カリウム potassium 19K=39.10

カリウム K d=0.862g/cm3 mp=63.65 bp=774
アルカリ金属の1つで長石,雲母などの成分として地殻中に広く分布する。植物の灰にも比較的多く含まれていて、名前のpotassiumはpot ash(壷の灰)に由来する。金属は融解塩電解でつくられる。ナトリウムと比べて融点が低いのでやらかそうだが、反対にやや硬い。炎色反応は淡紫色。化学的性質はナトリウムに似ているが、それよりも激しい。ナトリウム‐カリウム合金NaKは、水銀のように常温で液体であり、原子炉の冷却剤として用いられる。


KOH 水酸化カリウム potassium hydroxide KOH d= g/cm3 mp=360.4 bp=1324 
無色の固体。反磁性である。水酸化ナトリウムと同様に、水によく溶け多量の熱を発生するが、 腐食性は水酸化ナトリウムよりも強い。メタノール,エタノールにもよく溶けるが、ジエチルエーテルには不溶。CO2,H2Oを吸収する性質が水酸化ナトリウムより強いので、CO2吸収剤として用いる。市販品の純度は85〜86%であることが多く,精製するのにはエタノールに溶かしエトキシドとして減圧加熱する.工業上は慣用名カセイカリ(苛性カリ)という。


K2SO4 硫酸カリウム potassium sulfate K2SO4 d=2.66g/cm3 mp=1067
無色の斜方晶系結晶。溶解度は12.05g/100g水(25℃)。カリ肥料,ガラス,ミョウバンの原料とされる。


KHSO4 硫酸水素カリウム potassium hydrogensulfate KHSO4 d=2.24g/cm3 mp=214 bp=
無水塩は無色の斜方晶系結晶。熱すると徐々にH2OとSO3を失って,二硫酸塩K2S2O7、さらに硫酸塩となる。潮解性あり、水溶液は酸性。


KNO3 硝酸カリウム potassium nitrate KNO3 d=2.11g/cm3 mp=333 bp=
無色の斜方晶系結晶。天然に硝石(nitre)として産する。400℃付近で酸素を放って分解するので、黒色火薬の酸化剤に使う。溶解度は温度によって大きく変化するので再結晶させやすい。


塩化カリウム potassium chloride KCl
塩素酸カリウム potassium chlorate KClO3
過塩素酸カリウム potassium perchlorate KClO4
チオシアン酸カリウム potassium thiocyanate KSCN

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