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麦麺
 
師守記の暦応3年(1339)に「麦麺」が登場する。一方、「素麺」という表記が初めて登場するのが京都・八坂神社の「祇園執行日記」で、康永2年(1343)の記録である。ほぼ同年代であるところからも「素麺」のことである可能性も否定できない。そば切りの初見が見つかった木曽・大桑村の常勝寺の古い記録にも「麦麺」がある。永享10年(1483)2月の「定勝寺 校割(きょうかつ:備品目録)」に「麦麺甑子(こしき) 六重同蓋二ケ」があって麦麺と書かれていて、おそらく麦麺を蒸すこしきの数を記録したものであろう。同寺の応永29年(1422)7月晦日 正心記之とある「定勝寺年貢納同手作田自八月次至七月下行帳」に「・・・正月二日点心索麺代物」とあり「索麺」の表記を記している。
 
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