足湯療法詳細

機器写真

足湯とは、足をお湯につけて温めることで血流を促し、全身の血行をよくして冷えを取る健康法の一つです。

冷え症の方はもちろん、足の疲れやむくみ取りに、またリラックス効果もあるので寝つけないときなどにもおすすめです。

足湯には自律神経のバランスを整える作用があり、続けて行うことで体質改善にも役立ちます。

お休み前に入れば朝までぽかぽかと温かさが続いてしっかり熟睡でき疲労が回復し、みずみずしいお肌を保ちます。

風邪や生理痛にも効果があり、胃腸などの働きを活発にし便秘にも効果があります。

心臓から一番遠くにある下半身。特に足は第二の心臓と呼ばれるほど。

その足に血液が回りにくくなっていたら、足から疲れが取れなくなり疲労感が滞り、更に血管に老廃物がつまるのです。

こういった状況から様々な病気が誘発されるのです。

思うように血液がまわらなくなるから、高血圧になり、内臓や心臓に大きな負担を掛けてしまいます。

そういった状況を改善する為には、足湯が一番!!毎日続けましょう。

 

---足湯の効果---

★下半身の血液循環改善★

足湯による一番目の効果は、下半身の血液循環改善です。足先は、心臓から最も遠く、更に足先の冷えにより血液循環量が減少しやすい場所です。

足の血液循環量の減少は、足の血流を低下させます。血液循環量が減少すると老廃物が足に溜り、足はむくみを起こしてしまいます。

むくんだ足は、やがて静脈瘤や静脈炎、歩行困難症になる事もあります。

最悪の場合は、脳梗塞や心筋梗塞に発展する事もあります。

また、冷えにより足の血液循環が減少すると腹部内臓の血液の流れにも影響が出てきます。

腹部内臓の血液の流れにも影響がでると、内蔵の機能低下を起こします。

血液循環が悪いと、体内に老廃物が溜まりやすい状態になります。

代謝の悪いお年よりは、特に気を付けるべきです。

足湯は、足先を暖める事により血管を拡張させ、足の血液の循環を良くし、腹部内臓の血液循環を改善させます。

無論、冷えが原因による、ひざや関節の痛みなどにも大変効果的といえます。

これら下半身の血液循環から来る病気を予防するには、足湯で足を温め、血液循環を良くし、病気予防を行う事をオススメ致します。

 

★肝臓を効率良く働かせる★

足湯効果で二番目に挙げられる事は、体外からの熱補給です。

人体は一定の体温を維持する為に、常に熱を発生させています。体温の主な発生場所は内蔵です。

内臓の中でも、肝臓が最も体熱を発生させています。

筋肉も体温を発生させていますが、筋肉の熱発生のエネルギー源を供給しているのは肝臓ですから、肝臓が殆どの体温発生を担っていると言えます。

足湯は、体外から熱を体に供給する事になる為に、肝臓が熱を発生させ体に熱を供給しなくてもよくなります。

肝臓は、体熱を発生させる仕事をしなくて良くなる為、肝機能に余力ができます。

その余力が出来た事により体内の老廃物の解毒免疫細胞へのエネルギー供給脂肪などの栄養素の分解蛋白質の合成など、体熱を発生させる以外に行う、肝臓の他の機能に力を注げます。

足湯は、肝臓を効率良く働かせる事ができるのです。肝臓の働きを活性化させると、痩せやすい体を作ったり、免疫力が高まり風邪を引き難くしたりするのです。

 

★その他足湯効果効能★

足湯を行うと、ガン細胞を殺す作用があり、腫瘍の発生を抑える働きを持つ『NK細胞(ナチュラルキラー細胞)』の活性度が増加したと言う報告もあります。

足湯は体の免疫力をアップさせる力があるのです。

花粉症になると、花粉などの刺激に鼻が過敏に反応し、鼻粘膜の血液循環障害の起こしてしまします。

足湯を行い体を温めると、鼻粘膜の血液循環障害が徐々に和らいで、鼻水が止まるという報告もあります。

足湯は、正に万能の健康法です。下記の様な症状、身に覚えがありませんか?

