そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

松尾芭蕉   そばの句
 
そばの俳句といえば、そばの句の多さからも一茶を連想しがちだが芭蕉にも有名なそばの句がある。松尾芭蕉は伊賀上野出身で江戸前期・寛永21年(1644)〜元禄7年(1694)の俳人で、「蕎麦はまだ花でもてなす山路かな」は元禄7年秋、伊勢から弟子の斗従が芭蕉を訪ね伊賀まで来てくれた。そば切りでもてなすことのできない心情が汲み取れる。なお、この句については菩提寺である三重県伊賀町の萬寿寺のほかに、長野県松本市郊外と長野市鳥坂峠にも句碑がある。「三日月に地はおぼろなり蕎麦の花」は、かすかな月明かりに映し出される一面に広がった蕎麦花の白さを詠んだ句ではあるが、不思議な情景を感じさせる句である。
 
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