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食いあわせ   合食禁
 
食べ合わせ。同食すると良くない(と伝承されている)もので、現在でも例に出されるのに「蕎麦とタニシ」「蕎麦とスイカ」「蕎麦と柿」「ウナギと梅干し」「天ぷらと氷水」などたくさんある。 時代を遡ると、南北朝時代に書かれた「拾芥抄(しゅうかいしょう)」という書物に「合食禁」が出ていて「喬麥(ソバ)」が登場するので興味深い。ここでは、喬麥(この字が使われている)との合食禁は「猪・羊ノ肉」とある。興味ついでに逆に、相性の悪いとされる「猪」または「猪-肝(イノシシのキモ)」と合食禁としてあがっている食品を見ると「大豆」「秝米」「小豆」「芹」「鴫(しぎ?)」「鯉」などと多い。現在の知識から見ると、おそらく野生のイノシシの肉、又は肝の方に起因したのだろう。
「食いあわせ」とは逆に、日本料理では、良い組み合わせ、料理の相性の良いことを「であいもの」という。例えば「筍とわかめ」「ブリと大根」「サンマと大根おろし」さらに、鴨がネギを背負ってくる「鴨とネギ」などでこちらも多い。
 
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