まで行った。体温は朝から夕食後くらいまで37度後半、19時過ぎから38度。朝から点滴も量がさらに下がる。ウルソは、移植後30日までだったが、もう少し体温が下がって安定するまで服用を続けることになっている。顔と頭以外の皮膚が乾燥し、粉をふいたようになる。ローションを出してもらう。ご飯をひとりで食べさせようとするが、何がどこにあるのか判りづらいようだった。時間がかなりかかる。

 9日、10日と体温は37度台が続く。抗生剤の注入がなくなる。(9日は白血球4110、赤血球9.3万、血小板18.1万)次第に元気になってきている。12日には「マルク」の予定が入った。いよいよ移植の成否の検査。結果が出るのに10日くらいかかる。大成功を祈るのみ。

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M 移植後24日目〜31日目…熱は高いが元気

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