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上善如水



上善如水  老子 道編 8章 p35

上善如水。
水善利万物、而不争。処衆人之所悪。故幾於道。
居善地、心善淵、与善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不争、故無尤。

最上の善は、水に似ている。
水は万物の助けとなり、しかも争わない。人の好まざる所にいる。故に、道に似ている。
住むには地面の上が善く、心は淵のように深いのが善く、与えるには仁が善く、信頼出来ることを言うのが善く、正しくするには道筋をつけるのが善く、事を行うには有能であるのが善く、動く場合は時にかなっていることが善い。
水はただ争わないので過ちがない。

  上善如水 

辞讓(四端)  孟子 第三巻 公孫丑章句 上 六 p81-84

無辞讓之心、非人也
辞讓之心、礼之端也

謙遜が無いものは人でなしである。
謙遜は礼の始まりである。

  辞讓  上善如水 

与善仁  老子 道編 8章 p35

与善仁

与えるには仁が善い

  上善如水 

黄金律  平凡社世界大百科事典



「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」

  黄金律  上善如水 

 論語 第一五 衛霊公篇 二四 p446

己所不欲、勿施於人也

己の欲せざる所、人に施すなかれ

    黄金律  上善如水 

言善信  老子 道編 8章 p35

言善信

信頼出来ることを言うのが善い

  上善如水 

諂(八疵)  莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154



希意道言、謂之諂

  八疵  上善如水 

諛(八疵)  莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154



不択是非而言、謂之諛

訓読みでは、「諂い」も「諛い」も「へつらい」と読む

  八疵  是非  上善如水 

慝(八疵)  莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

称誉詐偽以敗悪人、謂之慝

必要以上に誉めて、おとしいれる

慝(よこしま)

  八疵  上善如水 

事善能  老子 道編 8章 p35

事善能

事を行うには有能であるのが善い

  上善如水 

動善時  老子 道編 8章 p35

動善時

動く場合は時にかなっていることが善い

  上善如水 

摠(八疵)  莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

非其事而事之、謂之摠

しなくてもよいことまでしてしまう

  八疵  上善如水 

佞(八疵)  莊子 第四冊 雑篇 第九 漁夫篇 p153-154

莫之顧而進之,謂之佞

聞き入れられないのに進言する

  八疵  辞讓  上善如水 


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