小型の「たたら」を始める前に

ここでは中学生でもできるたたらの方法を書いておきますが、少しお金も必要ですし、中高生の人は危険を伴いますから、実際に行う時は指導の先生や大人の人と相談をしながら行って下さい。

それから、たたらは温度や還元雰囲気の管理が大切で、炉の状況・使う炭と砂鉄の性質・投入量・送り込む空気の量などの条件で結果が変わりますから、何度か実験をして良い条件を探し出すのが大切です。根気よく実験を繰り返して下さい。
うまく行くと5時間位で3キログラムぐらいのケラが出来ます。そのケラはそのままでは使えませんが、更に精錬すると1〜1.5kgの綺麗な鉄を作る事が出来ます。

次にたたらを行うのに必要な物を書き出しておきます。

たたら本体
20リットルのオイル缶3個
直径20〜22センチ位のパイプ
耐火セメント (私の所では東和耐火工業のC-16という物を使っています。)
連絡先 東和耐火工業 神戸市中央区栄町通4ー1ー12 日新ビル TEL 078 351 7081

送風装置
100ワットくらいの送風機
送風用のパイプとパイプの留め金具
羽口と送風パイプを繋ぐパイプ類
粘土(ドウセンボウ)陶芸材料店で売ています。
羽口(粘土で作ります)

材料
砂鉄1回当たり10kg
雑木の炭1回当たり20kg(炭は2センチ角程度に切り揃える。)

その他
ペンチや電気ドリル、ヤスリなどの工具類、ハンマー、鑿、長いバール、50〜60センチの鉄の棒、ブリキのちり取り、ブリキのバケツ、火消し壷、十能、火箸、炉の乾燥用の薪、ビニールテープや新聞紙など。

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