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16 第16作 ID-29 ファイアアタック

発売日 昭和57(1982)年3月26日
ワイドスクリーンシリーズ(後期)
本体色 オレンジ
発売価格 6,000円
中古品参考価格 6,000円
(中程度、本体のみ)
 
 
☆ ファイアとは全く異なる設定
 
 ワイドスクリーン後期は、タートルブリッジの項でもご説明したように、既存のゲームウォッチから大きく変貌した時期でもあります。そんな後期ワイド第2弾として登場したのは、ファイアアタック。名作ファイアの続編ではありません。
 舞台は、アメリカ西部。砦を守る1人の兵士が、4方向から砦に火をつけようとするインディアン達から砦を死守するというゲームです。
 4方向?と聞いてピンときた方もいらっしゃるかと思います。そうです、ミッキーマウス・EGG以来3作品ぶりとなる四つ目ボタンとなりました。
 
 
☆ 前作に続きかっこいい本体
 
 しかし、今回も強引な設定です。自分以外だーれもいない砦。しかもすぐ放火されてしまうこの弱小砦。誰も何も助けてくれないのに、アラームはラッパ兵です。ラッパ兵、助けてやれよ。
 本体表面は前作から引き続き、美しいブラックに6本線。本体ベース色はオレンジ。持っていてかっこいい本体です。この本体デザインは本作が最後となります。わずか2作で終わってしまったのが残念です。
 
 
☆ 慣れない操作に賛否両論だが
 
 本作でよく批評されるのは、その操作性についてでしょう。これまでの作品では、その位置に主人公を操作すれば勝手に叩いたり受け止めたりしてくれていました。ところが、本作では主人公をその位置に移動させてから、もう一度その方向ボタンを押さないと叩いてくれないのです。
 この2度ボタンを押さないといけないという操作性の悪さが「めんどくさい」「慣れない」と批判を受けることとなりました。
 しかし、インディアンや彼らが投げるたいまつのスピードはバーミンやマンホールよりも遅いです。なので、操作性うんぬんで言えば、バーミンの方がよっぽど難しいですね。あれは後半パニックですもん。
 
 
☆ チャンスタイムに点数が稼げる
 
 点数は、1回火を落とす・インディアンを叩くごとに2点です。
 今作も、最高得点は9999点。もちろん、ミスクリアも百の位が2・5になるごとにクリアとなります。9999点はほんと途方もない数字です。これだけは勘弁していただきたいものです。
 また、前作で導入されたチャンスタイム制ですが、本作では前作よりも充実して導入されています。百の位が2・5の時にミスがなければチャンスタイムとなり、点数表示が一定時間点滅します。前作では、亀が潜らないというものでしたが、本作ではチャンスタイムになると入る点数が2点ではなく5点となります。これにより、チャンスタイムにかなり点数が入るようになりました。これが好評だったのか、以降の作品のチャンスタイムは多くがこの方式になりました。
 
 
☆ やっぱり復刻されない
 
 この作品も、実物を手に入れないとプレイできないゲームとなっています。ネイティヴ・アメリカンに対する差別問題も事情としてあるのかもしれません。また、前作以上に人気が無かったこともあるでしょう。
 この作品の泣かせるところは、前作同様、液晶が弱いことでしょう。あれだけきれいなカラーフィルムを挟み込んでいるのに、ところどころ黒ずんでいるものが多すぎます。コレクターの方は収集に苦労されておられることと思います。ほんと、このブラックシリーズは集めるのに難儀しますわ…
 
 


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