GAME&WATCH


3 第3作 MT-03 バーミン

発売日 昭和55(1980)年7月10日
シルバーシリーズ
本体色 オフホワイト
(他にブルーブラックもあり)
発売価格 5,800円
中古品参考価格 10,000円
(中程度、本体のみ)
 
 
☆ MTって、モグラ叩きってこと!?
 
 ゲームウォッチ第3弾として登場したバーミン。害獣っていう意味らしいんですが、何のことはない、れっきとしたモグラ叩きそのものです。
 英字2文字から始まる本体のモデルナンバーはMT-03です。M(モグラ)T(タタキ)ってこと?ちょっと無理しすぎやないですか?
 ボールから2作ぶりとなる手の長い主人公が、今度は髪の毛を生やしてハンマー両手に再登場です(同一人物かどうかは不明)。
 
 
☆ これまた熱々のスピード叩きだ!
 
 モグラが出てくる穴は左右中央合わせて5か所(GAME Aは中央を除く4か所)、ハンマーをモグラが出てくる位置に合わせると自動的にモグラを叩いてくれます。1匹叩いて1点で、最高得点はGAME A・Bともに999点です。モグラがどの穴から出てくるのかは、穴の下に盛り上がる模様が出てくるのでわかるようになっています。
 他のゲームと同じく、最初はゆっくり出てくるモグラが、後半はすごいスピードで次々と出てきます。大変リズム良く出てくるので、最初は小刻みにモグラを叩いて楽しめるのですが、スピードが上がるにつれてパニック状態になります。あまりのスピードに最高得点までの到達時間は、999点ながらフラッグマンに次いで早い約10分となっています。
 
 
☆ 小憎らしいモグラのミスマーク
 
 このゲームで初めて導入されたものに、ミスマークがあります。本作も前作フラッグマンと同じく3ミス制なんですが、フラッグマンはミスすると表示されている03の数字が02→01と減っていくものでした。これがバーミンでは、ハンマーで叩かれずに逃げたモグラが枠外に移動して「やーい!」と言わんばかりに笑顔で手を挙げているマークになり、逃げたモグラが3匹になるとゲームオーバーとなるものになりました。
 このミスマークが憎たらしいことこの上ないのですが、見た目のわかりやすさが良かったのか、次作以降でアレンジされながら続くことになりました。
 
 
☆ レアものもあるらしいが…
 
 本体色は白となり、これまた美しい本体です。個人的にはシルバーシリーズ5作6色の中では一番のお気に入り色です。
 しかし、バーミンには白色以外にも別色バージョンがあることがわかっています。
 1つは、青色。ミズノブルーインパルスバージョンと呼ばれるものです。スポーツメーカーのミズノが、スキー用品のキャンペーンで景品にしたものです。画面枠上に、BLUE IMPULSEと書かれているだけではなく、GAME&WATCHのロゴがある位置にMIZUNOと書かれています。なので、ロゴは右側に移動し、VERMINのタイトルの印刷位置も下に移動しているなど、ただの色違いではないのがマニア心をくすぐるのですね。しかし、前述のとおり私は白が好きなので、次作のファイアみたいな青色はちょっと…
 実際、青バーミンの本体裏を見ると、モデルナンバーが「RC-04」と、ファイアのモデルナンバーになっているようです。なるほど、ファイアの本体を流用してブルーの特注品を作ったということのようです。
 もう1つは、黒。これは前作、フラッグマンの説明書の一番最後に書かれたゲーム紹介で、バーミンの本体は黒色と紹介されたことにより、黒バーミンがあると認知されたものと推測されます。どうやら初期出荷分、ほんの少しだけは黒で製作されたようですが、すぐに白にされたようです。黒バーミンは現物があるかどうかも議論の分かれるところで、あったとしてもごく少数でしょう。
 こうしたレア機をお持ちの方は、ぜひ大切にしていただければと思います。私は白バーミンが好きなので、あくまで白にこだわります(しつこいですが)。
 
 
☆ このゲームもDSで楽しめる
 
 では白バーミンがレアではないのか、と言えばそれは違います。白バーミンも状態のいいものはあまりありません。白い本体ゆえの黄ばみや劣化が他の機種に比べて目立つのが残念なところです。しかも、それほど出荷台数があった訳ではありませんので、手に入りにくい機種の一つとなっています。
 しかし、現在の技術は素晴らしい!本作もDSiウェアでそのまま配信され、当時の興奮がそのまま楽しめます。実物をお持ちでない方も、DSで熱くなられてはいかがでしょうか。
 
 


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