冷え性・肩こり・足がむくむ・立ち仕事足が冷たくて眠れない冷房効き過ぎの場所での作業歩き過ぎ・足が筋肉痛長距離運転全身の疲れ倦怠感・不眠症・低血圧・ストレス足湯をすると体の芯から温まって血行が良くなり、足湯は上記の様な症状の解消に効果があります。

特に冷え性やむくみ、肩こり解消を行いたい方には、足湯は大変オススメしたい入浴法です。

 

★読売新聞の新聞報道によると★

1.「足湯」による温熱治療で、心臓移植を待つ患者の心臓血管機能が改善することが、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の研究でわかりました。

国立循環器病センターの研究グループが心臓機能の改善効果の症例発表した。

それによれば全身浴のできない20~40歳代の移植待機患者4人に対して、温かい蒸気の出る「足湯」装置を使い、42度で15分間温め、30分間保温する治療を2週間行い体の深部の温度が上がって末梢(まっしょう)血管の血流がスムーズになることで、心臓のポンプ機能への負担が軽減する一定の効果が認められた。

研究グループでは拡張型心筋症の患者に足湯を行った結果、心筋に酸素や栄養を送る血管の広がりやすさ(血管内皮機能)が正常値まで改善した。

研究グループでは今後も検証を進めで研究を進める方針体の深部の温度が上がって末梢(まっしょう)血管の血流がスムーズになることで、心臓のポンプ機能への負担が軽減するらしい。

 

2.全身浴のできない20~40歳代の移植待機患者4人に対して、温かい蒸気の出る「足湯」装置を使い、42度で15分間温め、30分間保温する治療を2週間行った。効果があった2人はいずれも、足湯治療後、深部の体温が、約1度上がった

 

3.冷えて血のめぐりが悪くなっている足を温めて、全身の血行をよくする事で、内臓の血流が良くなり、内臓や全身の機能をつかさどる自律神経の働きが正常化されます。

足湯は冷えた体を温めるだけでなく、体の各機能を良くしてくれるので、続けて行う事で体質改善にもつながります。

また、全身浴と違って体力を消耗しないので、整体法や自然療法などでは、病気の時には全身浴よりも足湯を薦めています。

実際、足湯では、足しか温めていないのにかかわらず、全身が温まり、効果が大きいのが実感できます。

 

4.免疫機能UP! 20分足湯をした後、採血して血液の状態を調べたところ、10人中7人で、ガン細胞を殺す作用のある「NK細胞」の活性度が増加したそうです。

 

5.足湯による温浴 足湯による温浴は、頭痛、目の充血、のどの痛み、風邪やインフルエンザ、便秘、胃腸の不調、冷えによる各種症状や肩こり疲労による倦怠感、内臓のうっ血、腹痛緩和、胆石、腎疝痛、不眠、憂うつなどで効果をあげています。

 

6.汗をかくことにより、体内の毒素も排泄されるので、アトピー性皮膚炎を始め、慢性疾患の回復に有効です。精神的にもリラックスでき、簡単に気分転換ができます。

 

38~43度程度が通常の温度です。すこし熱いほうが気持ちがいい場合には44度でも良いでしょう。

ガンの温熱療法で、全身浴が出来ない場合など、足湯によっても温熱療法が出来ます。

果物や生野菜から酵素を摂っても、冷えのため、体温が36.5度以下になっている時には、酵素が体内で有効利用されにくいというのが最近の研究でわかってきています.

体温は人の免疫機能を保つための最重要条件です。日頃冷たい食べ物や飲み物を避けるようにする事で、人の体温を作り出しているミトコンドリアに優しい生活をしましょう。

 

 

---足湯療法の生理作用---

足湯を約10分(約43度)での生理作用の平均データ

■サーモグラフで見る冷え取り温熱効果■

冷え取り前 冷え取り後(約10分)

青色:最も冷えている所

1.神経系⇒全身には鎮静作用があり、特に自律神経〔副交感神経〕の機能を促進し諸器官の疲労を回復させる。

2.心臓⇒拍動は遅くなり、冠状動脈は収縮する。

3.血管⇒拡張し、血圧は降下する。

4.皮膚⇒皮膚血管は拡張し、発汗作用が生じる。

5.筋肉⇒筋力の向上、疲労回復

6.血流⇒血液の体表移動、血流速度の増加。

7.利尿⇒排尿が増加し、膀胱の排出機能促進。

8.消化器⇒胃腸などの働きを活発にする。

※国立伊東温泉病院名誉院長 医学博士 伊藤久次監修一手足健康法-より