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森川 許六 |
彦根藩の藩士で俳人。松尾芭蕉十哲の一人で宝永3年(1706)に芭蕉門下の文章を集めた俳文集「本朝文選」を刊行した。直後に改題した「風俗文選」の中で、雲鈴という門人の説を紹介して「蕎麦切といっぱ、もと信濃の国本山宿より出て、普く国々にもてはやされける」と書いている。これは、そば切りが信州の本山宿で誕生したというのであるが、これ以外に裏付けとなる記録などは見あたらず、単にその当時の伝聞を書きしるしただけのものとの評価に止まっている。 また、滋賀県・伊吹山のソバについては「伊吹ソバ天下にかくれなければ、からみ大根また此山を極上と定む」と述べている。*「本朝文選」「風俗文選」の項参照 |
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