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松屋会記 奈良のそば切り |
茶湯や茶会の覚え書きが「茶会記」で、そのもっとも古いのが「松屋会記」である。奈良転害郷に住む塗師松屋家の記録「松屋会記」は三代にわたって書きつがれた約120年間の大記録で、この中に、江戸時代の早い時期のそば切りの記録が登場する。元和8年(1622)大和郡山・藩主・松平忠明の朝の茶会に招かれた後、さらに昼になって予定外であった奥平金弥殿へもまねかれ、「ヒノウトン 又ソハキリ 肴色々 菓子モチ・クリ・コハウ」などを振る舞われた。とある。もちろん、奈良におけるそば切りの初見である。*「ヒノウトン」の項参照 |
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