3月28日(日)[移植後18日目]

 朝から39.6度の体温! 坐薬をつかう。10時には37.4度まで下がるが再び上昇。
14時前に39.4度に。また坐薬。15時ごろ移植チームのドクターより、発熱はGVHD(移植片対宿主病)によるものであると考え、ステロイドホルモン(プレドニン)の投与を始めるとの説明を受ける。抗生剤も変える(ミノマイシンとメロペンをやめてファーストシンに)。17時前に37度台半ばにまで下がるが、19時には三たび39度台に。坐薬は使わずようすを見る。プレドニンが効いてくれると下がるはず。少しは効いているようだ。21時半、泥状の便をポータブルトイレにする。23時就寝。寝ついたところで体温を測ると39.2度。看護師に相談。熱は高いが本人は眠れているので、坐薬は苦しみ出したら使うことにした。一日を通して痰のからむ回数は減ってきた。鼻はよくかむ。一日中おとなしくじっと寝ていた。高熱のときは「しんどくない」と言いながらも苦しそうにうなり声を上げていた。ひでくんの健気さをとても感じた瞬間だった。
 まあくんと比べてみるとひでくんのほうが発疹もほとんどないし、まあくんのときより肌はずいぶんきれいだ。というか肌は移植前とかわってないといってもよいくらい。先生方も服作用がとても軽いほうだと云う。髪の毛は22日には抜けきった感じ。おにいちゃんよりもたくさん髪の毛が残っている。でも全体的に頭皮がみえている状態。
 ひでくんは、主治医の先生方からはおそらくGVHDがきついだろうと言われていたが(相当の覚悟もしていた)、予想に反し、ずっと軽い状態が続いていて、よい意味で驚いている。


    3月29日(月)[移植後19日目]

 タクロリムスの血中濃度がちょうどよいとのことで、プログラフの量はこのままで、ようすを見ることになる。昼ごろから両耳の外側あたりがほんの少し赤くなってきていた。これはGVHDの症状とのこと。食事は三食ともふた口程度。体温は37度台後半から38度台後半の間で変動。薬を使わずに氷枕で身体を冷やす。わきを冷やすのにもらった氷水の入ったゴム手袋で寝転びながら遊ぶ。夜の分から胃薬の服用がなくなる。比較的元気だ。白血球1410。


    3月30日(火)[移植後20日目]

 0時頃にオムツに便。3時には小便。それぞれオムツからの臭いで分かった。
 7時頃に起床、採血。しんどそうにうなり声を上げたり、痰をきる、鼻をかむといった状態で、ゴロゴロして、あまり遊ばなかった。昼寝は1時間くらい。18時過ぎにトイレまで移動し用をたしてから少し元気になって、テレビを見ていた。熱は38.3度が最高で、坐薬を使わず、体を冷やす方法で37度台に下げている。食事は三食とも一口くらい。
 院内学級の先生が来られ、分教室での入学式の連絡があった。4月7日だ。1日には担任も決まるとのこと。小・中あわせて、入学するのはひでくん一人。学校の話を聞いているときは、なんだか嬉しそうだった。22時までには寝た。

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K 移植後18日目〜20日目

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