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13 第13作 MC-25 ミッキーマウス

発売日 昭和56(1981)年10月9日
ワイドスクリーンシリーズ
本体色 レッド
発売価格 6,000円
中古品参考価格 3,500円
(中程度、本体のみ)
 
 
☆ 今より下火だった?ミッキーマウス
 
 キャラクターライセンス作品第2弾は、ミッキーマウスです。ディズニーファンの皆様、お待たせしました。
 とはいえ、発売した昭和56(1981)年は少し現在と事情が異なるようです。そう、東京ディズニーランドが開園するのは本作発売から2年後の昭和58(1983)年。もちろん、当時からディズニー作品は知られていましたし、ミッキーマウスも人気がありました。
 でも、現在と比較すればどうだったでしょうか。当時はポパイやトム&ジェリー、スヌーピーなどと並んで海外アニメの1つというぐらいの位置づけだったかと思います。
 
 
☆ ライセンス作品だけに半ミス制導入
 
 久しぶりの明るい本体色にライオン以来の四つ目のボタンになりました。
 ゲーム内容は、4か所にいるニワトリがそれぞれ卵を産み落とすので、それをミッキーマウスが地面に落とさないようカゴに受け止めるというゲームです。
 ミッキーマウスという完全に子どもや女性をターゲットにした本作でも、半ミス制が導入されました。ただし、左上の窓からミニーが顔を出している間に卵を地面に落とした場合に限り半ミスです。ミニーが顔を出していない時にミスをした場合は1ミスとなります。
 卵は地面で割れて、半ミスの場合に限りヒヨコが産まれます。ヒヨコがヨチヨチ歩く映像がなかなかゲームウォッチらしいアイデアです。
 最高得点は999点、ミスクリアも200点・500点とこれまで通りになっています。
 
 
☆ 新しいターゲットは獲得したが…
 
 ゲーム内容自体はマンホールなどと変わらない感じはするのですが、旧来からのゲームウォッチファンには今ひとつ人気のない機種です。
 なぜなんでしょうね?私もディズニーランドは人並みに好きですし、ミッキーマウスに対してそこまで抵抗ないんですけど、このゲームだけはどうもあまり好きになれないんですよ。
 恐らく、真ん中に大きくミッキーを配し、ミッキーマウスをアピールしすぎた結果、卵を受け止めるというゲームの内容が小さくなりすぎてしまったからではないかと思うのです。
 ポパイも真ん中に主人公でしたが、そこまで大きく描かれませんでしたし、ゲーム内容を小さくはしていませんでした。
 本作では、卵はかなり小さく表現されているので、少しわかりにくい印象は否めません。
 新しいターゲットという点では、女性などを中心に受けは良かったと思うのですが、旧来のファンからの評価は厳しいものとなりました。
 
 
☆ とはいえやはりゲームウォッチ
 
 かなり酷評してしまいましたが、評価できる点もあります。1つは、前述の通り、半ミス時のヒヨコのアイデアが素晴らしいと思います。もう1つ、アラームキャラクターがミニーマウスです。窓から顔を覗かせてベルを鳴らすのがなかなか秀逸です。
 このゲームもキャラクターライセンス作品のため、他のゲーム機に復刻されていません。実物を手に入れなければゲームを楽しめないのですが、前述の通り、このゲームは売れた割に人気がありませんでした。飽きられるのも早かったからか、状態も良い中古品がかなりお手頃価格で手に入ります。ゲーム内容がそこまで悪い訳ではありませんので、初心者にもオススメです。
 
 
☆ 海外では違うゲーム名
 
 このミッキーマウス、海外ではライセンシーの関係からか「ミッキーマウス」というゲーム名では発売されませんでした。本体色もブルーで「EGG」(エッグ)というタイトルで発売されています。中のICチップはそのままに、液晶だけミッキー→オオカミ、ミニー→ニワトリ母ちゃんに置き換えられています。モデルナンバーも振られまして、EG-26です。
 EGGの本体を入手して、液晶をミッキーマウスのと取り替えたらどうなる?恐らく、青い本体のミッキーになると思います。
 実は、他の作品の外箱には、ミッキーマウスの本体が青色で印刷されたものもあるのです。もしかすると、当初の本体色は青色で準備していたのかもしれません。恐らくライセンシーの関係で本体色を赤で指定されたか何かで差し替えられたのだと思います。
 EGGの本体は国内で流通しなかったため、少々お高いかもしれませんが、液晶を差し替えて遊ぶのも面白いかもしれませんね。
 
 


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