NASCAR のデカールで有名なところは、AutoGraphics, Parma, Slixx, Up Scale などがあります。 中でもおススメは、AutoGraphics と Slixx です。 どちらかと言えば AutoGraphics は、品質で勝負。 Slixx は数で勝負と言ったところでしょうか。
AutoGraphics...NASCARデカールと言えば AutoGraphics。 AutoGraphics と言えば NASCARデカール。 ・・・と、言うほど有名なアメリカの R.C. デカールメーカーです。 歴史は結構古いようで、最初はスロットカーのデカールなどを作っていたみたいです。 今でも24thスケールのスロットカー用デカールを作っているのはその名残かも知れません。 80年代後半(?)には既に今の品質で売られていたのには、デカールメーカーとしてのこだわりが感じられます。 3M の Scotchcal Marking Film が使われているので品質は大変よくシートがとても薄くのびる素材なので曲面にもしわが寄らずよくなじみます。 ボディーに貼った時に見栄えするように多少デフォルメした印象です。 このデフォルメが好みの分かれる所ですが、R.C. ボディー自体も忠実にスケールダウンした物ではないので全然気になりません。 逆にこの方が良く見えたりします。 下は、AutoGraphics の最新作。 と、言っても99年10月に発売されたデカールなのですが・・・
Slixx...R.C.用 NASCAR デカール最初の作品は、95年の #24 DuPont, #27 Hooters, #98 RCA, 93年の #31 Mom'n'Pop's Goodwrench の4種類だけでした。 品質自体あまり良い物ではなく曲面にもあまりなじまずしわが寄ったりしました。 翌96年シリーズは、一気に増え20種類くらい発売されました。 95年シリーズとは違った素材が使われていたのですが、やはりあまりのびる物では有りませんでした。 又、インク自体も悪くひび割れたりめくれたりしました。 97年シリーズはそれまでの物とは違いのびる素材が使われるようになりとても貼りやすくなりました。 その後、毎年発売されていますが印刷も毎年良くなり時々見られた印刷のズレも徐々になくなってきているようです。 もともとがプラモデルのデカールメーカーの為、わりと忠実にスケールダウンした印象です。 逆に言えばプラモデルのデカールをそのままR.C.用に大きくしただけと言った方が正解かもしれません。
AutoGraphics Slixx
Likes シートが薄く良く伸び曲面に良くなじむ。
印刷のズレがほとんど見られない。
クリアー部分の透明度が高い。
新製品の発売が定期的。
そのシーズンに限定したデカールで小さなスポ
 ンサーまで全て揃っている。
Dislikes 新製品の発売が不定期。
ナンバーデカールが発売されていてもスポン
 サーデカールが発売されていない物がある。
ナンバーとスポンサーデカールが揃っても小
 さなスポンサーまで100%揃わない。
1台作るのにナンバー、スポンサー、クラスター
 デカールの3種類買わなければならない。
 (クラスターは、2台分印刷されています。)
クラスターデカールが古く90年初期のまま。
シートが Auto Graphics に比べ少し厚い。
クリアー部分がノリの影響で変色しやすい。
印刷のズレが時々ある。
AutoGraphics Catalog
Discontinued AutoGraphics Decals
Slixx List

Up Scale...Slixx が初めて R.C. のデカールを発売した時とほぼ同時期に Up Scale からもいくつかのデカールが発売されました。 素材自体は、当時の Slixx とあまり変わりませんでしたが印刷の美しさは Up Scale の方が上でした。 しかし、最初に10種類ぐらい発売されただけでその後、新製品は作られていないようです。 Slixx からは、発売されていなかった車種も有り今となっては貴重です。
Parma...Parma から発売されている古いデカールの多くは、ワイドボディー用の物でナローサイズのボディーには、やや不釣合いです。 しかし、デカールとしてあまり発売される事がない #27 Miller Genuine Draft (1990年) も発売されていたりしました。 他にも、映画 "Days Of Thunder" に登場する #18 Hardee's Lumina, #46 Superflo Lumina, #46 City Lumina, #51 Exxon Lumina, #51 Mello Yello Lumina の珍しいデカールも発売されていました。