|
きんぷら(金麩羅) |
天保7年(1837)に出版された江戸名物詩初編に、深川熊井町の「翁蕎麦」の次に深川櫓下の「金麩羅仕出」について書いていて、会席料理品とある。流行っていた屋台の天麩羅と差別化するために工夫されたのであろう。小麦粉の代わりにそば粉を衣にしたり、当時は高かった卵黄だけを衣にしたとか、榧(かや)の油で揚げた天ぷらなどといわれるが詳細は分からない。実際には、そば粉を衣にして揚げた天ぷらは風味は良いが小麦粉よりも黒っぽく仕上がる。卵黄だけを衣にするときれいな色に仕上がるがさくっとしすぎる。などといわれる。 |
[PC掲載ページ] [Mobileのページ] |